田舎道の傍らに咲く アマナ。小さくて枯れた草の中にあってわかりにくいけどひと目見
たら好きにならずにいられない・・・そんな花です。この日、休耕田から道の斜面にカメラ
を向けていたら、「なにしやんど?」という声。散歩の途中でよく会うおじさん。
「アマナの花が咲いてるから写そうと思ってきたけど、曇っているからか花が閉じてるんや
この花好きなんで」というと「その花、この先のたんぼにあるやろ」「あるけどあそこは
イノシシが掘り返して花が見つけられんのや」「まぁこれからどこでも花咲く季節になるか
らのぅ」こんな会話をしながらの撮影もまた楽しいもんです。今年は川の浚渫があって
川に生えていたゴンパチがたぶん採れなくなる・・・とこのおじさんは嘆いていました。
そうか、この間は散歩で出会うおばさんが草むらで何やら採っていたので声をかけたら
「ヨモギ摘んでるんや」と・・・。ゴンパチにヨモギ、春の訪れですね。
翌日、今度は午前中にアマナの花が咲いていないか、同じ場所に行ってきました。お天気も
よく花が見つけられそうな予・感・・・・
咲いていました。まずはその横顔・・・。スッとした輪郭はホッペタが下がってきている私
にはうらやましい限りの姿です。花びらの裏側に赤茶色の筋があって花びらは白。
太陽に向かって開いた花弁は六枚、星型で中央に黄色い花粉が見えます。雄しべだったっけ
今の季節では蝶々は飛んでいないので、何が受粉の助けをしてくれるのか気にはなります。
私の足元でナナホシテントウが・・・これかな?
なにはともあれ、今年もアマナの花を見ることができて一安心、これ以上コンクリート化さ
れるとどんどん減っていくのが心配です。
今朝はゆうべの雨もあがり 澄み切った空気の中でウグイスの「ホーホケキョ」の声を何度
も聴きました。春ですね・・・