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丹羽宇一郎氏の講演“中国の台頭と日本経済の将来”の聴講―“中国の大問題”を読んで

先日、大阪大学で先の中国大使・丹羽宇一郎氏の講演があるというので出かけた。 同氏の中国大使としての任期中、よりによって日中関係について実に大変な事件の連続であり、大使としては非常に不運なことであった。マスコミもほとんどが、同氏に不信を感じさせるような報道ばかりしていた。その実態がどうであったのか、同氏から見た当時の状況を肉声で確かめてみたい、また演題のように中国通の同氏の今後の見通しがどのようなものなのか聞いてみたい、との好奇心が大いに湧き赴いたのだった。 日本にとっての中国問題を深めて行くと合わせ鏡のように日本の問題点に行き当たるが、この講演で特に浮き彫りになったのは、日本の教育投資の劣化である。特に公的な教育投資は制度拡充の側面も含めておざなりになっている。丹羽氏は“資源のない日本にとって人材こそ重要である。教育こそ高い乗数効果を生む投資である。”と強調していたのは印象的であった。 . . . 本文を読む
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