今日も晴れで、やや寒いことを除けば気持ちの良い日です。
ある文をよんでいたら、「人口に膾炙」という言葉がでてきました。時々出会う言い方
です。
「じんこうにかいしゃ」と読むようですが、この場合の人口というのは、人口が減ったとか
増えたとか言う一般に使われる意味の人口では無くて、人が発する言葉のことです。膾炙と
言うのは 膾はなます で、炙 は あぶっ(炙った)た肉 だとか。ですから、言わば人の口に
合う物 ↠ 合う言葉ということで、「よく言われること」ということになるでしょうか。
なんだかややこしいです。
保育園の前の栗畑に鳩が来て遊んでいました 今日も平和に・・・
ところで、我々が普通使う意味の人口というのは、人の数を口の数で数える???
とまあ、理屈はそれくらいにして、「人口に膾炙して」などとは、文章用語であって
会話では殆ど使われないでしょうね~。「使うのはキザな奴だ」なんてことに?
では、なぜ人は口で数えるのかとか、数えるのに「ひとくち(一口)」とか「ふたくち
(二口)」と数える時もあります。それはまた違う意味で?
と、国語のおさらいではないので、それくらいにしておきます。まあ、言葉というのは
いろいろな使われ方をしますから。
庭に戻ると、過ぎ近くにセキレイが
この頃はクイズ番組が多いようですが、我々はそのどうして人の数を人口というのか?
なんて言う問題がでたら、ムムム???となってしまいます。クイズは人の弱みを突っつく
性質を持っているものですね。うまく説明できないと「クー」と人を悔しがらせるひどい
番組だなーと思ったり、其処にスキがあったかと認識させられる番組でもあるな~と思ったり。
「ごちる」と言う言い方もあるそうで。広辞苑を引いたら出てきませんでした。ネットで
調べると、「ひとりごと(独り言)を言う」ことが「独りごちる」と言われるようになり
「ごちる」だけ独立し言葉を言うつまり「言う」となっていったのだとか。ヒャーもうついて
行けない。
そうしたら「食事る」とか「勉強る」とか・・・。「べんきょうる」は言いにくいから
「ベンキョル」かな? そうは易々とはならないでしょうが。
マスコミが発達し、ネットを通して簡単に広まったり、若い人のあるグループが使い始まり、
たまたまそれが広がったりして、言葉はどんどん走り出してしまうんですね。近年はそれが
激しくなっているようで。
逆向き
言葉の話が続きますが、隣町 ひたちなか市 に阿字ヶ浦(あじがうら)と言う所が
あります。国営ひたち海浜公園の近くです。
そこに 酒列磯前神社(さかつら いそさき じんじゃ)と言う大きな神社があります。
そもそも 酒列 と言うのはどういう意味なのか、疑問に思っていました。がある時に
その地の人から聞いて分かりました。
この辺りの海岸の岩は、南側に向いて斜めに水面に出ているのだそうです。ところが
一カ所だけ逆に北側つまり他の物とは逆向きに斜めになっているところがあるとか。
それで、「逆に連(列)なる」で「さかつら」と言われるようになったとか。
「逆」が「酒」という好字になったようです。それは、日本の地名は好ましい文字が使われ、
二文字で記されるようになっていったそうですが、その動きに従い酒と言う文字に
なったのかも知れません。現在も二文字の地名が多いですね。
その動きは 好字二文字令 などと言われたりします。
http://youngask.g1.xrea.com/newpage9.html
現代は、例えば、「富士見」とか言うような、二文字にこだわらない名前の所がありますが。