9月6日晴れ
太平洋フェリーの朝、「何とかカナブン」というのだろうか?、風の当たらない甲板にじっと
している。北海道から只乗りしてきたのだろう。風の恐怖を知っているのだろうか、ここで
飛んだら最後と分かっているのだろうか、なんとしても動かない。こうして遺伝子が遠距離
を移動するに違いない。
カブトムシを北海道に持ち込まないように、と言われてきた。人的に持ち込まれてしまった
と思われるが、こうして移動することも考えられる。
仙台港から、海側の道で帰ることにした。
仙台空港の標識にしたがって走れば、左側にこういう光景が見られる。好きな所で左折
すればいい。現状は瓦礫が片付いただけで、所々小さな工事をしているだけだ。
仙台の知人に聞くと、まだ復興の計画が決まらないので、手が出せないのだそうだ。
30軒ほどの集落がスッカラカンに無くなっていた。
枯れた松林の向こうは砂浜で、すぐに海だ。大変なことになってしまったが、必ずこう
なることは、今までも何度かこうなって来たことは、誰でも分かっているんだよね。
海沿いに住むことの宿命なんだけど、なんていえば良いんだろうか、納得して、覚悟し
て住むことなんか出来ないですよ。
やっぱり、また住みますよ。人類は海無しでは生きられないですよ。
福島市飯坂温泉の乙和姫神社です。正式名は忘れました。私はこう呼んでいます。
巨大なイチョウの木をご神木に建てられています。ここの養蚕にご尽力された方だそう
です。そしてこの広い敷地は養蚕試験場の後地なんだそうです。
私の守り神です。北海道の行き帰りには、必ずお参りします。
もう一つの目的は、このお弁当です。100mの所に「アルタ」というスーパーがあります。
そこが私のお気に入りです。お土産もここで買います。
若鶏味噌炒め弁当250円です。ここの社長の心意気です。250円弁当は3種類ありま
す。
この地は山形と福島の中継所でもあり、入り混じった食文化が楽しめます。
やり手の社長が楽しそうに働いています。入ればすぐに、その雰囲気が分かりますから
一度行ってみてください。楽しいですから。特にリンゴと桃にはうるさい地方ですから。
これからは山形の「青菜漬け」もお奨めです。
お弁当はここで食べます。乙和姫神社は松の向こうにあります。
ちなみに鶴太郎さんの絵の展示館は、この右側の坂道を下りて行くと、50mの所です。
ここから日光に行くには3本の道があります。
普通はR4または高速で矢板まで行って右折する道です。
もうちょっと体力が余っていたら、土湯峠で猪苗代に行き、会津、田島、鬼怒川の道。
昨年はこの道を使いました。あまりの暑さのために、高原に逃げた訳です。
さらに体力が余っているか、大型バイクだったら、意外な方向へ、なんと米沢へ行きます。
飯坂からは意外と近いのです。そして喜多方、芦の牧、田島、鬼怒川と行く道がお奨め
です。
最後の道は「ほんとかよ?」ですよね。この道は飯坂温泉の人と、喜多方の人から教わり
ました。
飯坂の人は、昔は福島より米沢の方が身近に感じていたようです。
そして喜多方の人達は、会津に買い物に行って渋滞に合うより、米沢のジャスコの方が
ストレスが無く行けるのだそうです。
ちなみに仙台の運送屋さんは、喜多方⇔仙台は、福島は通らず米沢経由だそうです。