台風6号は意外と早くやってきて、もう午後7時には温帯低気圧に変わって過ぎ去っていきました。
大きな被害もなく(串本町)では お昼過ぎに出た暴風波浪警報も解除になってホッとしています。というのも、午後から雨風がひどくなるというので早めにこげの散歩にでたのですが。
午前中、車屋さんから軽トラックを雨が降りだす前に引き取りに行きますと電話がありました。先週、おじいちゃんの軽トラックを廃車にしたいと申し出ていたんです。
おじいちゃんが一年前に倒れてから、ほとんど乗ることもなく置いていたのですが、車検も受けたのですが私たちが乗ることもないし、どうしようかとずっと考えていたわけで
そうしていたら軽自動車税納税通知書が届いたのと、保険の更新もやってきて 乗らない車に保険もなぁ・・・と。おじいちゃんは倒れてから 病床で「車は乗らないから処分しても
かまん」と言い続けていたんだけど、そう言われたら気持ち的に忍びない思いもあるし・・・しかし、乗らないでいるとバッテリー上がりも頻繁になり、もぅここらでいいか・・と
決めたのです。
スイカズラ
そうなると、早めに連絡をして・・・と、でも軽自動車税は3月時点で所有しているかどうかで決まるそうで、まぁ知らなかった私らがうかつだったからしかたありません。
おばあちゃんはおじいちゃんの車が無くなることは寂しいようで「わたしが運転できたら乗るんやけど」と・・・言いましたが、座席が高くて乗りにくいとこぼしていたのはあなたです。
週末に車内を空っぽにしないとと、中に乗せこんだものを片付けたんですが、昨年一度出したんだけど、まだ諸々のものが積まれていて、笑いながら片付けました。
だって、座席に座布団が三枚。背もたれに一枚・・・カセットテープに地図、電話番号帳、なにやらゴムバンドにいろんなもの。確かに、おじいちゃんは車に何でもかんでも
そこが居間のように乗せていたので。8万キロ乗っていると車屋さんが言っていたので、山だけでなく田辺市~新宮市間を、老人暴走族並みに走ったからなぁ・・・
最近は どこかでこすった傷もあったから運転技術のカンも落ちてはいたんでしょう、私たちはおじいちゃんが車で出かけると無事に帰ってくるか、それだけが心配でした。
おまけに運転しながらカラオケテープをガンガン鳴らして走るから、まるで物売りの車みたいだわ、と恥ずかしかった。町内のお肉屋さんで「凹さんのお父さん、うちに買いに来て
くれたらわかるんですよ、音楽鳴ってますから」と言われたことも・・毎回行くたびに言われるので おじいちゃん=カラオケテープみたいに思われていたようです。
車検証を残して車の中は空っぽに、車体の前後に貼ったシルバーマークも剥がし(旧の涙型)ました。座布団を家に持ち込み 寝転んでいたこげに「ほら わかる?」と
広げたらこげがハッと起き上って 匂いを嗅ぎだしたと思ったらおじいちゃんが座席に敷いていた一枚に鼻を擦り付けて 抑え込んでしまいました。
こげの鼻に、おじいちゃんの匂いがよみがえったんでしょうね。
で、雨が降りだしてから車屋さんがやって来て あとの手続きとかやってくれるという話を聞き まだ車検も残っているので 廃車よりうちで代車として使わせてもらうかもしれません
と言われました。私はそれはそれでいいと思うし、四駆だと山に入っていくのに貸してほしいというお客さんもいるというので 長年お世話になった車屋さんの役に立つならおじいちゃん
だって「あかん」とは言わないでしょう。車屋さんとおじいちゃんのトラックが出ていくのを見送って、少し寂しくなったのは事実ですが・・・
そのあと、早めに散歩に出かけて それでも台風の雨風に追い立てられて家の前まで来たときに こげがキッと顔をあげて駐車場のほうを耳を立てて見ていました。
「わかったのかな」と。そこには私の車の横に一年間ずっと止められていたおじいちゃんの軽トラックはもう姿が無いのです。こげは、そこにあったものが無くなったことに気がついた
んでしょう。そのせいか 午後からのこげは なんとなく元気がありません。おじいちゃんが施設に入所して4か月、こげの記憶から薄れていくのが寂しいのかもしれません。
