The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
ISO9001は欠陥マンションに無力か?
構造計算書を 偽造したマンションやビジネスホテルが 問題となっています。
建築主のデヴェロッパーの責任は重大であると考えます。何故なら、マンション建設を企画し、その企画・計画に基づいて工事を発注し 出来上がった物件を検収し、その結果 消費者に販売しているからです。そして、ほぼ計画通りの収益を得ているハズなのです。当然ながら、まさに儲けるためのPDCAを確実に実施していたと 思われます。
たとえ、それらが アウトソーシングであっても計画通りに行っていないことを見破れなかったなら それは素人の仕事です。
建築関係者なら あの程度の建築物の原価と 売値の関係は 概算で分かるものと思われるのです。その概算ガイドラインに沿って建築は なされるべきでしょうし、ガイドラインを 外れるようなら 建築主は カンカンになるハズです。そうやって収益を確保しているハズです。
今は 構造計算書と設計図が 話題になっていますが 実物件そのものが 建築基準法に違反していないかが 本筋の問題だと思います。
建築主は みずからが販売する工事物件には、重要なポイントでは 工事現場を立ち会うべきです。見ていないと手抜き工事は分かりません。もし立ち会っていないとすれば、誤魔化すため、或いは 責任転嫁のために手を抜いたと見做されてもしかたないでしょう。それに、ゼネコンからの引渡し時の 受取り検査は どういう基準で実施していたのでしょう。右から左の 一般消費者に 直接 引渡しの形式でしょうか?
ゼネコンも、違法な設計は 感覚的に分かるハズだし、違法な設計に唯々諾々と従うか、そういった感覚すらないゼネコンには 仕事は任せられません。
声高に “騙された!”とオーバーに叫ぶ建築主やゼネコンは 演技過剰の大根役者です。特に建築主は、みずから企画し 計画通りに やってのけたと思われるからです。業界関係者は ウンザリした気持ちだと 思います。
ましてや その欠陥物件に 本気で住んでいるなどというのは 茶番でなければ 気の毒な無知。無知な人が企画した物件は ヤッパリ買わない・住まないのが 安全でしょうネ。
どう考えても このような面々、今後将来にわたって 全く 信頼できない。
供給側の関係者で 話題の焦点となっているデヴェロッパーやゼネコンには ISO9001の認証を取得しているところもあります。場合によっては ISO9001認証は ある種の隠れ蓑。それに気付いた胡散臭い輩は 積極的に使うでしょう。
ISO9001も舐められた ものです。やはり、規格には 欠陥があるのか、ISO9001は 胡散臭い輩にしか役に立たないものなのでしょうか。
ISOマネジメントは基本的に マネジメント・リスクは 自ら 背負うようになっています。ここが 第三者認証の 欠陥なのでしょうね。何となくそんな気がしてきています。規格要求事項を どの程度満たすかは 自らの責任において 判断することが この規格の重大な欠陥ではないか、と思うのです。つまり、性善説を前提にした自己完結(満足)規格と言えるのではないか。
ですが、そうではあっても、少なくとも 対象組織の関連法規制くらいはチェックすべきでしょう。そのために厳しく専門家を選別登録して 認証の審査員に充てているハズです。第三者認証とは言え 法規制の遵守状況は 厳密に審査すべきではないか、と思うのです。
かつて 私の経験では 集荷と拠点(店所)間の長距離輸送はISO9001の認証範囲から 除いておきながら、公的(ホームページ等)には“ISO9001認証取得” と書いている全国規模のトラック運輸会社が ありました。認証範囲は 拠点(店所)からの配送のみ。これは 明らかに 一般消費者を欺いています。これで良いのか、不当表示ではないかと 怒り心頭でした。
この 会社JABではなく、貿易関係では著名な審査会社経由のUKASの認証 でしたので、クレームは 英文でロンドンに送達しなければならず、面倒なので クレームを起こすのを止めました。
別の 問題事例も経験しました。二重帳簿です。品質計画書を 実際のと ISO用のとを持っていると。それのやり方も 審査会社から 教わったという会社が ありました。その担当者からは “何なら やり方ショウカイしますヨ” などという台詞も聞かされました。これは 法規制違反ではありませんでしたが、この審査会社 実名あげると 審査員資格者の私もシンドイことになります。
その私の経験後、別の会社の重大事、東海村JCOの二重帳簿事件が 発覚しました。二重帳簿は日本中に 蔓延でしょうか?
