The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
1月鑑賞の映画の紹介
北京冬季五輪が始まった。
中継放送していたコメンテータが展示されたオブジェに小さな聖火が入るのを見て感激し、“これで世界が一つになった!”と叫んでいたことに、非常に違和感を感じた。かの国の政府と“一体”にはなりたくない!“マッピラゴメン!お断り!”なのだ。
それでも、高額をはたいて手に入れた放映権を有効に使いたいから、テレビ局はこれから冬季五輪一色になるのだろう。
同じ放送局だが、その番組の直後に放送されたバラエティーは従来から反中国のコメンテータを出演させており、どうなるのかと注目したが、直前の放送にもかかわらず、相変わらず反中だった。ヘンナノ!??
ダイタイヤナー、そもそも雪のないところで開催、人工雪を大量に使うとのこと。それで環境にやさしいのだろうか。それでSDGsに適うのか。それで・・・・・
いよいよ審査先に感染者が出たり、濃厚接触者が出たりし始めている。だが、三宮のPCR検査の申込場所の前を偶然に通りかかったが、外に列はできていなかった。中を覗くと、申込書に記入する場所は満席だった。まぁ、そんなところか。
コロナ禍の感染拡大は“そろそろピークが見えて来た観がある”、と言い続けている。“何べんもユーてたら、予測とは言わんでぇ!” “ソヤケド実効再生産指数が、減ってるでぇー。全国で1月9日で5.9ヤったのが1月28日で1.46、先週末4日現在で1.28。各地も1.3前後になってきた。1を割ったら感染拡大は縮小するデェー。もぉチョットの、シンボウちゃうか”
地域 実効再生産指数最大時期 ピーク値 先週末2月4日の値
全国 9日 5.9 1.28
東京 10日 5.26 1.3
大阪 9日 4.82 1.23
兵庫 10日 5.48 1.34
京都 11日 3.80 1.35
大阪府について、2022年1月30日時点での現状を集約すると重症化率や致死率は、これまでの流行期に比べて低い水準にとどまっている。第6波の重症化率は、1月23日時点での陽性判明日別に見た集計によると、全年齢で0.05%(5万9353人中27人)であり、60歳代以上でも0.4%(5258人中20人)と、過去の流行期に比べて低いまま推移している。直近の第5波と比べると、全年齢で20分の1、60歳代以上でも10分の1以下に過ぎない。
インフルエンザの重症化率は2010(平成22年)年度,2011年(平成23年)年度のデータで、60歳以上70歳未満でほぼ0.02~0.05%、70歳以上で0.04~0.08%と見ることができる。データとして、0%に近付けば0.0%未満の値の大小比較はあまり意味がない。つまり、最早オミクロン株主体の第6波の下では。従来型インフルエンザと重症化・死亡率はほぼ変わらない。それにもかかわらず、2類だと決めつけているのか。それが医療逼迫に繋がるのならば、早々に改めるべきであろう。そうすれば最早、ワクチン接種の促進やPCR検査不足の騒動も回避できる。
厚労省がこういったデータを厳密に調査し、判断するという姿勢にないのは何故なのだろう。
検査しない、厳密に調査しない、それで得られたデータを科学的に分析しない。どういうことなのだろうか。厚労省の感染症対策の官僚は、旧陸軍の“伝統”を引き継いでいるというが、悪い部分ばかり引き継いだのだろうか。かつて、その姿勢が国を滅ぼしたのではないのか。科学に基づかずに、情緒的に判断した。
科学的判断で対策するのは、国富を浪費しないための官僚や政治家の仕事ではないのか。日本政府は科学技術立国とは言うが、みずからの非科学性の反省、自覚はないのか。アホは自覚が無いものなのだろう。
北朝鮮のミサイル防衛対策は、日本政府と当局者は、もう断念したのだろうか。北朝鮮や国際社会は、日本を無視して動いているかのように見える。情けない限りだ。
当面のウクライナ情勢に応じて、北や中国が韓国、台湾をどう攻めようとするのか。或いは、それに先立つ沖縄、岩国、グアム先制攻撃にどう備えるのか、きちんとした専守防衛の対策はあるのだろうか。一向に政府説明はない。それで不安にならない国民も変ではないのか。この国は変な国なのか。
さて今週は、1月に見た映画鑑賞の状況を報告したい。1月は、26本見た。内、シリーズものヤクザ映画“首領への道”シリーズ14本を1本とカウントしてのことだ。だから、鑑賞に費やした時間は、おそらく生涯最大であろう。まぁ、その正確な時間の計算は時間の無駄なので止めておこう。過ぎ去ったことに、そこまでこだわることはない。
