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本村凌二・著“はじめて読む人のローマ史1200年”を読んで

古代ローマ帝国については高校時代に世界史で習ったはずだが非常に印象に薄く、その後の知識補強にあっても、ローマ史全体の系統的理解とはなっていなかったので、この本の“はじめて読む人のローマ史1200年”の表題を見た時、触手が動いたのだった。この本では、1200年のローマ史を四つの時代に分けて説明している。 (1)起・建国からカルタゴ滅亡まで(2)承・内乱の一世紀から、ネロ帝の自害まで(3)転・五賢帝から、セウェルス朝の終焉まで(4)結・軍人皇帝から、西ローマ帝国の滅亡まで 面白いエピソードは“お姫様抱っこ”で、ローマが帝国に拡大して行く過程で女性不足をカバーするために“力ずくで外国の女性を略奪した故事に由来した風習”だということ。他にもテルマエthermae(公衆浴場)の解説もあり意外性があって面白かった。最後にローマが滅びた要因を“①異民族の浸透②インフラの老朽化③イタリアの凋落”にあるとしている。 . . . 本文を読む
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