日曜日のこと、おとうさんがこげと散歩に出かけてからのことです。
ゴロゴロしていたら電話が。最近 「電気料金が安くなる」とか「新しいヒアルロン酸」
とかの類いの電話が多いので、休日のこんな時間きっとそれだろうとブスッとした声で
「もしもし・・」というと「あ~あかん、じっとしとけ・・・」「もしもし?」
「こげがおかしいぞ!」「え!何食べたんよ」私はこげが拾い食いでもしたのか、この間
も道端にメロンパンの半分が落ちていて、そのままキックして川に蹴り落としたのだ。
毒物でも食べて、ゲェゲェしている姿がはっきりと浮かんできます。「なにも食べてない
けど、首が戻らん!」おとうさんもちゃんと言葉で言い表してくれないと、状況がわかり
ません。私のように「様子がおかしい」とくればすぐさま「なにを食べた?」と答えな。
首が戻らんだけ言われても、寝違えるかなぁしか思いつきません。でもおとうさんの慌て
ようでは、こげの様子もただごとではなさそうで「すぐ車で行くわ!どこ?」「橋を渡っ
てSさんの家の前あたり」というので、免許証を持ち鍵を手に、バタバタっと駆けだした
ら畑にいたおばあちゃんも「?」という顔をしています。「こげがおかしいらしい、行っ
てくるわ」「え~」車に飛び乗り、シートベルトなんてする暇ありません。田舎の町道で
す。幸い目指す橋までは見通せるし、対向してくる車もありません。橋を渡るといつも
散歩で会うおばさん二人が 血相を変えて走ってくる私を不思議そうにみています。
その後ろに広がる駐車スペースにおとうさんとこげが立っています。その姿を見ても
こげがどこかおかしそうには見えないけど、しきりに頭を振っています。ブルブルブルと
頭が飛んでいきそうな勢いです。
「草むらに頭を突っ込んで草の上で背中ゴロゴロしてたら、いきなりキャン!と鳴いて
首を振ったら傾いたまんまになって戻らん!」なんやぁそんだけかい!と内心思ったん
だけど、振り返ってみたらたしかにこげの首は傾き、私が手をやると嫌がります。
「寝違えたみたいな?感じか、こげ」と聞いても返事はブルブルと頭を振るばかり。
それではイエスかノーかわからんやん。それより、私が車で来たのがこげには不思議の
ようで、歩かず家まで帰れると思ったのか機嫌だけは良いのだ。こげを後部座席に乗せ
いったん家まで帰ります。「振りすぎて筋を違えたか、耳に虫が入ったんじゃない?」
と私が言っても「いいや、キャン!って言うた。普通じゃない鳴き方やった」と言います
家につくと、おばあちゃんもおじいちゃんも待っていて「どうしたんな、どうなっている
んや」と聞いてくるけど、おとうさんは説明もしどろもどろのようです。かなり、一人で
こげの悲鳴を聞いて焦ったのではないかと思われます。どれ、見せてみ!とおばあちゃん
に診察をされるこげは、耳の下に手を持って来られたらやはり、嫌なように逃げます。
おまけに誰が見ても「傾いてるね」という状態になっています。「三尾川のおいさんに
聞いてみるわ」とおばあちゃんはさっそく電話をかけてくれます。その間も、こげは
ずっと頭を振るので、首輪をつけるのはやめにしておきます。電話では何やらアドバイ
を受けたようで「おいさんとこの犬でそんなことになったのはないけど、もしかしたら
今の犬はフードしか食べないからそういうことになるのかもしれないって。おいさんとこ
は昔みたいに 人間と同じもの食べやるからって言いやったで。まぁ一晩様子見て、それ
から医者に診てもろたらと言いやる」・・・エサぁ?おじさんはエサを指摘した、きっと
この間の皮膚がむけてきたのと併せて、首の骨になんらかの異常があるとみたのかもしれ
ません。皮膚のほうは一ヶ月の投薬で赤みもとれたし、皮もむけなくなってきた。長毛な
うえ、アウトドア派の生活環境だから何が影響とかはわかりにくい。ただ抗生物質の薬を
飲んで治すしかないのだし。まぁとにかく、きょうは様子をみましょう。。。
首を振ったり、耳が気になるのか腰をおとしては左耳を後ろ足で頻繁に掻く。左耳に