例によって、NHK・BSプレミアムのBSシネマは15本と数えるが、下に示した④“スパイの妻”は、BSシネマでは“アルマゲドン”を放映していたが、既に過去に見たことがあり内容は、事前のPRほどではなかった記憶があったので、その裏でNHK・総合TVで放映したものを代わりに見た。
NHKで放映したもの以外は、すべてネットで見たものと思ってよいが、先ほど言ったように“首領への道”シリーズを1本として、11本となる。
①1/4“ブレードランナー2049 Blade Runner 2049”2017年・米・監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ・出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ロビン・ライト、ジャレッド・レト
何だか意識が朦朧となりながら、見たような気がする。環境破壊が進む2049年の地球で荒涼とした風景ばっかりで、意識も荒れて来るような気分。気力がある時に、もう一度見るべきか。
②1/5“笑の大学”2004年・日本・監督:星護・原作・脚本:三谷幸喜・出演:役所広司、稲垣吾郎、小松政夫
三谷幸喜原作の特有の可笑しみのあるドラマ。舞台は昭和15年10月とかなり具体的なのは知らなかった。戦前が舞台で演劇は規制され、警察で台本の検閲を受ける。そんな時代に、生まれて一度も心の底から笑ったことがない検閲官・向坂睦男と、劇団『笑の大学』座付作家・椿一が警視庁の取調室で顔を合わせて、結局ドタバタ。
③1/6“黒部の太陽”1968年・日本・監督:熊井啓、原作:木本正次・出演:三船敏郎、石原裕次郎、滝沢修、辰巳柳太郎、樫山文枝、日色ともゑ、高峰三枝子、加藤武、宇野重吉、寺尾聰
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。石原プロの第1作。資金は関電だが、映画会社が制作で協力せず、映画俳優が出演せず、劇団民芸が協力。そんな作品で大成功。落盤事故で迫力あるシーンは、何かの手違いで危ういことになったためらしい。
④1/10“スパイの妻”2020年・日本・監督:黒沢清・出演:蒼井優、高橋一生、東出昌大
(NHK総合TV・再放映・BSシネマ・“アルマゲドンArmageddon”1998年・米の代わりに鑑賞)
2020年にNHK制作、2020年にNHK BS8Kで放送されたテレビドラマだという。だから再放送を見たことになる。同年に劇場用映画として公開。
主人公の貿易商の夫は、満洲で知った人体実験の世界への暴露公開について計画を秘めていた。当局の手が伸びる寸前で夫婦で亡命を図る。結局、夫は行方不明?神戸でのロケをケチっていたり、筋書きも実話的でない部分が目立って、興醒めの内容。“アルマゲドン”の方が良かった?
⑤1/11“ウォール街 Wall Street”1987年・米・監督:オリバー・ストーン・出演: マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン、ダリル・ハンナ、マーティン・シーン、ハル・ホルブルック、テレンス・スタンプ
Wikipediaでは、金融バブルの時代を反映したが話題を呼び大ヒットし、アメリカでは広く知られた映画だという。この作品は実際のウォール街にも大きな影響を与え、主人公である投資家、ゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行に入社する者や、ゴードンのファッションを真似る者などが後を絶たなかった、と監督が解説で言ったという。一方でストーンは、作中でゴードンと対立し、金融倫理観崩壊を嫌悪するカール・フォックスを登場させたにもかかわらず、ゴードン側の人間ばかり増やしてしまった事は大変遺憾だとその解説で述べている由。
今では非公開情報に基づく金融取引は犯罪と成るが、そうでなかった時代のインチキ取引が中心の話。昔は日本でも、しばしば中小型株で株価操作が行われる仕手戦や、選挙前に不審な動きをする政治銘柄があった。そこには総会屋、ヤクザ、政治家が絡んでいたが、今やそれら全てが違法となった。
⑥1/13“成金泥棒 To Catch a Thief”1955年・米国・監督:アルフレッド・ヒッチコック・出演: ケーリー・グラント、グレース・ケリー、ブリジッド・オーベール、シャルル・ヴァネル、ジェシー・ロイス・ランディス
