The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
JRCA公開講演会・イン・大阪‘06.2.20.
06.03.13.
先月20日に開催された、JRCA(品質システム審査員評価登録センター)主催の 品質マネジメントシステム審査員を対象とした講演会に参加した報告です。会場は 前回 夏の説明会と同じ大阪外大の跡地、大阪国際交流センターでした。
今回は オッサンやオジイチャンの佃煮Like sardines状態は解消されていました。どうやら この説明会 地方でも開催して回数を増やしたようで 参加者密度が低下していました。ですがテーブルのない状態は解消されていません。今後のJRCAの“継続的改善”に期待したいと思います。
効果的ISOマネジメントのために審査(員)の質を上げる必要があるという観点から講演テーマが設定されていました。
最初の講演は規格協会技術顧問の古山富也氏の、“審査員が心掛ける倫理的言動―組織とその顧客のために”というテーマでした。
現在、ISOマネジメントの分野では、ISO認証制度や その仕組のあり方についての一般の理解など様々な問題を抱えているが、結局のところ、審査の結果が悪ければ“審査員の問題”となる。また審査の問題点についても様々な見解はあるが、具体的にどう対処するのかが、議論されていない。審査員は顧客の審査対象組織と 審査機関等の間で せめぎあいに遭っている、との指摘でした。
同氏の審査の時の審査員としての具体的対応の提案は、次の通りでした。
①審査を受ける組織のQMSの原点(何がその組織のQualityか)や範囲(様々なマネジメントシステムのどこまで関連か)を明確にする。
②保証するQualityは何か(7.2.1a)~d))を確認する。
③規格適合性の評価が困難な要求事項への対応状況を確認して対話の活性化を図る。
-4.2.1d)組織が必要とした文書。5.4.2b)QMSの変更時の“システムのintegrity(完全に整っている状態)”を維持する。
-6.2.2c)教育・訓練の有効性を評価する。d)要員自らの活動の意味・重要性及び目標達成への貢献を認識できること。
-7.4.1購買管理の方式と程度は・・・製品実現プロセス、最終製品に及ぼす影響に応じて定める。
-7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認(特殊工程だけではない)
-8.2.2b)QMSが効果的に実施されているか。
-8.5.1継続的改善。
①については組織の審査対象プロセス全体が明確になっている必要があるということです。
②は①の組織の目標とするQualityに対して7.2.1a)~d)で要求されている事項は“具体的に何か”であるということです。
③については おいおいISOマネジメントで私の考えを述べて行ってみたいと思っています。
審査を受ける組織の“期待する審査員”の特長として1番目に上がる項目は“QMS改善への助言やヒントの提供”となっているそうで、最早 経営コンサルタントと同じ心構えが必要になって来ているとの指摘で、何となく“我が意を得たり”と言ったところでした。
二番目の講演はJRCA事務局の加藤芳幸氏の、“JIS Q 17024対応の新審査員評価登録制度について”というテーマ。環境のCEARと同様、03年発行したISO/IEC17024に基づいてJIS Q 17024を制定し 05年JABはこれを認定基準として運用開始となり、今回はJRCA側の対応案の説明でした。
資格評価と力量評価を分けて考え、JRCAは資格評価の部分に関与し、結果により審査員の登録管理を行うものとする。力量評価は審査実績に基づき 所属組織(が 評価するものとした、ということでした。
いつもそうですが、審査員としての適性に欠ける人はいるものです。ただ、会場に来ている人々は少々その比率が高いように見受けたのは残念。例えば講演が始まってから会場に入ってウロウロして 人の聴講の邪魔を平気でやるような・・・・。
まぁ 他人はどうあれ、自分としては これから審査員資格ホルダーの “端くれ” として新制度への移行にも 心して行く必要があると思っています。
先月20日に開催された、JRCA(品質システム審査員評価登録センター)主催の 品質マネジメントシステム審査員を対象とした講演会に参加した報告です。会場は 前回 夏の説明会と同じ大阪外大の跡地、大阪国際交流センターでした。
今回は オッサンやオジイチャンの佃煮Like sardines状態は解消されていました。どうやら この説明会 地方でも開催して回数を増やしたようで 参加者密度が低下していました。ですがテーブルのない状態は解消されていません。今後のJRCAの“継続的改善”に期待したいと思います。
効果的ISOマネジメントのために審査(員)の質を上げる必要があるという観点から講演テーマが設定されていました。
最初の講演は規格協会技術顧問の古山富也氏の、“審査員が心掛ける倫理的言動―組織とその顧客のために”というテーマでした。
現在、ISOマネジメントの分野では、ISO認証制度や その仕組のあり方についての一般の理解など様々な問題を抱えているが、結局のところ、審査の結果が悪ければ“審査員の問題”となる。また審査の問題点についても様々な見解はあるが、具体的にどう対処するのかが、議論されていない。審査員は顧客の審査対象組織と 審査機関等の間で せめぎあいに遭っている、との指摘でした。
同氏の審査の時の審査員としての具体的対応の提案は、次の通りでした。
①審査を受ける組織のQMSの原点(何がその組織のQualityか)や範囲(様々なマネジメントシステムのどこまで関連か)を明確にする。
②保証するQualityは何か(7.2.1a)~d))を確認する。
③規格適合性の評価が困難な要求事項への対応状況を確認して対話の活性化を図る。
-4.2.1d)組織が必要とした文書。5.4.2b)QMSの変更時の“システムのintegrity(完全に整っている状態)”を維持する。
-6.2.2c)教育・訓練の有効性を評価する。d)要員自らの活動の意味・重要性及び目標達成への貢献を認識できること。
-7.4.1購買管理の方式と程度は・・・製品実現プロセス、最終製品に及ぼす影響に応じて定める。
-7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認(特殊工程だけではない)
-8.2.2b)QMSが効果的に実施されているか。
-8.5.1継続的改善。
①については組織の審査対象プロセス全体が明確になっている必要があるということです。
②は①の組織の目標とするQualityに対して7.2.1a)~d)で要求されている事項は“具体的に何か”であるということです。
③については おいおいISOマネジメントで私の考えを述べて行ってみたいと思っています。
審査を受ける組織の“期待する審査員”の特長として1番目に上がる項目は“QMS改善への助言やヒントの提供”となっているそうで、最早 経営コンサルタントと同じ心構えが必要になって来ているとの指摘で、何となく“我が意を得たり”と言ったところでした。
二番目の講演はJRCA事務局の加藤芳幸氏の、“JIS Q 17024対応の新審査員評価登録制度について”というテーマ。環境のCEARと同様、03年発行したISO/IEC17024に基づいてJIS Q 17024を制定し 05年JABはこれを認定基準として運用開始となり、今回はJRCA側の対応案の説明でした。
資格評価と力量評価を分けて考え、JRCAは資格評価の部分に関与し、結果により審査員の登録管理を行うものとする。力量評価は審査実績に基づき 所属組織(が 評価するものとした、ということでした。
いつもそうですが、審査員としての適性に欠ける人はいるものです。ただ、会場に来ている人々は少々その比率が高いように見受けたのは残念。例えば講演が始まってから会場に入ってウロウロして 人の聴講の邪魔を平気でやるような・・・・。
まぁ 他人はどうあれ、自分としては これから審査員資格ホルダーの “端くれ” として新制度への移行にも 心して行く必要があると思っています。
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