有名なM自動車のクレーム隠しの件もありました。これも 法規制に抵触したのではないのか。
審査自体には限界があるとは 言うものの、このような いい加減さ が ISO9001の認証に 社会的信用を 無くす一方に 非常に残念な気がします。私も その一味かも 知れませんね。
要するに どうやら ISO認証は 審査会社の儲けのための 罠ではないか、とさえ・・・・。お金をくれるクライアントを審査する構造も 矛盾ですが、実は会計監査法人も そうですね。こちらは 最近 特にある会社が 粛清の嵐です。
ISOマネジメント業界も もう少し 襟を正さないと “大変なことになりますヨ~” と思うのですが いかがでしょう。
〔拝見したブログ〕
http://toshin-tanhou.jugem.jp/?eid=38
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/11/45_000a.html
http://blog.goo.ne.jp/excel2000/e/312743f166ae6176982ab53b70820112
http://blog.goo.ne.jp/ichigen3-1944/e/f13492713d4fa997b1a0e009d0a90cac
http://syachou.exblog.jp/3119499
http://blog.goo.ne.jp/goo541705/e/d6684687d53097bfc45c4cfe5dab095f
建築主のデヴェロッパーの責任は重大であると考えます。何故なら、マンション建設を企画し、その企画・計画に基づいて工事を発注し 出来上がった物件を検収し、その結果 消費者に販売しているからです。そして、ほぼ計画通りの収益を得ているハズなのです。当然ながら、まさに儲けるためのPDCAを確実に実施していたと 思われます。
たとえ、それらが アウトソーシングであっても計画通りに行っていないことを見破れなかったなら それは素人の仕事です。
建築関係者なら あの程度の建築物の原価と 売値の関係は 概算で分かるものと思われるのです。その概算ガイドラインに沿って建築は なされるべきでしょうし、ガイドラインを 外れるようなら 建築主は カンカンになるハズです。そうやって収益を確保しているハズです。
今は 構造計算書と設計図が 話題になっていますが 実物件そのものが 建築基準法に違反していないかが 本筋の問題だと思います。
建築主は みずからが販売する工事物件には、重要なポイントでは 工事現場を立ち会うべきです。見ていないと手抜き工事は分かりません。もし立ち会っていないとすれば、誤魔化すため、或いは 責任転嫁のために手を抜いたと見做されてもしかたないでしょう。それに、ゼネコンからの引渡し時の 受取り検査は どういう基準で実施していたのでしょう。右から左の 一般消費者に 直接 引渡しの形式でしょうか?
ゼネコンも、違法な設計は 感覚的に分かるハズだし、違法な設計に唯々諾々と従うか、そういった感覚すらないゼネコンには 仕事は任せられません。
声高に “騙された!”とオーバーに叫ぶ建築主やゼネコンは 演技過剰の大根役者です。特に建築主は、みずから企画し 計画通りに やってのけたと思われるからです。業界関係者は ウンザリした気持ちだと 思います。
ましてや その欠陥物件に 本気で住んでいるなどというのは 茶番でなければ 気の毒な無知。無知な人が企画した物件は ヤッパリ買わない・住まないのが 安全でしょうネ。
どう考えても このような面々、今後将来にわたって 全く 信頼できない。
供給側の関係者で 話題の焦点となっているデヴェロッパーやゼネコンには ISO9001の認証を取得しているところもあります。場合によっては ISO9001認証は ある種の隠れ蓑。それに気付いた胡散臭い輩は 積極的に使うでしょう。
ISO9001も舐められた ものです。やはり、規格には 欠陥があるのか、ISO9001は 胡散臭い輩にしか役に立たないものなのでしょうか。
ISOマネジメントは基本的に マネジメント・リスクは 自ら 背負うようになっています。ここが 第三者認証の 欠陥なのでしょうね。何となくそんな気がしてきています。規格要求事項を どの程度満たすかは 自らの責任において 判断することが この規格の重大な欠陥ではないか、と思うのです。つまり、性善説を前提にした自己完結(満足)規格と言えるのではないか。
ですが、そうではあっても、少なくとも 対象組織の関連法規制くらいはチェックすべきでしょう。そのために厳しく専門家を選別登録して 認証の審査員に充てているハズです。第三者認証とは言え 法規制の遵守状況は 厳密に審査すべきではないか、と思うのです。