“The Cat”と呼ばれた宝石泥棒が主人公。警察に捕まり刑務所にいたが、戦時下の爆撃のさなかに脱走し、レジスタンスとともに戦い英雄となった。その功によって事実上の恩赦が下り、今は足を洗いリヴィエラを見下ろす高台の屋敷で悠々自適な生活を送った。そんな町でThe Catと同じ手口の犯罪が頻発。警察に追われながら、真犯人を追う主人公のドタバタ。ヒッチコックにしては珍しい筋立て。グレース・ケリーとブリジッド・オーベールの口論が面白かった。
⑦1/13“キッド The Kid”1921年・米・監督・脚本:チャーリー・チャップリン・出演: チャーリー・チャップリン、ジャッキー・クーガン、エドナ・パーヴァイアンス、リタ・グレイ
チャップリンの無声映画。映画史上初めて喜劇と悲劇の融合が効果的に取り入れられた、という。
恋人に捨てられ、慈善病院からひとり赤ん坊を抱いて退院した女性は悩んだあげく、近くの車に赤ん坊を置き去りにする。車は二人組の泥棒に盗まれ、赤ん坊は貧民街に捨てられる。そこへ通りがかった放浪者が赤ん坊を見つけ、貧しい中育てるという話。女性は女優として成功し・・・それまでのドタバタ泣き笑い劇。
⑧1/17“グッドモーニング, ベトナム Good Morning, Vietnam”1987年・米・監督:バリー・レヴィンソン・出演:ロビン・ウィリアムズ、フォレスト・ウィテカー、ドゥング・タン・トラン、チンタラー・スカパット
ベトナム戦争拡大期の1965年。アメリカが南ベトナムに兵を送り込み続けていたサイゴン(現・ホーチミン市)とその近辺を舞台に、兵士の士気高揚のために送り込まれた一人の空軍DJが、AFN(American Forces Network)で規則無視のハイテンションで型破りなラジオ放送を行う。主人公のエイドリアン・クロンナウアは実在の人物で、ストーリーの多くが本人の体験に基づくという。
⑨1/18“禁断の惑星 Forbidden Planet”1956年・米・監督:フレッド・M・ウィルコックス・出演:ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。地球から遠く離れた別星系の惑星のみを舞台とした最初の映画、という。
宇宙移民がはじまった2200年代。アダムス機長が率いる宇宙船は、20年前に移住しその後連絡を絶った移民団の捜索のために、アルテア4惑星へ着陸する。アルテア4移民団の生き残りは、モービアス博士と、アルテア4で誕生した彼の娘であるアルティラのわずか2名と、モービアスが作り上げたロボット・ロビーだけだった。モービアス博士は、昔に突然滅亡した先住民クレール人の文明を分析・学習し、知識・能力を飛躍的に増進させていた。ロビーや強大なエネルギー生産もその結果だった。だがその副産物、正体不明の怪物も生んでいた・・・。
⑩1/24“ホワイトナイツ白夜 White Nights”1985年・米・監督:テイラー・ハックフォード・出演:ミハイル・バリシニコフ、グレゴリー・ハインズ、イエジー・スコリモフスキ、ヘレン・ミレン、イザベラ・ロッセリーニ
世界的なバレエダンサーは、ソ連からアメリカに亡命した経歴を持つ。ある日、彼を乗せた東京行きの飛行機が機体不調でシベリアに不時着し、KGB幹部に拘束されてしまう。しかしこのバレエダンサーは、黒人のタップダンサーで、ベトナム戦争の忌避脱走したソ連への亡命者と再度米国への脱出を図る。米国万歳の映画。
⑪1/25“ウェストワールド Westworld”1973年・米・監督・脚本:マイケル・クライトン・出演:ユル・ブリンナー、リチャード・ベンジャミン
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。ユル・ブリンナーがロボット役とは珍しい。
最新科学で作られたテーマパークが暴走するという着想を後に監督・脚本のマイケル・クライトンは「ジュラシック・パーク」に発展させた、とwikipediaにあった。
⑫1/26“おとうと”2010年・日本・監督:山田洋次・出演:吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、石塚義之、加藤治子、小林稔侍
鶴瓶が、吉永小百合の弟役をやった、と自慢する映画。wikipediaによれば、“1960年に『おとうと』を撮った市川崑監督に捧げられた。病に倒れた弟に姉が鍋焼きうどんを食べさせるシーン、そしてふたりがリボンで手をつないで眠るシーンがオマージュとして反復されている。”とある。兄や姉は東京弁。弟だけが何故かベタベタの関西育ち、差別されて育ったことを示すのか。そうならば何故差別されたのか、そこが問題だと思うが筋書きがよく見えない。
