虹

８月５日の夕方、東の空に虹がかかった。この日は朝から町内一斉清掃というお盆前の

町内美化運動の一環行事があり、早朝からの参加でもうクタクタの体だったけどこの

虹のおかげで気持ちが清々しくなったような気がしました。虹って横から見たらどう

いうふうに見えるのか・・・と書きながらふと思った。私はこの時家から正面に虹を

見ていたけど、ちょうどおとうさんはこげを連れて散歩に出ていて虹を見た。きっと

おとうさんからも正面に見えたんだろう。まぁ虹というのは雨上がりに太陽と反対側

の空に現れる空気中の水分に太陽の光が屈折してできるものだったはず・・・おとう

さんの立ち位置は正面にならないと思うんだけど、それでも見えたんだから横から

見たんじゃないな・・・あんまり考えると頭が痛くなるのでやめた。大きな虹は二重で

最初は虹と虹の間にちょうど灰色の雲があって　すっきりとは確認できなかったけど

だんだんと上の虹も色が三色はわかるほどになって、そうしていたら下の虹の始まり

と終わりもくっきりしてきた。完全なるアーチ型なのだ。


それにしても　今朝の一斉清掃は開始と同時に霧雨がしょぼしょぼ雨に、そしてしとし

と雨に、一気に背中もぐっしょりとなるほどの雨になってしまった。それでも草刈り機

の音はやまずに、道端から土手、河原、各自の家の周りと黙々とみな清掃する。夏は

太陽が出るまえから始めた方が涼しいし、だいたい９時ごろまでには終了になる。

ここでも班長の私は　自分の班員で清掃に参加した人にポカリやお茶を配って回る。

今までは缶だったけど、熱中症予防にか今年は５００mlのペットボトル。一気に飲める

くらい皆汗を流している。この間、美容室に行ったときにマスターに聞いてみた。

「町内一斉清掃って　串本にの人もやってるん？浜とかは煙も上がって清掃している感じ

するけど、町なかの人はやってるん？（オークワとかの駐車場フェンスまわり草生えて

るけど）」と。

「やってるで、草刈り機は使わんけど排水溝とか溝蓋あげて。僕もね仕事あるから先に

家の周りと、周遊道路の一部を刈るんや。他にも都合で日曜にできん人が刈ってるけど

どのくらい刈っていいかわからんのが困るんやなぁ。それに刈った草を焼くことができ

ないんや。ゴミ袋に入れて持って行ってもらうか、積みあげたり放り込むところに放り

込むんや。」なかなか潮岬はルールが厳しいみたいだ。だいたいが文句いう人は、

草刈りとかそんなのに出てない人だと思うよ。岬で焼いていたらどっかに通報されるら

しいよ～。私なんかこの間、たんぼで刈った草を焼いて　小さな火が地面を這っ

ていこうとするので、長靴で踏み消していたの、下向いて。そうしたら風が吹いて

積んで燃えていた草の熱風がうつむいた顔から帽子にかけて吹き上がってきたのだ。

思わず熱風に「熱いやん！」とそれから逃れて汗をぬぐって帽子を脱いだら帽子の

ビニール部分が溶けて縮んでるやん！「うそ！熱風やのに」と。それにしても

顔がヒリヒリするなぁ。家に戻っておばあちゃんが「髪の毛焼けてるで」と言うやん。

鏡で見たら両サイドの髪の毛の先がチリチリとなっている。さすがに私も一瞬だけど

髪の毛に火がついてる自分を想像して「ヤバいやん」焼くとなると、こんな失敗もある

し。。。ゴミ袋で出すといってもどれだけ要るやらゴミ袋。やっぱ、潮岬地区とは違う

風景やから焼くのが牧歌的といえばそうかもしれない。こんな雨だから町内の串本地区

は一斉清掃は取り止めになったかも。だって姫地区は中止となったと放送があったんだ

って。



虹の写真を写しながら「広角に写せるカメラだとよかったのに・・・」と思ったんだけ

ど、いま気がついた。このSONYのサイバーショットにはパノラマ撮影できる機能がつい

ていたのだ！そんな事を忘れていたとは・・・最近カメラをポケットに入れて歩くのも

暑くてやってないから、めっきり触ることも少ないのだな・・・ふぅ・・・

　で、降ったりやんだりの雨のせいで串本まつりの花火大会は月曜日に延期となって

月曜日は滞りなく開催されたみたい。昼間一度雨も降ったけど。我が家からは串本まつ

りの花火の様子は残念ながら見られなかったけど、遠くの花火の赤や白く光るハレー

ションのような光や小さくドンドンバリバリと鳴る音も聞こえてきた。串本は賑わった

のかな

避難訓練のために

先月末、詳しくは７月29日午前9時から４県共同津波避難訓練（三重県・和歌山県・

徳島県・高知県）が実施されました。７月号の『広報くしもと』が配布された時に

表紙裏に「総務課　防災・防犯グループからのお知らせ　津波避難訓練の実施につい

て」と書かれていたので、「いややなぁ、この暑い時に避難訓練ってかぁ」と思ったの

だ。その頃から「熱中症に気をつけましょう。必要のない外出は控え、エアコンも

様子をみながら使いましょう」と言われているのに、などととても不謹慎なことを思い

ましたが、しかたありません。各班に分けられて我が家は小さな班の班長になっている

のだ。かったるい・・・なんて理由で不参加はできません。自分の身は自分で守らなけ

ればならない、そんなふうに昨年以来みんな頭に描いているのです。広報には

≪訓練想定≫
平成２４年７月２９日（日）午前９時ごろ、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュー

