もうすぐ始まるゴーカイジャーショーを前に、お姉さんより前説を受ける。
まずは大きな声でご挨拶「こんにちは」と言う。
ゴーカイジャーが負けそうになった時は「頑張れー」の声援を送る。
ショーには決まってそんな約束事があるのだが、
いまだかつて息子が声をあげ、応えたことはない。本人曰く、恥ずかしいから、らしい。
それが、今回、大きな声を張り上げているではないか・・・
後ろから息子を抱き支えながら目頭が熱くなる。
泣いている私を見て息子が心配するので「嬉しい時にも涙が出るの。うれし泣き」と答えた。
亡くなった祖母の三十五日で、実家に帰った時のこと。
息子が突然泣き出した。びっくりして、事情をきいたところ、
「うれし泣き・・・じぃじがやさしかったから」と言って、わんわん泣いている。
叱られた直後だっただけに、
新しい服(息子が来たときにとじぃじとばぁばが用意してくれていた)を着せてもらったのが、心に沁みたのであろう。
ママが話したうれし泣き、ちゃんと覚えていたんだね・・・これがうちの子のいいトコロなのかもしれない。
心震わせて泣く息子を抱きしめながら思う。
滑り台の階段を上っては、怖いといってまた階段を下りていく息子。
走れば、競争心皆無の平和な走りでビリ。
公園で誰かが先に遊んでいると、不人気遊具で我慢する(笑)
やんちゃでも、わんぱくでもない。男の子だったらもっと・・・と思わないこともないが、
息子はそういう気質なのだ。
挨拶ができない。 頑なに、恥ずかしいから、らしい。
でも、心優しい息子のことだから、
挨拶を返さないと相手が悲しい思いをするのだと気づいた時、いつかきっと返してくれるに違いない。
立ち木から見ると書いて、親。ついつい焦ってしまうのだが、気長に待とう。
慌てない、慌てない。
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