⑬1/27“天井桟敷の人々 Les enfants du Paradis「天国(=天井桟敷)の子供たち」”1945年・仏・監督:マルセル・カルネ・出演: アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ブラッスール、マルセル・エラン、マリア・カザレス、 ルイ・サルー
wikipediaによれば、“第二次世界大戦中、ヴィシー政権下にあったフランスで製作された。製作期間に3年3か月を費やし、製作費は16億円にのぼる、当時としては破格の規模で作られた大作映画となった。作品は第一幕『犯罪大通り』(Le Boulevard du Crime)と第二幕『白い男』(L'Homme Blanc)の2幕構成になっている。「愛し合う者同士にはパリも狭い」といった名台詞を生み出したジャック・プレヴェールの脚本でも知られる。”
ようやく見た名画。舞台は1820年代のパリ、だという。つまり凱旋門など都市整備前の雰囲気を出していると聞いていた。長時間なのでくたびれた。
⑭1/28“シノーラ Joe Kidd”1972年・米・監督:ジョン・スタージェス・出演:クリント・イーストウッド、ロバート・デュヴァル、 ジョン・サクソン、ステラ・ガルシア
日本題シノーラは、メキシコとの国境に近いアメリカ・ニューメキシコの田舎町の名、時は1900年。白人の地主と、メキシコ人の農民との土地所有権をめぐる衝突が背景にある。クリント・イーストウッドはその実力闘争に巻き込まれる話。
⑮1/31“タワーリング・インフェルノ The Towering Inferno”1974年・米・監督:ジョン・ギラーミン・出演:スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、フレッド・アステア、フェイ・ダナウェイ、ジェニファー・ジョーンズ
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。超高層ビルでの火災パニック映画。
wikipediaでは、“地上550メートル・138階、サンフランシスコにそびえ立つ世界最大の超高層ビルが、その落成式の日に地下の発電機の故障から火災を発し、やがて数百人の生命を飲み込む炎の地獄と化して燃え上がる。その大惨事を中心に、直面した人々のドラマを描く映画”、とある。
プロデュース段階では気合が入った映画?突っ込みどころ満載で、これもシナリオがいい加減でパニックありきとなり過ぎ。
敷設した電線が規格には適合しているが、設計者から見ると超高層ビルの負荷には耐えられないものを使用していたことが火災原因。米国では電気系統の試用運転無しで引き渡するのか。落成式前に居住区には既に入居者がいる。火災発生後は大半がCO中毒で死ぬはずだが、そんなシーンは皆無。やたら爆発していたが何が爆発するのか。あれほどの火災では鉄骨が曲がって、それが原因でビル全体が崩壊してしまう。まして巨大水槽が上階にあれば持たないハズ。
そのいい加減さにかかわらず、映画の前後で消防士に感謝しようと、押しつけがましい。
以下は、ネットで見た11本。記載は鑑賞した日毎に示した。だから見た本数と、冒頭に付記した番号は合わない。
⑯1/4“金融腐蝕列島 呪縛”2002年・日本・監督:原田眞人・原作:高杉良・出演:役所広司、仲代達矢、椎名桔平、風吹ジュン、若村麻由美、佐藤慶
日本有数の都市銀行の経営幹部の不正融資疑惑で腐敗していた。それが不況と共に崩壊する話。
⑰1/5“金融腐蝕列島 再生”2002年・日本・監督:佐藤純彌・原作:高杉良・出演:村上弘明、伊武雅刀、益岡徹、小野武彦、中川安奈
こちらは、題名が示すようにどちらかといえば銀行の健全化しようとする端緒の話。
⑯、⑰を見て思ったことだが、他方でヤクザ映画も見ていたがシノギの話は皆無だった。恐らく実は、巨大化したヤクザつまり広域暴力団はバブルで不正融資を受け、地上げで儲けていたのではないか。金融・不動産業界に食い込んでいた。ついでに政治家とも繋がっていたハズ。それがバブル崩壊と軌を一にして、金融健全化と暴対法の強化徹底で、姿を消した?本当だろうか。ムシロ、ヤクザが実業界へ溶け込んだのだろうか。しかしバブル崩壊時、金融機関とのマサツが映画のように一部ででも話題になったことはあったが、政治家とのマサツは一切表に出てこなかったように思う。これはどういうことだろう、不思議だ。上手く隠しおおせたのか。司法当局を上手く抑え込めたのか。実態や如何に?日本国の上層部が闇の世界に取り込まれていることはあるまいな。ゾ~ッとする憶測?
