第1222話 初めてのお留守番

2016年04月15日 05時45分52秒 | 子育て・「おママごと」

入学式の日、学童保育所もお休み。

家庭学習という名の家庭保育日。

朝、息子に「もうすぐ じぃじが来るから」と言って先に家を出る。

じぃじと共に過ごすのはいつものことなので

仕事に追われていた私はお昼休みに様子見の連絡をとることもなく、

信じきっていた。 まさか じぃじが来ていないだなんて・・・

 

それは、ある日突然 前触れもなくやってきた初めてのお留守番。

朝から私が戻るまでの10時間、

息子がどれほど心細い思いをして過ごしたのか・・・計り知れない。

「じぃじが来なくて 心配したでしょう?」

「じぃじ来~へんし、

何かあったんじゃないかって心配で・・・3回泣いた」

テーブルの上には、ゆでる前のチキンラーメンが。

調理ができない息子がそのまま食べて、飢えをしのいでいた。

 

予期せぬこととはいえ、

ずっとひとりで、何か食べるものはないか?と台所やパントレーを探り、

待っていた。

心細く、3回泣いて乗り越えた息子をたたえ、抱きしめる。

「そんなに気にしなくていいよ。大丈夫やって。もうあやまらなくていいから」

息子に慰められ・・・

息子にとっても私にとっても忘れられない日となろう入学式の家庭学習日。


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