第1080話 運動会の余韻

2015年10月04日 09時27分16秒 | Weblog

運動会前日、「絶対、名前は呼ばんといてや」

息子から再度クギをさされる。

昨年は入場行進してきた息子に感極まり、黄色い声をあげたため

 「(友達の前で) 恥ずかしいから 止めて」 とお叱りを受ける。

今年は心の中で声援を送ることを誓い、観客席につく。

目に力を込めて「ママはここにいるから」

息子が面倒臭そうに 「わかってる」 と無言の交信をする。

 

2年生は徒競走ではなく、4色対抗リレー。

息子の番がまわってくるまでに4位は確定。

4番目を走ることになると事前に話していた息子。

ところが本番、

バトンの受け渡しにもたつき、息子がその隙をついてサッと3位につく。

一緒に走る子は足が速い。

そのまま3位を死守できるのか?! 

気持ちが入りすぎてブレるハンディーカメラ。

なんとか3位のままバトンタッチまでこぎつけた。

 

運動会の練習で焼けて 茶色くなっている息子。

さらに当日の日焼けがプラスされ、両頬がピンク色に。 

その高揚のまま 宿題の「運動会の作文」を綴る。

ぼくは いままでずっと いちばんうしろでした。

だけど、きょうだけ ぬきました。

うれしくて そのまま はしりつづけました。

ぬかされないよう ぜんりょくで はしりました。

リレーでは(総合結果)2位でしたが、ぼくは よろこびました。

その作文を何度も読み返しながら、満たされる私。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1079話 今日は楽しい運動会

2015年10月03日 17時36分14秒 | Weblog

降水確率0%。

空には雲ひとつなく、日陰なし。

じりじりと焦げるような秋晴れの中、運動会が(無事)開催された。

 

団体演技(演舞)

小学校の運動場できく音楽は、なぜか心に響く。

いつもならきいても泣かない曲なのに、

小学生たちが練習を重ねてついに迎えた本番 に涙があふれる。

中でも、6年生の組み立て体操。

小学校生活最後の・・・親の思いと子どもたちの気合いが会場を包む。

後ろにいる保護者が話す。

「昔、体操服についた砂をはらっても 先生に怒られたんだよね~」

ききながら、そうそう 私の子どもの頃もそうだった と。

裸足で大地を踏みしめ、

汚れ(格好)も気にせず、身体だけで表現していく。 

身体ウェーブに7段人間ピラミッド。(なんて、アナログ!)

その眩しさと美しさに落涙。 (運動会、最高!!)

 

「よくもまぁ、毎年新鮮に感動できるよなぁ・・・」

主人が呆れている。

毎年、赤の他人の6年生の組み立てを見ては泣く私。

小川洋子著の「原稿零枚日記」にあった「運動会荒らし」を思い出し、

自分にもその気があると自覚する。

セキュリティ上許されるのであれば、

年老いてなお一年に一度、この秋の祭典を楽しみたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1078話 スーパーの女

2015年10月02日 06時40分44秒 | 観る(映画・ドラマ・アニメ・舞台)鑑賞

(第1076話 働くとは の流れから)

営業職を志願してなったわけではないが、運命により配属されたら

キラリと光る何かを求め、「売る」を極めたいと・・・

伊丹十三監督の映画「スーパーの女」を観る(笑)

 

「主婦の知恵だよ」

「素人意見ですが」 といって、

お客様の立場にたった庶民感覚で売り場を見事変えていく奮闘振りが面白い。

女性が活躍する様子を痛快にみていたが、

働く女子として 心から羨ましいなと思ったのが、

主人公・花子が 職場の改善をはかるために

社長の太郎から権限が与えられるところ。

男性上司が女性部下を信頼し、改革しやすいよう場を整えるのだ。

レジ打ちのチーフから始まり、副店長、最後は店長になるわけだが、

これは、花子が出世を望んだからではない。

お店を変えるために 必要だったから。

役職(権限の範囲)が与えられるからこそ、できることもある。

女性の意見を取り入れ、信頼した社長の懐の大きさにも注目したい。

 

お客様と店内の観察 (目配り)、

きめ細かなサービス (気配り)、

も売れる要件ではあるが、何より

花子がいつも忙しそうに身体を動かしている、

この気働きこそ 店を活気づけたものではないかと。

暇であっても 暇そうにしていてはますます売れない。

場の気の流れを変えるほど 動かねば。

人が動くと書いて、働く。

語源どおりに 働いてこそ 生き生きするのであろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1076話 働くとは

2015年10月01日 05時25分58秒 | Weblog

パートを辞めるという友人からのメールを受け、働くとは?を考える。

なぜ私は働くのだろうか・・・と。

 

子どもの頃から夢見ていた職業についたクチではない。

子どもの頃 想像だにしなかった仕事についている。

学生時代にわからなかったが、社会人になって

世の中には実に様々な職種があるんだ とつくづく。

あの企業でしかできないと思っていたことが、

どの企業でもできることを知り、

企業名からは想像できない事業展開を行っていることを知る。

 

大学卒業後、就職。

経理、総務を経て、現在、営業。

経理をやりたかったわけでも、営業を志願したわけでもないが、

自分の意思とは関係なく、配属先が決まる。

業務を選択できる権限なく、与えられた業務を遂行する。

(サラリーマンですから・笑)

1日の大半を過ごす職場、どうせしなきゃいけないことなら

膨大な雑務の中に キラリと光る楽しさを見つけたい。

自分には向いていないと思われた領域に取り組む中で

私の知らない私に出会うこともある。

どの部署でも 自分なりにやり甲斐を見い出す。

 

就職難の時代にようやくいただいた内定のありがたみ。 転職を考えたことはない。

これから先 どんな人事異動があり、どこで働くことになるのか予測不可能。

ひとつの企業の中に こんなにも異なる職種と雰囲気があるのだから

いつか 自分にあう仕事と自分とあう上司がいると 

いまだ 天職模索中。

なぜ働くのか? お給金のためだけでは続かない。

やっぱり 世のため人のため。 誰かのため だからこそ 頑張れる気がする。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする