実に他愛のないことを思いついてしまった。今日は昼にラーメン、夜にうどん
を食べた。
ラーメンを食べている時に、友人のラーメンの食べ方を思い出したのだ。
彼は几帳面に、必ず麺をレンゲにいったん乗せてから食べた。つまんだ麺の
中に1本だけ長いのがあると、それは気の毒なぐらいに右腕を高々と持ち上
げて、必死にぶらぶらしている1本の先端をレンゲに載せた。
やっとのこと載せるのに成功して、クレーンをそろそろ降ろしてくると、2本目
に長い麺が載りそこなって、レンゲから足を踏み外してしまう。
ついつい私も「オッ」と、なんて声を出してしまったりして、睨まれてしまったり
したもんだ。
夕食は手打ちうどんだった。昨日、知人に教わりながら打った物だ。
腰のないうどんを食べながら、またあの友人の、今度はうどんの食べ方を思
い出してしまった。
友人はうどんの時は、木でできたヒシャクが付いてきても絶対にうどんを載せ
て食べることはしなかった。
何故うどんを載せないのか、と聞いて怒られたことも思い出した。
ということで、ランチメニューを思いついたのだ。
名前は「ハーフ&ハーフセット」と言う。半ラーメンと半カケうどんのセットだ。
勿論レンゲとヒシャクが付いていなければならない。
はたして彼は最後の一口まで、セオリーどおりに、きっちり区別して完食できる
だろうか。
当然支払いは私だ。実にワクワクするではないか。