この雨は おじいちゃんのトラックとこげと我が家の涙雨だったのかもしれません
大きな被害もなく(串本町)では お昼過ぎに出た暴風波浪警報も解除になってホッとしています。というのも、午後から雨風がひどくなるというので早めにこげの散歩にでたのですが。
午前中、車屋さんから軽トラックを雨が降りだす前に引き取りに行きますと電話がありました。先週、おじいちゃんの軽トラックを廃車にしたいと申し出ていたんです。
おじいちゃんが一年前に倒れてから、ほとんど乗ることもなく置いていたのですが、車検も受けたのですが私たちが乗ることもないし、どうしようかとずっと考えていたわけで
そうしていたら軽自動車税納税通知書が届いたのと、保険の更新もやってきて 乗らない車に保険もなぁ・・・と。おじいちゃんは倒れてから 病床で「車は乗らないから処分しても
かまん」と言い続けていたんだけど、そう言われたら気持ち的に忍びない思いもあるし・・・しかし、乗らないでいるとバッテリー上がりも頻繁になり、もぅここらでいいか・・と
決めたのです。
スイカズラ
そうなると、早めに連絡をして・・・と、でも軽自動車税は3月時点で所有しているかどうかで決まるそうで、まぁ知らなかった私らがうかつだったからしかたありません。
おばあちゃんはおじいちゃんの車が無くなることは寂しいようで「わたしが運転できたら乗るんやけど」と・・・言いましたが、座席が高くて乗りにくいとこぼしていたのはあなたです。
週末に車内を空っぽにしないとと、中に乗せこんだものを片付けたんですが、昨年一度出したんだけど、まだ諸々のものが積まれていて、笑いながら片付けました。
だって、座席に座布団が三枚。背もたれに一枚・・・カセットテープに地図、電話番号帳、なにやらゴムバンドにいろんなもの。確かに、おじいちゃんは車に何でもかんでも
そこが居間のように乗せていたので。8万キロ乗っていると車屋さんが言っていたので、山だけでなく田辺市~新宮市間を、老人暴走族並みに走ったからなぁ・・・
最近は どこかでこすった傷もあったから運転技術のカンも落ちてはいたんでしょう、私たちはおじいちゃんが車で出かけると無事に帰ってくるか、それだけが心配でした。
おまけに運転しながらカラオケテープをガンガン鳴らして走るから、まるで物売りの車みたいだわ、と恥ずかしかった。町内のお肉屋さんで「凹さんのお父さん、うちに買いに来て
くれたらわかるんですよ、音楽鳴ってますから」と言われたことも・・毎回行くたびに言われるので おじいちゃん=カラオケテープみたいに思われていたようです。
車検証を残して車の中は空っぽに、車体の前後に貼ったシルバーマークも剥がし(旧の涙型)ました。座布団を家に持ち込み 寝転んでいたこげに「ほら わかる?」と
広げたらこげがハッと起き上って 匂いを嗅ぎだしたと思ったらおじいちゃんが座席に敷いていた一枚に鼻を擦り付けて 抑え込んでしまいました。
こげの鼻に、おじいちゃんの匂いがよみがえったんでしょうね。
で、雨が降りだしてから車屋さんがやって来て あとの手続きとかやってくれるという話を聞き まだ車検も残っているので 廃車よりうちで代車として使わせてもらうかもしれません
と言われました。私はそれはそれでいいと思うし、四駆だと山に入っていくのに貸してほしいというお客さんもいるというので 長年お世話になった車屋さんの役に立つならおじいちゃん
だって「あかん」とは言わないでしょう。車屋さんとおじいちゃんのトラックが出ていくのを見送って、少し寂しくなったのは事実ですが・・・
そのあと、早めに散歩に出かけて それでも台風の雨風に追い立てられて家の前まで来たときに こげがキッと顔をあげて駐車場のほうを耳を立てて見ていました。
「わかったのかな」と。そこには私の車の横に一年間ずっと止められていたおじいちゃんの軽トラックはもう姿が無いのです。こげは、そこにあったものが無くなったことに気がついた
んでしょう。そのせいか 午後からのこげは なんとなく元気がありません。おじいちゃんが施設に入所して4か月、こげの記憶から薄れていくのが寂しいのかもしれません。
この雨は おじいちゃんのトラックとこげと我が家の涙雨だったのかもしれません