異常があるようだ。耳に指を突っ込んでも嫌がらないのでおばあちゃんが、指で探るけど
なにかがあるのか素人にはわからない。おまけにこげの耳にねんぶつ・・ではなく、
耳の中まで長毛なのだ。周りが大丈夫なのか?と気をもんでいるとは反対に、こげは
エサもよく食べる。
左に傾く(それじゃわからん)
こういう状態です(一気にじいさんみたいや)
あまりに人間が騒ぐせいか、私にぴったり寄り添ってきます。少し自分でも不安なのかも
しれません。こんな【ビクターの犬】状態だと、情けないような顔になってしまい、もう
「オオカミみたい!」と言われなくなるかもしれません。「明日もこのままやったら
医者にいくわ」と私は言ったけど、「寝違えたみたいな状態なんやろ」と思っています。
こんなことは犬で起きるのかとパソコンで検索!してみました。ワードは『犬 寝違える
?』あまりに曖昧だと思いつつぽちっとしたら出るわ出るわ。なんや、やっぱり寝違えた
んや・・とヒットしたのを読んでいくとどうやら違います。出てくるのは飼っている犬が
人間では無理な格好で首を反らして熟睡したのを見て「寝違えないの?」と書いたものが
ほとんど。なかには質問サイトでこげのように「急にキャンと鳴いて耳を振り首を振る、
寝違えたんでしょうか?」とアンサーを求めるものがあって「これやこれや」と読んでみ
たら「はっきりわからないので、すぐに医者に連れて行きましょう」と答えになってない
ものばかり。わかるのは、同じようなことが起きている犬もいるってこと。獣医さんに
診てもらうしかない。それにしても傾いているのが続くと 平衡感覚というものが壊れて
いかないか、それが心配です。口がきけないぶんどうしてほしいのか判らないし、今より
悪化していくことになると可哀想で、ふとこの間の化粧品屋のサガコさんに言われた
「大事にしたって」という言葉が思い起こされます。
夜になって少しは頭も振らなくなり、私の布団の真ん中にど~んとこげが陣取っています
土の上でゴロゴロした犬を布団に入れるのは、好きではないんだけど(今まで飼った犬に
もそんなことを許しはしてないのだ、私は。長姉はベッドに入れてネコっ可愛がりした犬
もいた)こげには「もう仕方ないなぁ」となってしまいます。でも、こげはとても暑がり
ですぐ布団から退散し、畳の上で寝るのです。この日も、すぐに布団から出て行き畳と
掛け布団の微妙な段差を枕に、朝まで熟睡。こちらは「明日になれば元に戻る?」という
不安でいっぱいなのに、スースー寝息を立てて寝るこげにはまいったまいった・・・
翌朝、こげは普通に起き上がり普通に立っているようですが、少し傾いていました。
やはり田辺の獣医さんに一度診てもらおう、おとうさんは自分が散歩中に起こったことな
ので責任があると思うのか、前日の土曜日の出勤の代休を取って行くといいます。まぁ
状況を説明するにはおとうさんが一番いいでしょうね。でもでも、治ったのか家を出る
までに傾きが減ってきています。お医者さんに着くまでに治ってしまうような気がしてな
りません。
って、説明したら先生は「犬の体の作りからして寝違えたということは、起こりません
そんな状態の犬を診たこともありません。草むらによく行きます?たぶん虫が入ったのだ
と思いますね。非常に痒がるとか あしたも首を振り続けるなら連れてきてください。
お薬を出します。前回の量より減らしますからそれを飲みきったらもう大丈夫です」と
薬を出すなんて言うから、一瞬「耳振りの薬でもあるんかい!」と思ったわ、皮膚の薬の
ことやったんやね。どうりで先生、こげのお腹も診てたはずや。耳も調べたけど虫は中に
いませんでした。いやぁ~びっくりしたわ。いったいどんな虫が入ったのか、待て待て、
虫ではなくて草の茎が入ったのかもしれへん、野山には危険がいっぱいや~
アウトドア派やのに、なんかひ弱なこげやな。。。。
と、帰ってくる途中でコスモスがきれいに咲いた場所で一休みしました。元気だぜぇ~
