歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

戦う!練馬区向山城南住宅組合

2007年12月10日 | 東京の風景
昨日の続きです。

暫く普通の住宅街が続いていたのですが、何やら「チョット高級感」が漂ってきたのです。

緑が多くなり、敷地も広く、庭も広く、家の造りも「高そう」になってきました。



静かです。これこそ「閑静な住宅街」の見本のようです。




そんな事を思いつつ歩いていると、この看板が眼に入ったのです。

環境宣言とあります。近寄って読んでみました。

“このみどり豊な地域は、半世紀以上にわたるわれわれの街づくりの努力によって、形成されたものである”

凄いです、50年以上の努力の結果、この街の環境が造られたようです。私が生まれた頃から頑張っているのです。

“われわれは、組合契約に基づき、この居住環境がさらに改善されるよう努力する”

現状でも素晴らしいと思うのですが、もっと良くして行こうと、かなり意欲的なようです。現状に満足した時点から、後退が始まるのは世の常ですからね。

“すべての破壊行為に対して組合いの総力をあげて戦うことを宣言する”

これには「ビックリ」しました。「組合」の文字が無ければ、何処かの国の「対テロ戦争」の宣言のようです。

美しく、静かで、穏やかな佇まいの「高級住宅地」のなかで、このような「戦闘的」な表現の文字を見ると、チョット、チョットと思ってしまいます。

何かが起これば、戦闘態勢を整え、それ相応の「武器」を手に持ち、家の中から住民が飛び出してきそうな宣言文です。舐めてかかると「返り討ち」にあいそうです。

「練馬区向山城南住宅組合」は強そうです。それにしても、「むこうやま?」「さきやま?」「こうやま?」「むかいやま?」 何と読むのでしょうか?

それにしても、この看板の「汚れ具合」は「環境宣言」に似つかわしくないです。そろそろ、この「環境宣言」も、「内部」から綻び始めてきたのかも?


老木?に街の歴史を感じます。通りかかったこの「老女」の方は、もしかして、この地で、人生の大半を過ごされた方でしょうか?


立派な「お屋敷」です。100坪はありそうです。

向山の相場は坪200万となっていました。しかし、向山でも「ここは特別」なので、300万は下らない筈です、土地だけで3億円ですね。

つまらない計算をしてしまった。

東京は広いです。豊島園の近くに、こんないい住宅地があったのです。知りませんでした。きっと、普通ではない「戦闘的」な人達が暮らしているのでしょう。


格差、貧困とは、『そんなの関係ねぇ!』人達なのでしょう。


書くにあたって調べたのですが、この地は大正12年の関東大震災の直後から宅地化の話が進み、大正13年に40名余りで「城南田園住宅組合」ができたそうです。

実際に宅地化が進められたのは、昭和2年の豊島園駅開通後のことだそうです。そうすると、住宅地としては80年の歴史があるのです。

「向山」は「こうやま」と読むそうです。近くの豊島園辺りに「練馬城」があったらしく、練馬城の南という意味で「城南」と云うそうです。

「練馬区向山城南住宅組合」のみなさん、環境保護に頑張って下さい。

それと、差し出がましいようですが、看板はそろそろ「新品」に取り替えた方がイイと思います。

何たって「環境宣言」の看板ですから、周囲の環境を破壊してはいけません。


それでは、また明日。






コメント (3)
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