8日の日曜日、『山ざんしょう』採りに出かけました。『山ざんしょう』・・・『山
椒』のことです。私はあまり好物ではなかったんですが、昨年おばあちゃんに山椒の
葉の佃煮みたいなのをもらい、それがまた白いご飯によくあい、それだけでお代わりが
できるしろもので。でもそれはおばあちゃんがお友達から分けてもらったなかの少々だ
たので、来年の春に『山ざんしょう』の若芽を摘みに行って自分で作ってみる!と
おばあちゃんが言いだし今回の山行きとなったのです。年をとると夏場、食欲がなく
これを食べると食が進む・・というんだけど、たしかに山椒のピリピリ感がとお醤油の
味でご飯が進む。進むけど食欲の落ちない私は食べすぎてしまうから困りものだ。
『山椒』と言えばいいのにおばあちゃんは『山ざんしょう』と言う。漢字にすると
『山山椒』と一目で打ち間違いのように見えるのでめんどくさいけど『山ざんしょう』
か『山椒』と書くことにした。
この日はとても好天で ちょうど古座川では桜まつりがはじまり「あの辺はすごい
人やろね」などと言いながら車で走った。人の話では四月の初めがきれいだったとか
言うし、佐田までいくのもしんどいやん。見ごたえはあるやろけど私らは この辺の
ヤマザクラで十分やわ。目的が違うもん。
車を止められるところまでくると先客ありみたい・・・三台の軽自動車が駐車していま
す。日曜日に山仕事もないだろうし、これはゴンパチやワラビとかの山菜採りの人かな
と言いながら、私達も『山椒採り』の恰好に着替えます。家から地下足袋ではきたけど
大きなポケットの付いた前掛けをします。素材はツルツルしたナイロンが木綿地より
ひっつかなくていいんだそうです。ダニの心配もあるのでスプレーを噴きます。
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「あ!」よく見ると手前の車に・・・
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どうしてだかキーが後輪の上に置かれています。しゃがんで地下足袋を履いたのか、
キーをひょいと乗せた感じ・・・私達が悪い人?ならこのまま盗んでもいけますね。
「もしかしたら山の中で「鍵がない!」と探しているかも」とおとうさんも言いそれも
ありやな・・あせるやん!!
おばあちゃんは何度もこの山に来ているので、『山椒』の木がどこにあるか知ってい
て、スタスタと山に入って行く。そのあとをついていくのだが、すぐに目的の木に行き
着いた。『山椒』の木はとげが幹から枝先まで付いているので、若芽を摘むだけでも
引っかき傷ができてしまう手の甲は指先のない手袋でカバーし、指先は素手で摘む。
それでも指先もとげで突いてしまう。『山椒』は『木の芽』ともいうらしくこの間
スーパーで新物の竹の子と並べて鉢植えが売られていた。手のひらで「パ~ン」と
叩いて匂いをだしたり、「竹の子と木の芽あえ」なんて料理本でみかけるけどふだん
しょっちゅう使う料理材でもない。凝る人なら料亭みたいなものを作って 使うのかも
しれない・・・。売られている『木の芽』は形もよくきれいに箱詰めなんぞされている
需要もあるのね、串本でも。
『山ざんしょう』の木。あまり大きくないけど日当りも良く この日で一番色も大きさ
も最高でした。
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先端を摘めり、それ以外の葉を摘みます。葉の根元の両脇にとげがあるのです。三人で
無心に摘めります。「痛っ!」誰ともなくとげの反撃に口走ってしまいます。もう少し
緑色かと思っていたけど、新芽すぎるのか黄緑色です。
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おばあちゃんが摘んでいる姿。指先で摘んでは前掛けのポケットに入れています。私達より
ずんずん素早いのであっけにとられて見ていたら、おばあちゃんの足元にひらりひらりと
摘んだばかりの山椒の芽が落ちています。「ちゃんと入ってないで。落ちてるわ」と指摘した
ら「夢中になって入れたつもりやった」と言います。その時は私も笑っていたけど、あとに
なり指先が新芽の汁で指先に山椒の葉がひっついて、たしかに入れたつもりでもポケットの
外に落ちていきます。小さすぎて これをどれだけたくさん摘んでも佃煮みたいにしたら
ほんのちょっとしかならないような気がします。山椒の実はよく売られてるけど、葉となると
手間がかかるので需要も少ないのでしょうか?