やれやれ、人騒がせなこげでした
ゴロゴロしていたら電話が。最近 「電気料金が安くなる」とか「新しいヒアルロン酸」
とかの類いの電話が多いので、休日のこんな時間きっとそれだろうとブスッとした声で
「もしもし・・」というと「あ~あかん、じっとしとけ・・・」「もしもし?」
「こげがおかしいぞ!」「え!何食べたんよ」私はこげが拾い食いでもしたのか、この間
も道端にメロンパンの半分が落ちていて、そのままキックして川に蹴り落としたのだ。
毒物でも食べて、ゲェゲェしている姿がはっきりと浮かんできます。「なにも食べてない
けど、首が戻らん!」おとうさんもちゃんと言葉で言い表してくれないと、状況がわかり
ません。私のように「様子がおかしい」とくればすぐさま「なにを食べた?」と答えな。
首が戻らんだけ言われても、寝違えるかなぁしか思いつきません。でもおとうさんの慌て
ようでは、こげの様子もただごとではなさそうで「すぐ車で行くわ!どこ?」「橋を渡っ
てSさんの家の前あたり」というので、免許証を持ち鍵を手に、バタバタっと駆けだした
ら畑にいたおばあちゃんも「?」という顔をしています。「こげがおかしいらしい、行っ
てくるわ」「え~」車に飛び乗り、シートベルトなんてする暇ありません。田舎の町道で
す。幸い目指す橋までは見通せるし、対向してくる車もありません。橋を渡るといつも
散歩で会うおばさん二人が 血相を変えて走ってくる私を不思議そうにみています。
その後ろに広がる駐車スペースにおとうさんとこげが立っています。その姿を見ても
こげがどこかおかしそうには見えないけど、しきりに頭を振っています。ブルブルブルと
頭が飛んでいきそうな勢いです。
「草むらに頭を突っ込んで草の上で背中ゴロゴロしてたら、いきなりキャン!と鳴いて
首を振ったら傾いたまんまになって戻らん!」なんやぁそんだけかい!と内心思ったん
だけど、振り返ってみたらたしかにこげの首は傾き、私が手をやると嫌がります。
「寝違えたみたいな?感じか、こげ」と聞いても返事はブルブルと頭を振るばかり。
それではイエスかノーかわからんやん。それより、私が車で来たのがこげには不思議の
ようで、歩かず家まで帰れると思ったのか機嫌だけは良いのだ。こげを後部座席に乗せ
いったん家まで帰ります。「振りすぎて筋を違えたか、耳に虫が入ったんじゃない?」
と私が言っても「いいや、キャン!って言うた。普通じゃない鳴き方やった」と言います
家につくと、おばあちゃんもおじいちゃんも待っていて「どうしたんな、どうなっている
んや」と聞いてくるけど、おとうさんは説明もしどろもどろのようです。かなり、一人で
こげの悲鳴を聞いて焦ったのではないかと思われます。どれ、見せてみ!とおばあちゃん
に診察をされるこげは、耳の下に手を持って来られたらやはり、嫌なように逃げます。
おまけに誰が見ても「傾いてるね」という状態になっています。「三尾川のおいさんに
聞いてみるわ」とおばあちゃんはさっそく電話をかけてくれます。その間も、こげは
ずっと頭を振るので、首輪をつけるのはやめにしておきます。電話では何やらアドバイ
を受けたようで「おいさんとこの犬でそんなことになったのはないけど、もしかしたら
今の犬はフードしか食べないからそういうことになるのかもしれないって。おいさんとこ
は昔みたいに 人間と同じもの食べやるからって言いやったで。まぁ一晩様子見て、それ
から医者に診てもろたらと言いやる」・・・エサぁ?おじさんはエサを指摘した、きっと
この間の皮膚がむけてきたのと併せて、首の骨になんらかの異常があるとみたのかもしれ
ません。皮膚のほうは一ヶ月の投薬で赤みもとれたし、皮もむけなくなってきた。長毛な
うえ、アウトドア派の生活環境だから何が影響とかはわかりにくい。ただ抗生物質の薬を
飲んで治すしかないのだし。まぁとにかく、きょうは様子をみましょう。。。
首を振ったり、耳が気になるのか腰をおとしては左耳を後ろ足で頻繁に掻く。左耳に
