The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
リスク研究学会
05.11.19.
大学でISOマネジメントの研究をしているところを かねてから探してしていました。
品質マネジメントに関して 東京方面では 東大の飯塚悦功先生や、中央大学の久米均先生,中条武志先生が おられるようですが 私の地元関西では未だ見つけていません。
そこで品質マネジメントから目先を変えて、環境マネジメントでどうかと とりあえず阪大の研究室を探してみました。すると環境工学の盛岡通先生が 環境マネジメントの研究をなさっているようで、ホームページを見ていてリスク研究学会のセミナーがあるとのこと。どんな 内容なのか覗いて見ようとセミナーに参加しました。
それが “「リスクマネジメントに関する人材養成プログラム4大学合同セッション」プログラム”。場所は 阪大中ノ島センター 11月14日でした。昔の 阪大医学部跡の空き地にポツンと建っていました。30年前 通っていた近所の予備校の帰りに 時々立寄った医学部の学食は すっかり無くなっていました。阪大病院の跡地にも 大学とは全く関係のなさそうな高層ビルが建っていました。
大阪大中ノ島センター
環境マネジメントシステムについて、どのような教育・訓練プログラムがあるのか、先端的な研究者の考え方が聞けるものと思い 参加したのですが、環境マネジメントシステムそのものがリスク管理の一環であるとの認識のようで、その中には品質マネジメントも含まれるとの考え方、私の思考枠組みが逆転した印象でした。
考えれば、人の活動すべてが、“リスクマネジメント”の結果であるので あまりにも研究対象が広がり過ぎ、研究そのものが成立しないのではないかとも 一旦思いました。でも 研究のとっかかりさえ上手くやれば 逆に 広がりのある研究活動になるし、たとえ一つのテーマで失敗しても 次の研究テーマが必ず出てくる。これも戦略ですね。
ところで、肝心の “リスクマネジメントに関する人材養成プログラム” ですが やっぱり環境や安全を中心とした話でした。
研究対象とする“危機”と“リスク”は異なるのか、“リスク”の定義をどのように考えているのかが 不勉強の私には不明で 発表者の思い思いではないかとの疑問がありました。厳密思考ですとこれでは問題のような、つまり同じ“リスク”という言葉を使いながら 実は 違うことをイメージしていてはコミュニケーションが成立しないですヨネ。ひいては学会が崩壊する。
ですが、一方では いずれにしても、ここで 考え方・やり方を 統一してしまうと今後の活動が面白みに欠けたり、多様な展開が期待できないことに なるかもしれないとの感想も抱きました。まぁ 今後の展開に期待でしょうネ。
お茶の水大は 一般市民の“教養”の底上げを目指し成功しつつある。東京農工大はe-ラーニングも活用して産学協同まっしぐら。横国大は 伝統的に強い“安全工学と環境工学”を軸に展開しているが 学内院生を対象。阪大は十分な準備をして満を持しての活動の展開開始、といったところでした。
印象的だったのは、文科省官僚の挨拶で農工大のプログラムが自立(ビジネスになっている)しているとの評価、或いは“大学のプロダクツである優れた人材形成”に期待するとの言葉でした。今日の大学をめぐる状況、お役所と国立大学との関係を反映しているとの感想でした。お役所が ビジネスを意識し過ぎている印象。
セミナーというか 学会発表の内容を下表にまとめて見ました。もし興味あれば 各大学にお問合せください。
この表、あまり 十分に練れた状態ではありませんので悪しからず。厳密には 講演者の言葉をそのまま使っていない箇所もあり、正確とは言えませんが まぁあまり正確さや厳密さに時間を懸けずに 遠目に見ていただいて、今後のことということで ご容赦ください。
大学でISOマネジメントの研究をしているところを かねてから探してしていました。
品質マネジメントに関して 東京方面では 東大の飯塚悦功先生や、中央大学の久米均先生,中条武志先生が おられるようですが 私の地元関西では未だ見つけていません。