ド８．６の地震が発生しました。気象庁は、午前９時ごろ、和歌山県沿岸に「大津波

警報」を発表した。

　とあります。この訓練想定により串本町でも町内全域を対象とした避難訓練を実施し

当日は、防災無線や携帯電話会社からのエリアメールなどによる情報伝達が実施される

とも書かれています。前にも私の住んでいるところや町内各区でも避難訓練は行われて

いますが、実際みんな参加しているのかどうか、それはわかりません。避難場所に集合

した人たちの顔をみるだけ、そこに来ている人しかわからず町内全部でどのくらいなの

か・・・よくは知りません。まえに西向中学校が避難訓練をしていましたが町内の

学校でもしっかり訓練しているのは橋杭小学校で、町立くしもと病院に向かう道を

走って上がります。そうだ、近くの避難路を掃いておかなくちゃ・・・班長がすること

なのかはわからないけど、まえもおばあちゃんと掃いて草を刈って準備した。今回

おばあちゃんは腰痛のため、「訓練なんか行かへん。津波に流されるんや」と自暴自棄

のようなことをいい、「おじいさんは行く気があるで」というから、ますます足の弱っ

たおじいちゃんが石ころに乗り上げて転ばないように掃除をしなくちゃなりません。

避難路は他所の土地だけど、その下の斜面はうちの土地で持ち主が近所にいないから

仕方ないと言えばしかたないかもしれませんが、実際毎日掃いているわけではないので

本番の大地震の時には石ころだらけでも、この道を上がる人は文句を言わないでね、

私一人が掃いてるんだから！と一人で竹ぼうきを使い掃きながら思ったのさ。絶対、

訓練でここを通った人は「なにこれ～、草ぼうぼうやし狭いし」って言うやろなぁ。


　　　　　　　　　　　　　　　こんな避難路です

普段、誰も使わない道で夜にはイノシシやシカが通るためあちらこちらに岩を蹄で

砕いたような石が転がっていました。中途半端にコンクリートで固めたうえ、これまた

中途半端な半日蔭なので苔むして滑ります。がここが高台に続く道なのです。



　　　　　　　　　　　　掃いてる途中でセミの抜け殻発見

当日はおばあちゃんも参加し私達夫婦も避難リュックを背負い４分ほどで到着。別ルー

トで上がって来た人達は私達の道より整備されているらしく楽々上がって来ていた。

集まった人達は「街灯があれば」とか「手すりがあれば」とか要望は果てしなく続くよ

うに思われた。夜間の訓練も検討中とかいうので「ひぇ～」と思ったけど我が身を守る

ためだ。本番にはこげも連れて来なくちゃならない。実際時間的に、リュック背負って

る間があるかどうか・・・。避難路に着いた時に携帯にエリアメールの音が。でも

開いてみる間もないし、明るい中で読めへんやん・・・

後日、美容室に行ってマスターに聞いてみた。マスターの住むところは潮岬、当日は

串本のお店で仕事中のため訓練はしていない。家のある潮岬でもしたかどうかはわから

ないと言っていた。「第一、岬は津波の心配ないからわざわざ串本に下りてこんよ」

それはもっともだ。「岬から見ていて私が流されていたら「あぁ　○○さん流れて行き

やる」と思うやろね」と笑ったけど串本の人も訓練に参加したような人もいたように

お店から見えたという。そのあと、入ってきた婦人は「ほんまに私は体の調子が悪かっ

たけど、訓練するから参加したんやで。行ったら冷たいものもないんや、別に冷たいも

の欲しくて行ったんちがうけど、参加者２４人やで、暑いなか行っても２４人しか来て

ないんや！」と怒りまくっているのだ。翌日の新聞でも町内の様子より県や町の対応や

