昨日の続きです。
戦う「練馬城南住宅組合」に守られた、美しく静かな向山3丁目を歩き、豊島園を目指します。
真っ直ぐ歩いて行くと柵に突き当たりました、柵の中は大きな樹が繁っています。多分、豊島園だと思います。
突き当たりを右に折れ、柵に沿って歩いていると、玄関の廻りに「立て看板」が幾つも眼に付きました。普通の民家ではないようです。
近づいて看板を見ると、“向山庭園”“入園無料”“事務所に声を掛けて下さい”とあります。
庭園を鑑賞出来て、それも“無料”でとなれば、これはもう入らない訳にはいきません。
早速、ガラス戸を開け中に入り、「スミマセ~ン! お庭を拝見したいのですが・・・」と、奥に向かって声を掛けると、奥から、作務衣風の出で立ちで、60歳半ばの頭を丸めた男の人が現れました。
「はい。これをどうぞ」と案内のパンフレットを手渡されました。
「お庭はどちらから入って行けば宜しいですか?」と聞くと、「どちらからでも結構ですよ」との答えが返ってきました。特に順路はないようです。
お礼を言って外に出て、辺りの様子を眺めると、明らかに、建物の右手より入るのが順路と思われました。
明らかに、庭へと続く導入路の造りです。
しっかりと手入されています。
山深い雰囲気を演出しています。
緑の中の“赤い実”鮮やかです。
屋根の“落ち葉”イイです。
石垣に“緑の苔”風情があります。“わびさび”です。
“湖畔を望む茶室”趣があります。
石積みの隙間に根を下ろした小さな紅葉。石と紅葉の配色が渋い。茶室の下の“わびさび”です。
庭から、辺りを見上げると高層マンションが見えます。
浜口内閣の江木鉄道大臣の屋敷だったそうです。この庭園の池は豊島城の「濠」の跡と云われています。
豊島園駅から徒歩3分、敷地面積2613㎡、こんな素敵な庭園が無料なのです。
廻りのマンションの住民には最高です。掃除や植木の手入れが不用で、四季の自然が楽しめるのです。庭が無くても問題ありません。
ここだけが窪地になっています。左側が向山庭園、右側の木立が豊島園です。
“無料”の向山庭園はトテモよかったですよ。
抹茶に御菓子が付いて300円。庭の景色を眺めながらお茶を一服。頂いてくれば良かった! 残念!
それでは、また明日。