そこで品質マネジメントから目先を変えて、環境マネジメントでどうかと とりあえず阪大の研究室を探してみました。すると環境工学の盛岡通先生が 環境マネジメントの研究をなさっているようで、ホームページを見ていてリスク研究学会のセミナーがあるとのこと。どんな 内容なのか覗いて見ようとセミナーに参加しました。
それが “「リスクマネジメントに関する人材養成プログラム4大学合同セッション」プログラム”。場所は 阪大中ノ島センター 11月14日でした。昔の 阪大医学部跡の空き地にポツンと建っていました。30年前 通っていた近所の予備校の帰りに 時々立寄った医学部の学食は すっかり無くなっていました。阪大病院の跡地にも 大学とは全く関係のなさそうな高層ビルが建っていました。
大阪大中ノ島センター
環境マネジメントシステムについて、どのような教育・訓練プログラムがあるのか、先端的な研究者の考え方が聞けるものと思い 参加したのですが、環境マネジメントシステムそのものがリスク管理の一環であるとの認識のようで、その中には品質マネジメントも含まれるとの考え方、私の思考枠組みが逆転した印象でした。
考えれば、人の活動すべてが、“リスクマネジメント”の結果であるので あまりにも研究対象が広がり過ぎ、研究そのものが成立しないのではないかとも 一旦思いました。でも 研究のとっかかりさえ上手くやれば 逆に 広がりのある研究活動になるし、たとえ一つのテーマで失敗しても 次の研究テーマが必ず出てくる。これも戦略ですね。
ところで、肝心の “リスクマネジメントに関する人材養成プログラム” ですが やっぱり環境や安全を中心とした話でした。
研究対象とする“危機”と“リスク”は異なるのか、“リスク”の定義をどのように考えているのかが 不勉強の私には不明で 発表者の思い思いではないかとの疑問がありました。厳密思考ですとこれでは問題のような、つまり同じ“リスク”という言葉を使いながら 実は 違うことをイメージしていてはコミュニケーションが成立しないですヨネ。ひいては学会が崩壊する。
ですが、一方では いずれにしても、ここで 考え方・やり方を 統一してしまうと今後の活動が面白みに欠けたり、多様な展開が期待できないことに なるかもしれないとの感想も抱きました。まぁ 今後の展開に期待でしょうネ。
お茶の水大は 一般市民の“教養”の底上げを目指し成功しつつある。東京農工大はe-ラーニングも活用して産学協同まっしぐら。横国大は 伝統的に強い“安全工学と環境工学”を軸に展開しているが 学内院生を対象。阪大は十分な準備をして満を持しての活動の展開開始、といったところでした。
印象的だったのは、文科省官僚の挨拶で農工大のプログラムが自立(ビジネスになっている)しているとの評価、或いは“大学のプロダクツである優れた人材形成”に期待するとの言葉でした。今日の大学をめぐる状況、お役所と国立大学との関係を反映しているとの感想でした。お役所が ビジネスを意識し過ぎている印象。
セミナーというか 学会発表の内容を下表にまとめて見ました。もし興味あれば 各大学にお問合せください。
この表、あまり 十分に練れた状態ではありませんので悪しからず。厳密には 講演者の言葉をそのまま使っていない箇所もあり、正確とは言えませんが まぁあまり正確さや厳密さに時間を懸けずに 遠目に見ていただいて、今後のことということで ご容赦ください。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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私も2年ほど前に、大阪でしたがこちらは、化学工業協会の主催だったかと思いますが、化学物質のリスク管理についての「レスポンシブルケア」に関する講演会に参加したことがあります。ビートたけしのお兄さんの北野大さんの講演もありました。分かり易い良い講演だったとの印象があります。
世の中の最先端を走るということは 大変難しいことなのでしょうね。
最先端ということは 世間の風向きを気にせざるを得ないし、気にすれば影響されることになりますヨネ。
不易流行を見極めるなどとは 至難なのでしょうネ。