歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

環八「田子作」の“コロッケとアジフライ”

2007年12月18日 | 食事の話し
昨日の続きです。

環8通りを昼飯を求め流離います。頭の中には「タヌキそば」が浮かんできました。「温かいそば」が食べたくなる季節になったのです。

そば屋の看板を探しながら、地下鉄平和台駅のある交差点を過ぎた辺りで、そば屋の暖簾をくぐっり、入り口の引き戸を開けました。


その瞬間、店内からタバコの「煙と臭い」が襲って来ました。奥から「いらっしゃいませ~」の声を聞くと同時に、素早く戸を閉め退散です。

外での食事で困るのはタバコです。禁煙してから7年の歳月が流れました。タバコの煙と臭いには敏感なのです。あの“不快感”は、絶対に! 我慢出来ません! 許せません! あれは絶対に! 犯罪です!

少し興奮してしまいました。昼飯の話しです。

そば屋の戸を閉めて隣を見ると、ホワイトボードに書かれた定食メニューが眼に入りました。「そば」は諦めました。

やはり、フライ系がおおいいようです。やっぱり、どうしても、“コロッケ”のところに眼が行きます。

“コロッケ魚フライ定食785円”に決めました。

暖簾をくぐり店内に入ります。タバコ攻撃は有りません。カウンターは5~6席、中年の女性客が一人で「焼き魚定食」を食べています。


小上がりにテーブルが4卓、入り口側の席でサラリーマン風の客が一人、食事が終わりお茶を飲んでいます。居酒屋風の造りです。

私は、サラリーマンから二卓離れた席に上がりました。メニューには「コロッケとアジフライ定食」とあります。魚のフライはアジです、久ぶりのアジフライです。

“あばちゃん”がお茶を運んできました。カウンターの調理人と、この女性は夫婦の様にも見えるし、姉弟の様にも見えます、しかし、兄妹には見えません。明らかに女性の方が老けて見えます。

二人の関係が、定食の味に影響する事はそれほどありません、そんな二人が営んでいる店です。

その昔、奥さんが「芸者」で、旦那が「修行中」の板前で、道ならぬ恋の物語が・・・・・・、まぁ、そんな想像とは、かなり、とても、絶対に、あり得ない雰囲気の二人です。失礼しました。


「コロッケとアジフライ定食」を注文。出来上がるまで店内を観察します。店は「定食屋 田子作」とあり、「定食専門」の店のようです。

入る前は、居酒屋が昼間の時間に「ランチ」を出していると思ったのですが、そうではなかったのです。

奥の壁に「葉書大」の似顔絵が貼ってあり、「田子作さんへ」と書かれています。その横顔は、どう見ても「あの」「円楽師匠」に見えるのです。

長い顔、細い目、高い鼻、緩んだ口元、髪型のオールバック、円楽師匠にそっくりです。

しかし、あの、粋で、お洒落で、ダンディーで、都会的で、文化人の師匠が、こんな東京の外れの、こんな「定食屋」の「田子作」に、お出でになる訳がありません。

もしかして、来店したのでは無く、店主が人づてに描いて貰ったのかも知れません。

そんな、こんなを妄想していると「コロッケアジフライ定食」が到着しました。


ご飯の量が大盛りです。コロッケはスーパーの「冷凍コロッケ」の勝ちです。アジフライは、店で生のアジを捌きフライにしたようです。

しかし、揚げ過ぎです、衣との間に隙間が生じるほど揚げては、魚の旨味が逃げてしまいます。

改めて、メニューの価格を眺めると、立地条件、店内の造り、サービス、料理の器に盛り付け、味、材料等々を考えると、全体に100円ほど高い。

価格的合格点はご飯のボリュームだけです。



個人経営の店としては、以前に王子の「名主の滝公園前」で食べた「チキンカツ定食」の「650円」がベストワンです。

これが、その時の「チキンカツ定食」です。


チキンカツが2枚、目玉焼き、ポテトサラダにブロッコリー、納豆、小鉢は筍の煮物、香の物の中に、黄色く見えるのは、デザートのパイナップルです。豆腐となめこ、そして三つ葉を散らしたみそ汁。

これで650円ですから、そして、帰りに何故か、飴までくれるのです。この店は夜は居酒屋です。昼のランチは3種類だけです。

環8通りの「田子作」は、もう少し「企業努力」が必要です。


それにしても、ご飯の量は多かった、もったいないので一粒も残さず食べてしまったのですが、夕食にまで響いてしまった。

それと、揚げ油が「多少」良くなかったせいで、夕方まで「アジの匂い」がする「ゲップ」が出ました。

以前にも、外食で「フライ禁止」を誓ったのですが、やっぱり「フライ」の誘惑に負けてしまうのです。

今度こそ、「フライ禁止」の堅い、堅い、決意で臨む所存です。

それでは、大盛りご飯で膨らんだお腹をさすりながら、最終地点の常盤台を目指します。


それでは、また明日。




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