かつて 私の経験では 集荷と拠点(店所)間の長距離輸送はISO9001の認証範囲から 除いておきながら、公的(ホームページ等)には“ISO9001認証取得” と書いている全国規模のトラック運輸会社が ありました。認証範囲は 拠点(店所)からの配送のみ。これは 明らかに 一般消費者を欺いています。これで良いのか、不当表示ではないかと 怒り心頭でした。
この 会社JABではなく、貿易関係では著名な審査会社経由のUKASの認証 でしたので、クレームは 英文でロンドンに送達しなければならず、面倒なので クレームを起こすのを止めました。
別の 問題事例も経験しました。二重帳簿です。品質計画書を 実際のと ISO用のとを持っていると。それのやり方も 審査会社から 教わったという会社が ありました。その担当者からは “何なら やり方ショウカイしますヨ” などという台詞も聞かされました。これは 法規制違反ではありませんでしたが、この審査会社 実名あげると 審査員資格者の私もシンドイことになります。
その私の経験後、別の会社の重大事、東海村JCOの二重帳簿事件が 発覚しました。二重帳簿は日本中に 蔓延でしょうか?
有名なM自動車のクレーム隠しの件もありました。これも 法規制に抵触したのではないのか。
審査自体には限界があるとは 言うものの、このような いい加減さ が ISO9001の認証に 社会的信用を 無くす一方に 非常に残念な気がします。私も その一味かも 知れませんね。
要するに どうやら ISO認証は 審査会社の儲けのための 罠ではないか、とさえ・・・・。お金をくれるクライアントを審査する構造も 矛盾ですが、実は会計監査法人も そうですね。こちらは 最近 特にある会社が 粛清の嵐です。
ISOマネジメント業界も もう少し 襟を正さないと “大変なことになりますヨ~” と思うのですが いかがでしょう。
〔拝見したブログ〕
http://toshin-tanhou.jugem.jp/?eid=38
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/11/45_000a.html
http://blog.goo.ne.jp/excel2000/e/312743f166ae6176982ab53b70820112
http://blog.goo.ne.jp/ichigen3-1944/e/f13492713d4fa997b1a0e009d0a90cac
http://syachou.exblog.jp/3119499
http://blog.goo.ne.jp/goo541705/e/d6684687d53097bfc45c4cfe5dab095f
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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私も審査員も知らずに欠陥マンションの話題を
オープニングでもクロージングでも取り上げてました。
今思えば「おたくらがしっかりしてれば!」と
からかってやってもよかったかと…
有象無象混じっていますから、大変ですね。
私の知っている認証機関で“産廃業者は お客にしないようにしています。”と言っているところがありました。恐らく最近は変わったでしょうが・・・。
まぁ法規制の遵守状態をもマジメに審査対象にすればこのような不様なことは少しは防げたと思いますし、ISO審査の対象にすることは可能と思うのですが・・・。
書いておられるように「感覚的」にわかるはずです。
マネジメントの仕組みができているかというスタンスでは限界がありそうです。
認証制度は、まず、品質保証ができる企業力が維持されているかを見定めるものだという基本的な合意が形成されるように、審査する側、受ける側、利用する側、三方の努力が必要なのではないでしょうか。
このままでは、アイソの負のスパイラルから抜けられないかもしれません。
審査はテクニカルエキスパートとペアでないと、本当の企業審査はできないのではないかと思い初めています。最近、つくづくと・・・。
何度も 申し上げて これまた恐縮ですが、ISO審査で法規制の遵守状況を審査することは可能だと思っています。今回の問題は 建築基準法を遵守しきれる体制になかったこと。そういうマネジメント・リスクを審査対象にしなかったことが問題の根幹のような気がし始めています。
審査はサンプリングで行うので見逃すこともある などと暢気なことを言っていると 今回の検査会社の轍を踏むことになります。審査姿勢のあり方を見直すだけでずいぶん変わるように感じます。