
町内にある 田並(たなみ)小学校の校庭の桜が咲き出したというので撮影に行っ
てきました。なるほどフェンスに阻まれてはいますが桜がプックリとふくらみ ピ
ンク色が春を教えてくれています。もう、3月ですもん。高校の卒業式がすみ今週
は中学校でしょうか、小学校は20日前後かな。校庭の桜は卒業式に間に合うよう
に咲く品種のようです。写真の奥まったところには4月の入学式の頃に咲く品種だ
ということを聞いたことがあります。今年はこの校庭でピカピカの一年生を迎える
ことはありません。隣り合った和深(わぶか)・田並・有田(ありた)の三小学校
が児童数が激減したため、どこも2学年一緒に授業を受けるようになってしまった
わけです。先にこの三地区の中学校が統合して≪串本西中学校≫として田並地区に
集まり、今度は有田地区に≪串本西小学校≫だっけ、統合するわけです。ここまで
くるにはなかなかすったもんだあったと聞きます。やはり、どの地区も学校を残し
てほしい、という願いがあるもので、それでも校舎が耐震性のある新しい校舎であ
ることなどから、納得したようです。少人数では団体競技のクラブ活動はできず、
いまでは中学校のクラブ活動は、柔道や剣道は串本中学校に行っているそうです。
それは個人的にで、他の生徒はテニスや陸上をやっています。昔は かなりの人数
が通った校庭ですが、全校生徒で30数人、ほかの二つの小学校も似たり寄ったり
の生徒数です。

校庭を囲むブロック塀に すばらしい絵を見つけました。こんなイラストが書かれ
ているなんて、南紀州新聞も載せてなかったぞ!田並小学校の校歌が書かれていま
す。構成上、全部の歌詞が書けないのか書かないのか、書かない方がいいな、校舎
の絵が小さくなる。歌詞から 雄叫び諸手上げる子供が目に浮かびます。それにし
ても校舎がそっくりです。絵じゃないのかな?写真印刷みたいによく似ています。

今年の卒業生が田並小学校の最後の卒業生かぁ・・。ということは、この三地区の
過去の卒業生は、小学校の名前が消え、中学校の名前が消え、古座高、串高の名前
が消えてしまうわけです。校舎という建物が残っても そこから聞こえる自分たち
もそうであった、笑い声やピアノの音が帰省しても聞こえてこないのは寂しいもの
です。校舎は地区の集会所とかになるのかな。

せっかくの写真なのに 道端の電柱の影がくっきりと入ってしまった。スローガン
は他にも≪強く 正しく 明るい子≫です。

校門に取り付けられた表札?この横で何十人の一年生が入学式の日に写真を写し
たでしょうか、そして卒業式の日にもこの場所で大きくなった姿をカメラに収めた
でしょうか・・・。残りの二小学校もそれぞれの取り組みをしているのだと思いま
す。今度は桜を見にきたいもんです。この小学校は そばを走るJRの線路から
よく見えて、私なんぞは学生時代帰省するたびに、「あぁ串本に帰って来た」と思
い、大阪に帰る時は「あぁ串本を出て行くんだ」としみじみ感じた場所でもあるの
だ。