新宮市の訓練の様子が取り上げられていた。訓練を終えて買い物に出かけたけど　どこ

も早く終わったのかリュックを背負った人や避難訓練に参加した人を一人も見なかった

今回の訓練は　なにか得るものがあったのかどうか・・・ヘルメットを町民に配って

欲しいな・・・。それにしても私の携帯にはエリアメールがちゃんと入るのに、おとう

さんのスマホには配信されていない。なぜ？大雨警報なんかも知らせてくれるのに

スマホの設定ができてないのか？エリアメール自体　よく解かってないんだけどねおと

うさんは・・・

つばめ朝顔

今年は　花の種を購入し育て開花させる・・というのがほぼ成功している（珍しい）。

マリーゴールドもニーレンベルギアも、ミニひまわりもきれいに咲いたしいまも咲いて

いる。夏とくればヒマワリの次は朝顔です。朝顔はまえに玄関前に日除け用に育てたけ

ど、なぜか大きなイモ虫が（アオ虫ならいいのに）発生し、フンをまき散らしたので

「もう二度と日よけに朝顔なんか植えるもんか」と誓い育ててはいなかったんだけど

生協のチラシに「つばめ朝顔」茎を垂らして咲かせます・・という写真があって、これ

はおもしろそうだと、さっそく購入。ミニヒマワリ同様、鉢と土と種のセットです。

土の入った袋に水を入れてもみ、それを付属の鉢に入れて種を蒔きます。種は鉢には

３粒蒔くよう説明書にあり、残った種も好きなように植えたらいいとありました。

そうそう一回分の肥料も付いています。子供の頃に朝顔の種を蒔いた記憶はあったけど

最近は種に少し傷をつけたら発芽率が高くなるらしく、それにしても小さい種にカッタ

ーナイフでちょんと傷をつけるのが、これまた難しいのでようは皮を傷つけたらいいわ

けなので、紙やすりでこすって傷をつけました。「つばめ朝顔」というネーミングは

チラシに掲載された開花状態を見ると　吊り下げられた鉢から下に向かって茎が伸び

その茎に斑入りの葉と赤系の小さめの花が、まぁ風に揺られるさまがつばめが飛びまわ

る姿・・ということなのでしょうね。成長の過程は省いて、やっとここまできました。

　　　

４,５センチのつぼみです。その元にＳ字フックが引っかけられてるでしょ、これで

こうしておかないと朝顔の弦は上へ上へと左巻きに巻いていってしまい、つばめが飛翔

するようにブランブラン揺れないのです。説明書にも最初から鉢を吊り下げてしまうと

上に伸びていくので、吊らずに茎が鉢から垂れ下がってから吊るように書いています。

だけど日を浴びたら植物はそちらに伸びていくモノ、吊らずにおいても茎は風が吹くと

なにかにつかまりたいように揺れます。そのまま一晩で何かに巻きつかれたら吊ること

が難しいので、ネットで調べたらなんと「つばめ朝顔」とあるけど種は普通の朝顔なん

だと！人間が途中、協力してあげないとつばめになってくれないというのだ。で、本葉

が５～７枚になって先端にモールのようなものを引っかけ、下方に下げるようにすると

書いています。説明書にはそのことは書かれていません。気がつかないでいたら普通の

朝顔に育ててしまったかもしれません。そのための我が家ではＳ字フックで、いわば

大リーグボール養成ギブスみたいなものです。最初はいくつかのＳ字フックで間に合っ

ていたんだけど、つぼみの数が増えてきたため、Ｓ字フックが足らなくなりあまり重い

と茎が折れてしまったりするし、弦に負担をかけすぎるのも可哀想なので重りになり

うまい具合に引っかけられて安価なモノを探しました。

　　　