⑱1/5“ANON アノン Anon”2018年・米・独・英・監督:アンドリュー・ニコル・出演:クライヴ・オーウェン、アマンダ・サイフリッド、コルム・フィオール
全ての人間の記憶は記録・検閲され、プライバシーが完全に失われた近未来社会に、何故か殺人事件が発生。捜査線上に浮かんだのは、“記録がない女(ANON=匿名)”だった……SFモノ。正直、何だかよく分からないまま、終わった。こういう映画、苦手。
⑲1/5“極道の妻たち NEO”2013年・日本・監督:香月秀之・出演:黒谷友香、原田夏希、今井雅之、長嶋一茂、大杉漣、小池里奈
これで、私には“極妻”シリーズの見納め。それにしても、岩下志麻のいない“極妻”は七味のないうどんのような・・・。長嶋一茂は意外にも、役はこなしたか。原田夏希の使用する煙管が歌舞伎のように異様で滑稽だった。メイクも異様。
⑳1/6“首領への道 11,12,13”2000,2000,2001年・日本・監督:南部英夫、原作:村上和彦
主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉑1/7“首領への道 14,15”2001,2001年・日本・監督:南部英夫、石原興・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉒1/8“首領への道 16”2001年・日本・監督:津島勝・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉓1/9“首領への道 17”2002年・日本・監督:津島勝・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉔1/10“首領への道 18~22”2002,2002,2002,2002,2002年・日本・監督:津島勝、石原興、津島勝、津島勝、石原興・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉕1/11“首領への道 23,24”2004,2005年・日本・監督:津島勝、石原興・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
⑩~㉕これで、私には“首領への道”シリーズの見納め。日本統一には未だ途上で終わった。第11作から全14本だ。
島田組三代目組長・桜井鉄太郎(清水健太郎)と、若頭・越智俊英(白竜)、島田組幹部・井波慎二(中野英雄)の3人で、桜井を日本のドンに押し上げようという話。
越智・白虎会二代目会長は桜井との舎弟関係を返上し子分となり、島田組若頭となる。そこへ光和銀行プロジェクト推進部次長だった井波が、双子兄弟兄の亡・金沢慎市の夢を実現するために島田組に加わり桜井の子分となり、兄の金沢組を再興し二代目組長となる。概ね、そこから見たシリーズ13以降が始まる。
盃を交わす場面になると原作者・村上和彦氏が媒酌人として登場し、口上を述べるのが面白い。
㉖1/12“T.R.Y.”2003年・日本・監督:大森一樹、原作:井上尚登・出演: 織田裕二、渡辺謙、黒木瞳、邵兵、丹波哲郎、石橋蓮司、伊武雅刀、夏八木勲
駄作というより愚作。原作もいい加減なら、映画も造りが雑過ぎる。どうして日本の映画はこうも造りがダメなのか、情けない。それにもかかわらず、制作に結構多くの人と組織がかかわっているのは何故か?「T.R.Y.」パートナーズは当然として、東映、角川書店、フジテレビ、電通、アイ・エヌ・ピー、SIDUS HQ?