8 コメント
コメント日が 古い順 | 新しい順
話はもう終わり? (ぼんくら)
2012-04-13 07:49:12
一番知りたいのはタイヤの上に置かれたキーのことですやん!
持ち主はわざと置いたのか(山の中で落としたら探せないので)、置き忘れて探し回っていたのか、凹さんが山から下りてきたら途方に暮れた持ち主がいて、教えてあげたとか、いろいろ面白そうな展開になりそうで、期待していたのです。続きありますか?
えぇっ! (凹)
2012-04-13 13:48:05
なんと、そこに注目ですか?
善人の私達は、自動車泥棒をしないので②で現れた持ち主とはそれについて、語ることもしませんでした。ぼんくらさんの期待外れになってしまいますが・・・。でも当人たちは 当然のように車のドアを開けてましたから、たぶんわざと置いていたように思われました。 引っ越ししてたのね~。 (新宮の読者。)
2012-04-13 16:05:26
以前のブログをいつも読ませてもらってたのですが、1か月程前から更新が無くなってしまって
どうしたのかな~と思っていたら、今日こちらに引っ越ししちゃってたのを発見しました!
また楽しく読ませてもらいますね。
申し訳ありません (凹)
2012-04-13 19:33:33
新宮の読者さんへ
はじめまして・・でしょうか?
申し訳ありません、返す返す反省しております。知識のなさを自覚しながら、思い立ったが吉日ではなく、私には厄日のような一瞬のクリックで『こげの耳に★ねんぶつ★』と別れるような結果になってしまいました。数少ない それでも読んでくださっていた皆様には、本当にゴメンナサイ!なんとか こちらにこうして新しい部屋を持ち、細々と再開しております。以前のようにまた、覗いてくださることを願っています。ネームも「ちのと」から、今回の失敗でへこみ続けているので『凹(ぼこ)』としてやり直していますので、どうかお見知りおきを。
よろしくお願いします。 僕も! (間諜X72)
2012-04-13 23:34:58
車のキーに注目しましたよ。
何もなかったようで良かったですね。
山椒の葉を取るおばあちゃん。
まさに名人芸ですね!
ところでご次男の静岡生活は、いかがですか?
カネボウ通り・SBS通りは覚えましたか? なんで? (凹)
2012-04-14 06:42:52
やはり男性陣はそこに注目するみたいですね。
う~ん・・・そうか、もっと持ち主に突っこんだ取材をしなくてはなりませんね。都会ではもう盗難車ゃ車上狙いにあっていたかもしれません。それを思うとまだまだ串本町はダイジョウブ!と思いたいです。
はい、おばあちゃんは「また山に行こう」と催促しています!今回、新芽を分けてあげたお友達に大変喜ばれたんだって。気をよくして、こちらの予定など、全然気を配ってくれません(苦笑)
この二週間、連絡は一度きり。三月いっぱいは研修を兼ねたバイトで、働く辛さが出はじめたみたいで「ブラックかも」とメールがきてました。静岡を楽しむ余裕はまだのようで バタンキューみたいです。私は そんな疲れた体で開通した新東名を走ったりしないか、すごく心配です。 ご次男 (間諜X72)
2012-04-15 15:18:42
>「ブラックかも」
うーん・・・・・。どうなんでしょうね?