それがこの百均で買ったカーテンフック。数はあるし錆びないし。それまでに家にある

重りになりそうなものを吊り下げましたが、これは重さがよかったけど外し忘れてしま

ったもの。

　　　
　　　　　　　　垂れ下がったものの葉が大きくなって抜けなくなった！

朝顔って一日の間に　つぼみがグンと成長し翌朝　咲いている。咲いているけどお昼前

にはクシャクシャにしぼんでしまい、見た目が悪くなります。この三枚は７月２３日の

もので、翌日の朝４時半に開花しました。

　　　

たしかに、Ｓ字フックは見栄えが良くないけど外すと生命力のすごさで上昇しようと

ハネ上がっていくのです。せっかくの「つばめ朝顔」ですからね、下がって、揺れて

もらわないと・・・

　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　花は小型です

暑いよね

台風の影響で一昨日から雨が降ったりやんだり。風も吹いて今までの暑さを吹き飛ばし、

というのならいいけどさほどかわりません。雨も降るかと思えば　青空が見えて太陽が

まぶしい・・・それなら　洗濯物を出してと外に出してもすぐに雨が降って、慌てて取り

入れることの繰り返し。それでも畑にも恵みの雨、川にも少し水が増えしっとりとした

空気も気持ちいい・・・のも、最初だけですぐにセミの大合唱！これだから夏は辛抱でき

ません。そうです、ネタもありません。相変わらず歯医者さんはお休み続きで、きっと

連日オリンピック番組を熱くなって観戦し、ついつい一本一本と飲んでしまって体調を

崩してしまうのかもしれません。ネタ集めも大変です。

　７月の初め　庭のメッシュ柵に見なれないものがひっついていました。それが「さな

ぎ」というものだと気がつくまで数分、やはり虫モノはよくわかりません。

「だいたいが、おまえ　ミカンとかキンカンの木にひっつくもんだろうが」ともうすでに

カラになったものだと思い、小枝でちょんちょんとつついてみたら、なんと「さなぎ」の

なかにまだ幼虫がいたらしく、その体をクネクネと動かしたのでビックリして転びそうに

なった。「入ってるんか～」とまるで昔のトイレに人がいるのを確かめるみたいな声を

出してしまったけど、もう一度つつくと同じようにクネクネと「さなぎ」が動く。

「あ～、これはまるで　胎動みたいや」とお腹の中で赤ちゃんが動く感じのように思い出

し、なんか懐かしかったわん。この日はまだ背中が割れて　蝶が出てくる気配がなく

翌日は雨が降って（まだ梅雨の最中で）、二日たってまたつついたら今度は反応がなく

カサカサという音だけで、どうやら無事に誕生して飛び立ったのだろう。どんな蝶がでて

くるのか、ぜひ見たい！と思っていたのに残念でした。

　　
　　　　　　　　　　　　　　カラになった「さなぎ」

くしもと町立病院

先々週、義母が病院に乗せて行ってほしいと連絡してきました。どこの病院か？と

不安でしたが（田辺の紀南病院は運転にドキドキするので苦手なのだ）、行く先は

串本病院だというのでホッとしました。が、串本病院は昨年高台に移転して以来私は

行ったことがないので、一度シュミレーションとして行くことにしました。

高台に上がるには串本駅沿いの道を走って踏切を渡っていく道と、国道を橋杭方面に

走って、新しく高架になった道を上がっていく道とがあります。どちらがいいのか？

子供が小さい頃には　少年野球や町民総合運動会なんかで高台にある総合グランドに

何度も行った、その当時は踏切を渡る道しかなく町の分譲地として販売していたけど

住宅はまばらでグランドとロイヤルホテルがあるだけのようなところだったけど、

先の東日本大震災・大津波以来海抜５０メートルというこの高台の分譲地は人気となっ

た・・・という話は聞いたことがある。やはりこの場合（義母を乗せるということで）

広く安全な道のほうがいいだろう、きっと救急車も病院行きのシャトルバスもこっちを

走るのだろうと決め、おとうさんを横に乗せて上がって行った。そういや前に長男君の

ゼミの資料集めに一度だけこの道を走ったことがあったな・・・、なにやら新しい建物

も建築中で、この大きさならなにか公共の建物だろう、としか思いつかない。きっと

消防署かなんかか？運転してるから写真も撮らずに上がっていったさきがこの写真と