旧日本陸軍に上海司令本部があったのか?上海には海軍陸戦隊が駐屯が史実のハズ。だから上海事件で中国国民党軍と戦ったのは海軍だった。歴史の初歩も知らない原作。
その陸軍上海司令部司令官が参謀肩章をつけているのは何故か。司令官と参謀は別人であるのが原則。軍を実際に動かせる司令官は佐官クラスが普通であり、参謀と司令官両方の同意が必要だったハズ。226事件では大隊、中隊クラスを尉官で勝手に動員したからの軍法会議モノで全員処刑となった。ラストシーンで鉄道の操車場が舞台だったが戦前の鉄道でコンクリートの枕木を敷設しているのは異様に近代的で戦前ではありえない。突っ込みどころ満載の愚作。
㉗1/15“これがシノギや!”1994年・日本・監督:西村昭五郎・出演:筧利夫、金山一彦、麿赤兒、田中忍、潮田恭代、八名信夫
ヤクザに絶対上る株を買わせて損失をださせた証券マンがヤクザの構成員になるドタバタ話。シノギとはいうものの、不正融資や地上げは関係なしで、ケチなビラ貼りのシマ争い。
㉘1/25“実録・国粋 竜侠”2007年・日本・監督:辻裕之、脚本:白土勉・出演:本宮泰風、小沢和義、四方堂亘、宮本大誠、岡崎二朗、大沢樹生、白竜、川地民夫
主人公の森谷政治は、実在の森田政治(もりた まさじ、1913年11月 ~1987年9月)で、その伝記的映画のようだ。通称“独眼竜の政”。東京都出身。
衝撃的だったのは、冒頭のナレーションで、“社会主義の台頭に対抗するため、原内閣が任侠団体を集め右翼団体・大日本国粋会を設立した”と言っていたことだ。日本の右翼は、そもそも任侠→ヤクザだったのだ。それを後押ししたのが原敬内閣の内務大臣・床次竹二郎(立憲政友会)だという。
㉙1/26“実録・国粋 竜侠・完結編”2007年・日本・監督:辻裕之、脚本:白土勉・出演:本宮泰風、小沢和義、四方堂亘、宮本大誠、岡崎二朗、大沢樹生、白竜、
㉘の完結編。
㉚1/26“愛とセックスとセレブリティ Spread”2009年・米・監督:デヴィッド・マッケンジー・出演: アシュトン・カッチャー、アン・ヘッシュ、マルガリータ・レヴィエヴァ、セバスチャン・スタン
美しい容姿のニッキは、年上の金持ちの女性に身体を売って暮らしており、弁護士のセレブ女性のところに転がり込んでいた。そんなニッキはある日、ウエイトレスのヘザーに一目ぼれして・・・のドタバタ。
㉛1/30“実録・大阪やくざ戦争 報復(第1巻)、(完結編)”2002年・監督:石原興(第1巻)、津島勝(完結編)・出演:梅宮辰夫、鶴田さやか、山本昌平、清水健太郎、薬師寺保栄
wikipediaによれば、“1975年7月26日から1978年11月1日に掛けて大阪府周辺で実際に起こった三代目山口組と二代目松田組との抗争事件「大阪戦争」を元に描かれた”とある。
1月は正月もあり、思わず沢山の映画を見たものだ。印象に残っていないものが結構あるものだ。
中継放送していたコメンテータが展示されたオブジェに小さな聖火が入るのを見て感激し、“これで世界が一つになった!”と叫んでいたことに、非常に違和感を感じた。かの国の政府と“一体”にはなりたくない!“マッピラゴメン!お断り!”なのだ。
それでも、高額をはたいて手に入れた放映権を有効に使いたいから、テレビ局はこれから冬季五輪一色になるのだろう。
同じ放送局だが、その番組の直後に放送されたバラエティーは従来から反中国のコメンテータを出演させており、どうなるのかと注目したが、直前の放送にもかかわらず、相変わらず反中だった。ヘンナノ!??