異常があるようだ。耳に指を突っ込んでも嫌がらないのでおばあちゃんが、指で探るけど
なにかがあるのか素人にはわからない。おまけにこげの耳にねんぶつ・・ではなく、
耳の中まで長毛なのだ。周りが大丈夫なのか?と気をもんでいるとは反対に、こげは
エサもよく食べる。
左に傾く(それじゃわからん)
こういう状態です(一気にじいさんみたいや)
あまりに人間が騒ぐせいか、私にぴったり寄り添ってきます。少し自分でも不安なのかも
しれません。こんな【ビクターの犬】状態だと、情けないような顔になってしまい、もう
「オオカミみたい!」と言われなくなるかもしれません。「明日もこのままやったら
医者にいくわ」と私は言ったけど、「寝違えたみたいな状態なんやろ」と思っています。
こんなことは犬で起きるのかとパソコンで検索!してみました。ワードは『犬 寝違える
?』あまりに曖昧だと思いつつぽちっとしたら出るわ出るわ。なんや、やっぱり寝違えた
んや・・とヒットしたのを読んでいくとどうやら違います。出てくるのは飼っている犬が
人間では無理な格好で首を反らして熟睡したのを見て「寝違えないの?」と書いたものが
ほとんど。なかには質問サイトでこげのように「急にキャンと鳴いて耳を振り首を振る、
寝違えたんでしょうか?」とアンサーを求めるものがあって「これやこれや」と読んでみ
たら「はっきりわからないので、すぐに医者に連れて行きましょう」と答えになってない
ものばかり。わかるのは、同じようなことが起きている犬もいるってこと。獣医さんに
診てもらうしかない。それにしても傾いているのが続くと 平衡感覚というものが壊れて
いかないか、それが心配です。口がきけないぶんどうしてほしいのか判らないし、今より
悪化していくことになると可哀想で、ふとこの間の化粧品屋のサガコさんに言われた
「大事にしたって」という言葉が思い起こされます。
夜になって少しは頭も振らなくなり、私の布団の真ん中にど~んとこげが陣取っています
土の上でゴロゴロした犬を布団に入れるのは、好きではないんだけど(今まで飼った犬に
もそんなことを許しはしてないのだ、私は。長姉はベッドに入れてネコっ可愛がりした犬
もいた)こげには「もう仕方ないなぁ」となってしまいます。でも、こげはとても暑がり
ですぐ布団から退散し、畳の上で寝るのです。この日も、すぐに布団から出て行き畳と
掛け布団の微妙な段差を枕に、朝まで熟睡。こちらは「明日になれば元に戻る?」という
不安でいっぱいなのに、スースー寝息を立てて寝るこげにはまいったまいった・・・
翌朝、こげは普通に起き上がり普通に立っているようですが、少し傾いていました。
やはり田辺の獣医さんに一度診てもらおう、おとうさんは自分が散歩中に起こったことな
ので責任があると思うのか、前日の土曜日の出勤の代休を取って行くといいます。まぁ
状況を説明するにはおとうさんが一番いいでしょうね。でもでも、治ったのか家を出る
までに傾きが減ってきています。お医者さんに着くまでに治ってしまうような気がしてな
りません。
って、説明したら先生は「犬の体の作りからして寝違えたということは、起こりません
そんな状態の犬を診たこともありません。草むらによく行きます?たぶん虫が入ったのだ
と思いますね。非常に痒がるとか あしたも首を振り続けるなら連れてきてください。
お薬を出します。前回の量より減らしますからそれを飲みきったらもう大丈夫です」と
薬を出すなんて言うから、一瞬「耳振りの薬でもあるんかい!」と思ったわ、皮膚の薬の
ことやったんやね。どうりで先生、こげのお腹も診てたはずや。耳も調べたけど虫は中に
いませんでした。いやぁ~びっくりしたわ。いったいどんな虫が入ったのか、待て待て、
虫ではなくて草の茎が入ったのかもしれへん、野山には危険がいっぱいや~
アウトドア派やのに、なんかひ弱なこげやな。。。。
と、帰ってくる途中でコスモスがきれいに咲いた場所で一休みしました。元気だぜぇ~
やれやれ、人騒がせなこげでした