いうことです。なかなかきれいな建物になっています。週末のため　正面入り口は

閉まっていましたが、正面入り口に向かうレーンもきちんとあり田辺や新宮の大きな

病院と規模は違えど、同じような造りになっているのに少し喜ぶ。たぶんシャトルバス

が発着するためにそうなったのだろうと思う。患者がスムーズに来院できるようにして

こそ地域の病院で、この正面玄関に車を着けて先に下ろして、車を駐車場に置いてくる

ことも容易だ。今までの串本病院は駐車スペースが少なく狭く子供を連れて行った頃は

いけないことだけど、病院沿いの道路に車を停めたこともあった。最近はなんとか

停めることもできたのはもしかして来院する患者が減ったのかもしれない。新しい駐車

場は何倍も広く写真は正面玄関を通り左に折れて進んだところのスペースから。

その手前にもスペースはあるので混雑していてもなんとか停められそうだ。

お義母さんはひざが悪くて、電車で串本に着いても階段が降りられるか、その前に電車

から立ちあがって降りられるか心配になってきたので・・と頼んできたのだ。

乗せて行って病院に付き添うのも構わないのだから、遠慮なく言ってくれたらいいけど

他のお嫁さんよりは運転下手ですが～（笑）


　当日、お義母さんを家まで迎えに行き「車、替えたんかい？」と言われたので

「ちょっと修理に出して、借りものなんでまだ慣れてないんや」と下手さを先にアピー

ルしておく。「どっちの道で上がるかわからんから、一応こっちで上がることにした」

というと「駅のほうから行くんや」というので「まぁまぁ、私も行ったことないから

週末に予行練習して走ったから、こっちで」と言ったら「練習したってぇ～、おっと

ろしよ」お義母さんはよく表現に「おっとろしよ」を使う、格別恐ろしいことでもない

のだけどね・・・「あ、そこに車置いて歩いていくで」というのを「正面玄関に着けて

降ろすように言われてるから」と言われてもないけどそこで降りてもらい、車を停めて

くる。その間にお義母さんは受け付けを済まし、整形外科のほうに歩いていく。

どうやら手にしたファイルも大きな病院と同じように外来受付機を通して受け付け番号

が印字された紙を受け取り、窓口でカルテのような用紙をもらい科にいくシステムだな

それにしても月曜日の朝、やはり患者が多い。整形外科は年配者、内科のほうも椅子に

はみんな座っていた。お義母さんは　誰とでも話をするので私は「この人昔から知って

る人なんや」と思い違いをすることも多々ある。案の定隣のおばさんと話しだしたので

キョロキョロしていたら、見たような顔が見えた。幼稚園からの同級生やん。病院に

きてるのか？お義母さんが待っている間リハビリ室を案内したるというので、ついて

行く途中、同級生のほうを見ると向こうも気づいたのか手を振っている。あとで行って

みよう。リハビリ室にズンズン入っていくので「お義母さん、お義母さん、土足あかん

のちがう？」というと「かまんて」と平気な顔。受付の男性がじろりと見たので私は

ドキッとしたんだけど「見学です」と一言お義母さんが言うと「あぁそうですか」と

笑顔になったので、これは年の功か？

お義母さんは１０時予約で受付番号が３番ということでカルテのような紙にも書かれて

いる。時間ごとの予約制であとは受付機を通した順番になるわけだ。これも大きな病院

と同じだ。院内も大きなガラス窓で明るく通路も広いけど、入り組んでいて迷子に

なりそうだ。同級生のところに行くと彼女もお姑さんを乗せてやってきたという。

「お互い、これからこんなことが増えるわねぇ」と励ましわかれる。

意外と早く診察もすみ、通路を歩いている時に高校野球和歌山大会を放送していたが

串本古座高校は負けていた。桐蔭戦も見ずにいたら勝てるかも・・と思っていたけど

こればっかりは実力なんでしかたないな。お義母さんは院内処方で貼り薬のようなもの

を受け取り、「エイデンで扇風機のリモコン用の電池を買いたい」「行きますよ」

「車できたからオークワで買い物もしていきたい」「寄りますよ～」

「卓上ガスコンロのガスボンベを多めに持って帰りたい」「持ちます」

滅多にこうやって買い物のお伴をすることもないので、快く従者として歩き回ったので

した。私も何かで一度、くしもと町立病院にかかり新しい診察カードを手に入れなくち

ゃ・・・と思ったのでした。