アスパラの移植

2007年07月02日 | Weblog

 いつか話をしましたが、畑仕事をしていると、いろいろな知り合いが通ります。クラクションをならして行く人、どなるように、つまり聞こえるようにと大声で挨拶をしていく人、車をとめて車内から話しかける人、車を駐車して畑の中程までやってきて話をしていく人、花をくださいなんてもらって行く人などなどいろいろいます。

 さっき犬を連れて散歩に通ったのに、また今度は一人で歩いている人がいて、挨拶をして立ち話をしていたら、また別な知り合いが通って車の中からお話。その後から来た車にクラクションを鳴らされて、あわてて さよなら をしたりという場面があったり、なかなか面白いですよ。

                

 何か蒔こうとか移植しようとなると、とてもたいへんです。まず、雑草を片づけてからですから、時間がかかりますね。こういう野良仕事をするようになってから根気強くなったような気がします。

 雑草。人を苦しめる雑草。これを取りながらいろいろ考えるのが雑想。世の中いろいろ騒がしいのは雑騒。やれ人殺しだの、贈収賄だので戦っているのは雑争。うなずくのは「あっ、そう」。女が男の格好をするのは男装。その逆が女装。止めようというのが止そう。大地震のあとは断層。バイオリンは演奏。それを補佐するのは伴奏。・・・・・ 切りがない。

                


    

 アスパラも種を蒔いた(いつでしたか忘れました)のが大きくなってきたので、移植しなければなりません。栗の木の陰で育ちましたので栗の花などが落っこちています。

   

 それで、ニンジンとゴボウの間に植えました。ゴボウはとうが立ったので、上を刈り取りました。ニンジンは間引きしていません。そんな暇ありません。間引きなどしていたら、昼寝など出来ません 。畑で眠っちゃいます。眠る場所が違いますね。つまり畑違いですね。

 このゴボウの左側に先日植えたアスパラがもう一列あります。葉が出てからアスパラは倒れますので、畝間は広くとりました。畝もパラパラです。ニンジンもゴボウも、そのうちに無くなりますから、アスパラの列が二列残るということになります。緻密な計算の元に列が組み立てられているのです。「 順列組み合わせ 」 です。学生の頃は、これで苦しんだこともありました。

 いつ降り出したのか分かりませんが、今朝起きたら雨でしたので、移植後の水分は十分与えられたことになります。もっとも、昨日のうちに掘った井戸から水を汲んで、たっぷりとかけてはおきましたが。


   

 種がこぼれて自然にでたアブラナです。これがあちこちに群生しています。これをむしり取って鶏にやると、よろこんで食べます。与える青物は、専らこれと、その周辺に生えている雑草です。

 それで、こんなものだけで済ませられるかと言いますと、それが駄目なんです。しまいには残して、「 コーコー、カーコー 」 とうるさいんです。ベートーベンの交響曲弟九番ですね。「 合唱 」。これを鶏にやられるんです。もっとも、彼らのは揃わないから 「 雑唱 」 ですけど。

 ベートーベンの方は 「 喜びの歌 」 ですが、こっちの方では 「 空腹の歌 」 になります。私は 「 静かにしてね 」 と合掌。そして、タクトでも振るしぐさで、指揮者の真似をするんですが、効き目がありません。どうしても 「 空腹の歌 」 になります。やっぱり穀類を与えないとだめですね。




   


 


モロコシとキビ

2007年07月01日 | Weblog


 日中は暑いですが、朝晩はまだ涼しいです。これがまだ真夏になっていない証拠です。

 草が猛威を振るっていて、とてもかなわないです。かといって茫々とした状態にしておくと、住人の人柄を疑われる、つまり世間の鋭い冷ややかな目を感じるし、作物にも悪い影響を与えるでしょうから、果敢に挑むほかありませんね。自然農法などというやりかたもあるそうですが、それをやる勇気もありません。

 気分を変えて、草のもつ良い方に目を向けることにします。


  草に寝れば空流る雲の音聞こゆ    芹田鳳車

 この句は好きですね。子供の頃を思い出しますよ。雲が流れているのを見ていると、いつの間にか自分が流れているんじゃないかと錯覚を起こします。あの頃を思い出しますねー。

  

                 

 今朝は、三羽ほどのカラスがしつこくカーカー鳴いていました。カーカーも普通のカーカーではなくて、何か信号を送っているような鳴き方で、聞きづらかったので、追っ払いましたが一羽がしつこく電線に残っていました。

 昨日は物置に紙くずをまとめて置いたら、滅茶苦茶に散らかされてしまいました。癖の悪い鳥です。どうもほかの鳥のような愛着を感じません。彼らは八咫烏(やたがらす、やたのからす)の子孫ではないのかな?

 烏といっしょに帰りましょー   なんていう時代には、烏に対して悪いイメージはわかなかったと思うのですが。


                 ~

 ぎゅうちゃんさんからモロコシの情報をと言われていましたので、今日はそれにします。


  

 もろこしです。種をまいて十日くらいです。これは発芽率がとても良いです。こういう作物は強いんですね。

  

 こちらは昨年、収穫時に種がこぼれて発芽したものです。最初はキビと区別がつかず、キビだと思っていましたが、大きくなってきてモロコシだと判明しました。種をもらったときに播種は6月だと聞きましたが、実際にこぼれ種の発芽を考えると5月でも良さそうに思っています。

 隣の農家では、ソルゴというこれに似たものを、風よけのためにナスなどのまわりに作りますが、ソルゴは詳しくは分かりませんが、実を食べないので、どうせなら食べられるモロコシを作っています。

  

 こちらがキビです。苗は細身で生長しても、モロコシほどは高くなりません。茎も細いです。モロコシはトウモロコシよりは茎が細いですが、高さは2mくらい、あるいはそれ以上になります。

 トウモロコシが茎の中途のところに実が生るのにたいして、この二つはどちらも、頂上部に実が生ります。ちょうどトウモロコシの雄花の咲く位置に実がなります。

 キビでは、今年はヒヤッとしたことがあります。勘違いをして、もう一箱残っていると思い、種を全部粉にしてしまいました。気づいても後の祭りでした。でも、こぼれ種が発芽していたのでホッとしました。これはキジのおかげです。キジが食べに来た時に、体で茎を倒して食べてこぼしていったからです。キジは全部はたべず、ほとんど被害にも及ばないくらいしか害を与えなかったですね。

 この二つの作物は、どちらも何の世話もしません。害虫は付きません。キビには鳥がかかると言いますが、スズメはその頃は田んぼに行っていますから、かからないですね。米の方がおいしいのかも知れません。

 何でそんな物を作っているの? と聞かれそうですが、理由はまず種をもらったからです。もう一つは、変わった物を作るのも家庭菜園のひとつの遊びのうちと思うからです。


   

      ことしもコスモスが咲きました


   

        ムベの葉にいました