The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
小沢氏の党代表選出馬
先週、小沢氏は民主党代表選に出馬する意向を示した。これは一体どういうことなのだろうか。そこにはどういう意図があるのだろうか。
誰もが言っているが、小沢氏は落選すれば、もちろんそこで政治生命は終わる。一方、勝利して、首相になった場合、一番大きな問題は参議院で問責決議が通る可能性は高く、法的裏づけは乏しいようだが参議院議場に出席できなくなる、という。首相が議会に出席できないのは異常な事態となる。それ以外に 衆議院でも予算委員会等で、政治資金問題で議事運営が 今以上に停滞することは明らかなのだ。
ここは 当初 菅氏が言っていたように、一旦大人しくしているのが賢明な対処法のように思えるが、このようにほとぼりが冷めるまでもなく、しゃしゃり出るのは国政を混乱させるだけではないのか。
高野孟氏は“鳩山氏をきちんと支えきれないで、それがどうして「実力者」と言えるのか。”と言っている。
田原総一朗氏は“今のままでは、ダーティイメージのまま政界から去ることになる。そのままで歴史に残ることはしたくない。だが首相になればそういうイメージは払拭できる。つまり身の潔白を示すために立った。”という誰かの憶測を伝えている。
総理大臣は逮捕されないから、出馬するのだ、と断言する人も居る。私もその意見は説得力があると思う。
だが、奇想天外にも、民主党の代表になっても首相にはならないという方法もある。もしそうなら院政を敷くことになる。その時、首相は誰になるか分からないが、これでは非常に不透明な政権になる。つまり首相はいつも国民を見るのではなく奥の院を気にする政権になる。尤も それが正に小沢氏らしいところかも知れない。
事実 小沢氏が幹事長の時、党務の権限を幹事長に集中させて自民党時代の利益誘導の手法を持ち込んでいた。党の若手を育成すると言いながら、選挙を見越した活動に専念させ、政治の実を挙げさせようとはしなかった。党務に専念し、政務には口を出さないと言いながらも、闇の奥の院から国の予算編成に横槍を入れた。長年付き添って来た財務相・藤井氏を身動きなら無いようにして辞任させた。そして、何より高野氏が言うように鳩山首相を真に支えなかった。民主党政権下での小沢氏の 幹事長としての“実績”はこういうところだ。
ご当人は、どういう認識で居るのか、何を考えて居るのか、8月26日の朝日新聞は前日の25日に開催された“小沢一郎政治塾”での質疑応答の様子を伝えている。
まず“政治家の資質”については“百術は一誠にしかす”という言葉を持ち出して誠意が信頼のもとであると言っている。そして“話もパフォーマンスも嫌いな性格だ。”と自己分析している。そして、“会ったことも話したこともない人から、何だかんだ言われるのは心外。”とも言っている。それでは政治家をやってはいけないような気がするが・・・・。そして選挙(運動)はもっと自由にやらせて欲しいという意味のことを言っている。つまり、金権選挙を意識しているのだろうか。とにかく“誠実”でさえあれば、人との信頼関係は築けるのだと言っている。
ここには、とてつもない言行不一致と自己矛盾が見られる。“誠実”であれば信頼されると言いながらも、自らの政治資金の内容については肝心なことは“不誠実” にも何も語っていない。このように“誠実”ではないから、一般国民からの信頼は得られず、支持率は低い。この自己矛盾に、ご自分の思考回路の中でどうやって折り合いをつけているのか不思議なのだ。論理が破綻している人は何をするか分からないので、全く信頼できない。破綻している論理では一貫性は保証できなく、正に完整性integrityは皆無なのだ。
それに、小沢氏は口下手だと平気で自称している。だが現代日本で口下手が政治家になってはいけない。口下手でどうやって人々を引き付け心服させることができるのか。言葉でなければ、金か、権力しかないのではないか。権力は暴力や恐怖という言葉に置き換えても良い。それは独裁者のやり方ではないか。剛腕という言葉にはある種強制力を持った権力的な雰囲気を想起させる。やっぱり小沢氏は独裁志向の強い人だと思える。こういう人物に権力を任せてはいけないと思うのだ。
一方、日本の閉塞的政治状況の中で、剛腕で“何かやってほしい”とぼんやり願う人が増えているようだが、こういう人々が小沢待望論を支持している。だが、この心の隙間が危険な独裁者を生む素地になるのではないか、気懸かりである。
いずれにせよ、民主党の3バカ大将にはうんざりしているが、その中で最も非近代的性格を引きずっているのが小沢氏だ。民主党という党名に近代的合理性を感じて、政権を託している人々も多いのではないか。にもかかわらず、このように時代遅れの人を首相にして良いのだろうか。ここで言う“時代遅れ”とは歴史やこれまでの経験を教訓として学んでいないと言う意味なのだが・・・・。