GWに帰省する時は十分気をつけて欲しいですね。
働く事、給料を貰う事。
昭和の時代のようには行きません。
政治家の先生方。
若者達の未来を奪う事はしないで下さい。 そうですね (凹)
2012-04-15 20:57:21
私達が、次男君の年齢の時とは全然社会の様相が違っていますので(働く事、お給料を貰う事は同じですが)価値観というか、物ごとの捉え方というのでしょうか、彼らなりの考えには心配もしますが、自分がこの仕事を頑張ってやっていきたいと思わないと続きません。道を踏み外さずにいてくれればと、こちらもそう思っているしかないと思う、きょうこの頃です(笑)
椒』のことです。私はあまり好物ではなかったんですが、昨年おばあちゃんに山椒の
葉の佃煮みたいなのをもらい、それがまた白いご飯によくあい、それだけでお代わりが
できるしろもので。でもそれはおばあちゃんがお友達から分けてもらったなかの少々だ
たので、来年の春に『山ざんしょう』の若芽を摘みに行って自分で作ってみる!と
おばあちゃんが言いだし今回の山行きとなったのです。年をとると夏場、食欲がなく
これを食べると食が進む・・というんだけど、たしかに山椒のピリピリ感がとお醤油の
味でご飯が進む。進むけど食欲の落ちない私は食べすぎてしまうから困りものだ。
『山椒』と言えばいいのにおばあちゃんは『山ざんしょう』と言う。漢字にすると
『山山椒』と一目で打ち間違いのように見えるのでめんどくさいけど『山ざんしょう』
か『山椒』と書くことにした。
この日はとても好天で ちょうど古座川では桜まつりがはじまり「あの辺はすごい
人やろね」などと言いながら車で走った。人の話では四月の初めがきれいだったとか
言うし、佐田までいくのもしんどいやん。見ごたえはあるやろけど私らは この辺の
ヤマザクラで十分やわ。目的が違うもん。
車を止められるところまでくると先客ありみたい・・・三台の軽自動車が駐車していま
す。日曜日に山仕事もないだろうし、これはゴンパチやワラビとかの山菜採りの人かな
と言いながら、私達も『山椒採り』の恰好に着替えます。家から地下足袋ではきたけど
大きなポケットの付いた前掛けをします。素材はツルツルしたナイロンが木綿地より
ひっつかなくていいんだそうです。ダニの心配もあるのでスプレーを噴きます。
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「あ!」よく見ると手前の車に・・・
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どうしてだかキーが後輪の上に置かれています。しゃがんで地下足袋を履いたのか、
キーをひょいと乗せた感じ・・・私達が悪い人?ならこのまま盗んでもいけますね。
「もしかしたら山の中で「鍵がない!」と探しているかも」とおとうさんも言いそれも
ありやな・・あせるやん!!
おばあちゃんは何度もこの山に来ているので、『山椒』の木がどこにあるか知ってい
て、スタスタと山に入って行く。そのあとをついていくのだが、すぐに目的の木に行き
着いた。『山椒』の木はとげが幹から枝先まで付いているので、若芽を摘むだけでも
引っかき傷ができてしまう手の甲は指先のない手袋でカバーし、指先は素手で摘む。
それでも指先もとげで突いてしまう。『山椒』は『木の芽』ともいうらしくこの間
スーパーで新物の竹の子と並べて鉢植えが売られていた。手のひらで「パ~ン」と
叩いて匂いをだしたり、「竹の子と木の芽あえ」なんて料理本でみかけるけどふだん
しょっちゅう使う料理材でもない。凝る人なら料亭みたいなものを作って 使うのかも
しれない・・・。売られている『木の芽』は形もよくきれいに箱詰めなんぞされている
需要もあるのね、串本でも。
『山ざんしょう』の木。あまり大きくないけど日当りも良く この日で一番色も大きさ
も最高でした。
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先端を摘めり、それ以外の葉を摘みます。葉の根元の両脇にとげがあるのです。三人で
無心に摘めります。「痛っ!」誰ともなくとげの反撃に口走ってしまいます。もう少し
緑色かと思っていたけど、新芽すぎるのか黄緑色です。
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おばあちゃんが摘んでいる姿。指先で摘んでは前掛けのポケットに入れています。私達より
ずんずん素早いのであっけにとられて見ていたら、おばあちゃんの足元にひらりひらりと
摘んだばかりの山椒の芽が落ちています。「ちゃんと入ってないで。落ちてるわ」と指摘した
ら「夢中になって入れたつもりやった」と言います。その時は私も笑っていたけど、あとに
なり指先が新芽の汁で指先に山椒の葉がひっついて、たしかに入れたつもりでもポケットの
外に落ちていきます。小さすぎて これをどれだけたくさん摘んでも佃煮みたいにしたら
ほんのちょっとしかならないような気がします。山椒の実はよく売られてるけど、葉となると
手間がかかるので需要も少ないのでしょうか?
