第505話 貴重な過ち

2012年11月18日 07時13分08秒 | 子育て・「おママごと」

箪笥をあけると、ウィザードリング?!
お友達のY君・K君のものだ。
昨日、Y君・K君ん家に遊びに行った時、確かに「これ、持って帰りたい」と言っていた。
Y君・K君ママも「持って帰ってもいいよ」と言ってくれたが、
私は「ダメ」だと答え、返したものとばかり思っていた。
実は我が家も購入しており、来るべき時を待って隠してあったのに・・・やっちまった感、あり。

息子を呼ぶ。「K、これは一体どういうこと?」
息子の顔色が変わる。罪悪感があることにほっとするものの、さらに静かに問う。
「どうしてここにあるの?」
事の重大さに気付いた息子は泣きながらか細い声で「我慢できひんかってん」
帰宅後遊ばず、ここに隠しているということは
彼自身に後ろめたい思いがあるのではないかと思うところあり、
どうしたらいいのか自分で考えて、答えを出してもらうことにした。
迷ったが、起きたことを家族に話すという習慣をつけたかったので、「パパにも自分で伝えて」もらう。
パパに伝えながら、泣いている。
人の物は絶対取らないこと。我慢すること。借りる時は必ず最後に一言かけること。
何より信頼されているから家にお邪魔させていただける、その信頼を裏切ってはいけないこと。
を教え、最大の難関へ。「さ、いまからK君・Y君ん家に行って、自分で謝ろう」

一家で緊張の、ピンポーン。
「さ、K」・・・無言・・・仕方がない。親が代弁、頭を下げた帰り道、
「パパとママが頭を下げるのを見て、どんな気持ちだった?」ときくと「嬉しかった」と。
え? そこは、悲しかったじゃないかな。
大好きなパパとママの謝る姿はもう見たくないとかでは?・・・ま、いいか。
親の不行き届きからよそ様にご迷惑をかける形となり大変恐縮ではございますが、
子供の頃に色々な体験を・・・というのはこういう問題も含めて、であると思う。
個の中ではうまれない、人の家で、他者との関係性の中で生じる思いを乗り越えて、
成長して欲しいと思う。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第504話 女ともだち | トップ | 第506話 最後の一葉 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やはりきましたか (双子のママ)
2012-11-18 22:49:57
こんばんは、我が家もそういえば、同じようなことがありましたよ、事件が。身内で起こったことだけど、
小学低学年の頃の娘が私の財布からお金を取って、大好きなAKBのハイチューをなんと20個近くも買っていたのだ。
私のいいかげんな性格もいけなかったのだが(1万円も取られたのに気づかなかった)、自立心を養わせるため、一人で買い物へ行かせていたら、知らない間にこっそり買っていた。。。まあ、ぶっちゃけ、私も、子供のころは、人に借りたまま返さなかったり、人の家の花を取って帰ったり、落ちているものは拾って使っていたし、ずいぶん
悪いことをしているから、子供の気持ちも良くわかるけど、
やはり、親から怒られて、してはいけないことを学ぶもんね。今回のことが、成長の一つとして経験を積んでいけるといいかもね!!
返信する
双子のママ様 (とーま由花)
2012-11-19 19:03:42
こんばんは。

善だけでもなく、悪だけでもない。
いろんな気持ちが葛藤して、
時に誤ることもあるけれど、
良識と愛情ある大人に軌道修正されながら、
正しい選択ができるようになればいいなと。

今回の件で、私が彼に伝えたかったのは、
あなたは信頼されいるから家にあげていただける、ということ。
その気持ちを裏切ってはいけないことを話しました。

○×クイズみたいに、
質問。お友達の家に自分の欲しいものがあったら?
正解。自分のものでないから、我慢する!
と答えられたとしても、実際にその場でできるかどうかはわからないし、
我慢ばかりが正解ではなく、借りることも可能だし、
その時々によっていく通りの方向性もあるから・・・
ただ、頭でわかるだけでなく、
今回、実体験として学ぶことができたと思います。

そっかぁ、子供だから仕方がないねと目を細めてもらえる時代は短い。
子どもの頃に悪いことも含めて、色々なことをしてほしいと思うきっかけになりました事件です。
返信する

コメントを投稿

子育て・「おママごと」」カテゴリの最新記事