誰もが言っているが、小沢氏は落選すれば、もちろんそこで政治生命は終わる。一方、勝利して、首相になった場合、一番大きな問題は参議院で問責決議が通る可能性は高く、法的裏づけは乏しいようだが参議院議場に出席できなくなる、という。首相が議会に出席できないのは異常な事態となる。それ以外に 衆議院でも予算委員会等で、政治資金問題で議事運営が 今以上に停滞することは明らかなのだ。
ここは 当初 菅氏が言っていたように、一旦大人しくしているのが賢明な対処法のように思えるが、このようにほとぼりが冷めるまでもなく、しゃしゃり出るのは国政を混乱させるだけではないのか。
高野孟氏は“鳩山氏をきちんと支えきれないで、それがどうして「実力者」と言えるのか。”と言っている。
田原総一朗氏は“今のままでは、ダーティイメージのまま政界から去ることになる。そのままで歴史に残ることはしたくない。だが首相になればそういうイメージは払拭できる。つまり身の潔白を示すために立った。”という誰かの憶測を伝えている。
総理大臣は逮捕されないから、出馬するのだ、と断言する人も居る。私もその意見は説得力があると思う。
だが、奇想天外にも、民主党の代表になっても首相にはならないという方法もある。もしそうなら院政を敷くことになる。その時、首相は誰になるか分からないが、これでは非常に不透明な政権になる。つまり首相はいつも国民を見るのではなく奥の院を気にする政権になる。尤も それが正に小沢氏らしいところかも知れない。
事実 小沢氏が幹事長の時、党務の権限を幹事長に集中させて自民党時代の利益誘導の手法を持ち込んでいた。党の若手を育成すると言いながら、選挙を見越した活動に専念させ、政治の実を挙げさせようとはしなかった。党務に専念し、政務には口を出さないと言いながらも、闇の奥の院から国の予算編成に横槍を入れた。長年付き添って来た財務相・藤井氏を身動きなら無いようにして辞任させた。そして、何より高野氏が言うように鳩山首相を真に支えなかった。民主党政権下での小沢氏の 幹事長としての“実績”はこういうところだ。
ご当人は、どういう認識で居るのか、何を考えて居るのか、8月26日の朝日新聞は前日の25日に開催された“小沢一郎政治塾”での質疑応答の様子を伝えている。
まず“政治家の資質”については“百術は一誠にしかす”という言葉を持ち出して誠意が信頼のもとであると言っている。そして“話もパフォーマンスも嫌いな性格だ。”と自己分析している。そして、“会ったことも話したこともない人から、何だかんだ言われるのは心外。”とも言っている。それでは政治家をやってはいけないような気がするが・・・・。そして選挙(運動)はもっと自由にやらせて欲しいという意味のことを言っている。つまり、金権選挙を意識しているのだろうか。とにかく“誠実”でさえあれば、人との信頼関係は築けるのだと言っている。
ここには、とてつもない言行不一致と自己矛盾が見られる。“誠実”であれば信頼されると言いながらも、自らの政治資金の内容については肝心なことは“不誠実” にも何も語っていない。このように“誠実”ではないから、一般国民からの信頼は得られず、支持率は低い。この自己矛盾に、ご自分の思考回路の中でどうやって折り合いをつけているのか不思議なのだ。論理が破綻している人は何をするか分からないので、全く信頼できない。破綻している論理では一貫性は保証できなく、正に完整性integrityは皆無なのだ。
それに、小沢氏は口下手だと平気で自称している。だが現代日本で口下手が政治家になってはいけない。口下手でどうやって人々を引き付け心服させることができるのか。言葉でなければ、金か、権力しかないのではないか。権力は暴力や恐怖という言葉に置き換えても良い。それは独裁者のやり方ではないか。剛腕という言葉にはある種強制力を持った権力的な雰囲気を想起させる。やっぱり小沢氏は独裁志向の強い人だと思える。こういう人物に権力を任せてはいけないと思うのだ。
一方、日本の閉塞的政治状況の中で、剛腕で“何かやってほしい”とぼんやり願う人が増えているようだが、こういう人々が小沢待望論を支持している。だが、この心の隙間が危険な独裁者を生む素地になるのではないか、気懸かりである。
いずれにせよ、民主党の3バカ大将にはうんざりしているが、その中で最も非近代的性格を引きずっているのが小沢氏だ。民主党という党名に近代的合理性を感じて、政権を託している人々も多いのではないか。にもかかわらず、このように時代遅れの人を首相にして良いのだろうか。ここで言う“時代遅れ”とは歴史やこれまでの経験を教訓として学んでいないと言う意味なのだが・・・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« テレビ・ドラ... | 長谷川慶太郎... » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |