The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
バイオ燃料再考
つい最近、バイオ燃料について 多少の議論をする機会がありました。
その場で、私は “かねての持論”を展開する前振りとして 先ず “あんなものインチキですヨネ”と切り出してみた。すると、ほとんどの人が苦笑いした。オッ!?分かってる人達だ!こりゃ話せるッ!とばかり結構突っ込んだトークを楽しむことができました。
お蔭で 私の その素朴な認識も 少し前進した印象です。
実はバイオ燃料は 正確にはバイオマス燃料と言う。バイオマスとは生物由来の有機性資源の意味で、石油などのように化石資源を除いたものを対象とする、ということです。ここでは 一般的呼称の“バイオ燃料”という言葉を使いたい。
そして バイオ燃料は 廃棄物系、未利用バイオマス系、資源作物系の3種類に分類される。
廃棄物系とは、食品廃棄物、家畜排泄物、パルプ廃液、建築廃材、下水汚泥を原料にするもの、稲ワラや麦ワラによるものは未利用系、サトウキビ、トウモロコシ、米、菜種によるものは資源作物系と なる。
この内の人類社会を揺るがすトラブルの原因となるのは、前回も指摘した 資源作物系のバイオ燃料。そして現在の技術では、この資源作物系のバイオ燃料でなければ経済的に成立しない。
以上が 議論参加者の共通認識で、その時の議論は 当然のことながら資源作物系以外の燃料の可能性についてとなりました。
例えば 家畜排泄物からメタンを取り出すとしても 経済的に成立するほどの量を確保することが 非常に困難なのが現実です。まして、たとえば広域の牧場の牛糞を回収するのにエネルギーを消耗しコストがかかるようでは話にならない。逆に地産地消として輸送コストや手間をかけないようにすれば量は確保できない。稲ワラや麦ワラでも 同じような事情を抱えている。
まして建築廃材からの再生エネルギーなど実証試験では相当に頑張ってはいるが 量の確保がおぼつかないということでした。
つまり、人類にとって適切なバイオ燃料は、効率的な静脈産業が経済的に成立していることが前提となるのです。
逆に 言えば、効率的な静脈産業が経済的に成立していない現在の状況では 有益なバイオ燃料はありえない。もし、あるとすれば、インチキなものでしかないのです。
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その場で、私は “かねての持論”を展開する前振りとして 先ず “あんなものインチキですヨネ”と切り出してみた。すると、ほとんどの人が苦笑いした。オッ!?分かってる人達だ!こりゃ話せるッ!とばかり結構突っ込んだトークを楽しむことができました。
お蔭で 私の その素朴な認識も 少し前進した印象です。
実はバイオ燃料は 正確にはバイオマス燃料と言う。バイオマスとは生物由来の有機性資源の意味で、石油などのように化石資源を除いたものを対象とする、ということです。ここでは 一般的呼称の“バイオ燃料”という言葉を使いたい。
そして バイオ燃料は 廃棄物系、未利用バイオマス系、資源作物系の3種類に分類される。
廃棄物系とは、食品廃棄物、家畜排泄物、パルプ廃液、建築廃材、下水汚泥を原料にするもの、稲ワラや麦ワラによるものは未利用系、サトウキビ、トウモロコシ、米、菜種によるものは資源作物系と なる。
この内の人類社会を揺るがすトラブルの原因となるのは、前回も指摘した 資源作物系のバイオ燃料。そして現在の技術では、この資源作物系のバイオ燃料でなければ経済的に成立しない。
以上が 議論参加者の共通認識で、その時の議論は 当然のことながら資源作物系以外の燃料の可能性についてとなりました。
例えば 家畜排泄物からメタンを取り出すとしても 経済的に成立するほどの量を確保することが 非常に困難なのが現実です。まして、たとえば広域の牧場の牛糞を回収するのにエネルギーを消耗しコストがかかるようでは話にならない。逆に地産地消として輸送コストや手間をかけないようにすれば量は確保できない。稲ワラや麦ワラでも 同じような事情を抱えている。
まして建築廃材からの再生エネルギーなど実証試験では相当に頑張ってはいるが 量の確保がおぼつかないということでした。
つまり、人類にとって適切なバイオ燃料は、効率的な静脈産業が経済的に成立していることが前提となるのです。
逆に 言えば、効率的な静脈産業が経済的に成立していない現在の状況では 有益なバイオ燃料はありえない。もし、あるとすれば、インチキなものでしかないのです。
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