前回の続き。タイヤが重いのは実は、加速している時だけだ。
その理由は2tの物体を加速中に、タイヤ4本の回転がどんどん速くなって
いるからだ。例えば時速100㎞/hで、タイヤの直径が1mだとすると、1回
転で、3、14m進むので530rpmと言うことになる。
0回転からここまで回転を上げるのに、どれくらいの力がいるか想像するに
は、自転車の後輪をトラックのタイヤに換えて、スタンドを立て、ペダルを手
で回すことをイメージしてみよう。
それが出来たら今度は、ダブルタイヤにしてもう一度イメージしてみよう。
更に今度は、もうワンセット追加して、左手でも回してみよう。
これで4本になった。
だいたいのイメージができたら、今度は530rpmの4本のタイヤを手のひらで
止めてみよう。タイヤの外周は時速100km/hで回っているので注意しよう?
相当のエネルギーが蓄積されていることが、イメージできるはずだ。
つまりこの分だけ、タイヤ付きを引っ張ると重くなるのだ。
応用: ①エンジンのフライホイールを軽くすると、加速が良くなる。(これは誰で
も知っている)
②タイヤの扁平率だけを平べったい方に上げ、直径をちょっとだけ小さ
くする(タイヤと言うフライホイールを4つ削る)と、①よりも一切低速
を犠牲にしないで加速が良くなる。特に低回転時に効果がはっきり
でるので、シフトアップ時に感動するはずだ。