8 コメント
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話はもう終わり? (ぼんくら)
2012-04-13 07:49:12
一番知りたいのはタイヤの上に置かれたキーのことですやん!
持ち主はわざと置いたのか(山の中で落としたら探せないので)、置き忘れて探し回っていたのか、凹さんが山から下りてきたら途方に暮れた持ち主がいて、教えてあげたとか、いろいろ面白そうな展開になりそうで、期待していたのです。続きありますか?
えぇっ! (凹)
2012-04-13 13:48:05
なんと、そこに注目ですか?
善人の私達は、自動車泥棒をしないので②で現れた持ち主とはそれについて、語ることもしませんでした。ぼんくらさんの期待外れになってしまいますが・・・。でも当人たちは 当然のように車のドアを開けてましたから、たぶんわざと置いていたように思われました。 引っ越ししてたのね~。 (新宮の読者。)
2012-04-13 16:05:26
以前のブログをいつも読ませてもらってたのですが、1か月程前から更新が無くなってしまって
どうしたのかな~と思っていたら、今日こちらに引っ越ししちゃってたのを発見しました!
また楽しく読ませてもらいますね。
申し訳ありません (凹)
2012-04-13 19:33:33
新宮の読者さんへ
はじめまして・・でしょうか?
申し訳ありません、返す返す反省しております。知識のなさを自覚しながら、思い立ったが吉日ではなく、私には厄日のような一瞬のクリックで『こげの耳に★ねんぶつ★』と別れるような結果になってしまいました。数少ない それでも読んでくださっていた皆様には、本当にゴメンナサイ!なんとか こちらにこうして新しい部屋を持ち、細々と再開しております。以前のようにまた、覗いてくださることを願っています。ネームも「ちのと」から、今回の失敗でへこみ続けているので『凹(ぼこ)』としてやり直していますので、どうかお見知りおきを。
よろしくお願いします。 僕も! (間諜X72)
2012-04-13 23:34:58
車のキーに注目しましたよ。
何もなかったようで良かったですね。
山椒の葉を取るおばあちゃん。
まさに名人芸ですね!
ところでご次男の静岡生活は、いかがですか?
カネボウ通り・SBS通りは覚えましたか? なんで? (凹)
2012-04-14 06:42:52
やはり男性陣はそこに注目するみたいですね。
う~ん・・・そうか、もっと持ち主に突っこんだ取材をしなくてはなりませんね。都会ではもう盗難車ゃ車上狙いにあっていたかもしれません。それを思うとまだまだ串本町はダイジョウブ!と思いたいです。
はい、おばあちゃんは「また山に行こう」と催促しています!今回、新芽を分けてあげたお友達に大変喜ばれたんだって。気をよくして、こちらの予定など、全然気を配ってくれません(苦笑)
この二週間、連絡は一度きり。三月いっぱいは研修を兼ねたバイトで、働く辛さが出はじめたみたいで「ブラックかも」とメールがきてました。静岡を楽しむ余裕はまだのようで バタンキューみたいです。私は そんな疲れた体で開通した新東名を走ったりしないか、すごく心配です。 ご次男 (間諜X72)
2012-04-15 15:18:42
>「ブラックかも」
うーん・・・・・。どうなんでしょうね?
GWに帰省する時は十分気をつけて欲しいですね。
働く事、給料を貰う事。
昭和の時代のようには行きません。
政治家の先生方。
若者達の未来を奪う事はしないで下さい。 そうですね (凹)
2012-04-15 20:57:21
私達が、次男君の年齢の時とは全然社会の様相が違っていますので(働く事、お給料を貰う事は同じですが)価値観というか、物ごとの捉え方というのでしょうか、彼らなりの考えには心配もしますが、自分がこの仕事を頑張ってやっていきたいと思わないと続きません。道を踏み外さずにいてくれればと、こちらもそう思っているしかないと思う、きょうこの頃です(笑)
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