ダイタイヤナー、そもそも雪のないところで開催、人工雪を大量に使うとのこと。それで環境にやさしいのだろうか。それでSDGsに適うのか。それで・・・・・
いよいよ審査先に感染者が出たり、濃厚接触者が出たりし始めている。だが、三宮のPCR検査の申込場所の前を偶然に通りかかったが、外に列はできていなかった。中を覗くと、申込書に記入する場所は満席だった。まぁ、そんなところか。
コロナ禍の感染拡大は“そろそろピークが見えて来た観がある”、と言い続けている。“何べんもユーてたら、予測とは言わんでぇ!” “ソヤケド実効再生産指数が、減ってるでぇー。全国で1月9日で5.9ヤったのが1月28日で1.46、先週末4日現在で1.28。各地も1.3前後になってきた。1を割ったら感染拡大は縮小するデェー。もぉチョットの、シンボウちゃうか”
地域 実効再生産指数最大時期 ピーク値 先週末2月4日の値
全国 9日 5.9 1.28
東京 10日 5.26 1.3
大阪 9日 4.82 1.23
兵庫 10日 5.48 1.34
京都 11日 3.80 1.35
大阪府について、2022年1月30日時点での現状を集約すると重症化率や致死率は、これまでの流行期に比べて低い水準にとどまっている。第6波の重症化率は、1月23日時点での陽性判明日別に見た集計によると、全年齢で0.05%(5万9353人中27人)であり、60歳代以上でも0.4%(5258人中20人)と、過去の流行期に比べて低いまま推移している。直近の第5波と比べると、全年齢で20分の1、60歳代以上でも10分の1以下に過ぎない。
インフルエンザの重症化率は2010(平成22年)年度,2011年(平成23年)年度のデータで、60歳以上70歳未満でほぼ0.02~0.05%、70歳以上で0.04~0.08%と見ることができる。データとして、0%に近付けば0.0%未満の値の大小比較はあまり意味がない。つまり、最早オミクロン株主体の第6波の下では。従来型インフルエンザと重症化・死亡率はほぼ変わらない。それにもかかわらず、2類だと決めつけているのか。それが医療逼迫に繋がるのならば、早々に改めるべきであろう。そうすれば最早、ワクチン接種の促進やPCR検査不足の騒動も回避できる。
厚労省がこういったデータを厳密に調査し、判断するという姿勢にないのは何故なのだろう。
検査しない、厳密に調査しない、それで得られたデータを科学的に分析しない。どういうことなのだろうか。厚労省の感染症対策の官僚は、旧陸軍の“伝統”を引き継いでいるというが、悪い部分ばかり引き継いだのだろうか。かつて、その姿勢が国を滅ぼしたのではないのか。科学に基づかずに、情緒的に判断した。
科学的判断で対策するのは、国富を浪費しないための官僚や政治家の仕事ではないのか。日本政府は科学技術立国とは言うが、みずからの非科学性の反省、自覚はないのか。アホは自覚が無いものなのだろう。
北朝鮮のミサイル防衛対策は、日本政府と当局者は、もう断念したのだろうか。北朝鮮や国際社会は、日本を無視して動いているかのように見える。情けない限りだ。
当面のウクライナ情勢に応じて、北や中国が韓国、台湾をどう攻めようとするのか。或いは、それに先立つ沖縄、岩国、グアム先制攻撃にどう備えるのか、きちんとした専守防衛の対策はあるのだろうか。一向に政府説明はない。それで不安にならない国民も変ではないのか。この国は変な国なのか。
さて今週は、1月に見た映画鑑賞の状況を報告したい。1月は、26本見た。内、シリーズものヤクザ映画“首領への道”シリーズ14本を1本とカウントしてのことだ。だから、鑑賞に費やした時間は、おそらく生涯最大であろう。まぁ、その正確な時間の計算は時間の無駄なので止めておこう。過ぎ去ったことに、そこまでこだわることはない。
例によって、NHK・BSプレミアムのBSシネマは15本と数えるが、下に示した④“スパイの妻”は、BSシネマでは“アルマゲドン”を放映していたが、既に過去に見たことがあり内容は、事前のPRほどではなかった記憶があったので、その裏でNHK・総合TVで放映したものを代わりに見た。
NHKで放映したもの以外は、すべてネットで見たものと思ってよいが、先ほど言ったように“首領への道”シリーズを1本として、11本となる。
①1/4“ブレードランナー2049 Blade Runner 2049”2017年・米・監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ・出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ロビン・ライト、ジャレッド・レト
何だか意識が朦朧となりながら、見たような気がする。環境破壊が進む2049年の地球で荒涼とした風景ばっかりで、意識も荒れて来るような気分。気力がある時に、もう一度見るべきか。
②1/5“笑の大学”2004年・日本・監督:星護・原作・脚本:三谷幸喜・出演:役所広司、稲垣吾郎、小松政夫
三谷幸喜原作の特有の可笑しみのあるドラマ。舞台は昭和15年10月とかなり具体的なのは知らなかった。戦前が舞台で演劇は規制され、警察で台本の検閲を受ける。そんな時代に、生まれて一度も心の底から笑ったことがない検閲官・向坂睦男と、劇団『笑の大学』座付作家・椿一が警視庁の取調室で顔を合わせて、結局ドタバタ。
③1/6“黒部の太陽”1968年・日本・監督:熊井啓、原作:木本正次・出演:三船敏郎、石原裕次郎、滝沢修、辰巳柳太郎、樫山文枝、日色ともゑ、高峰三枝子、加藤武、宇野重吉、寺尾聰
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。石原プロの第1作。資金は関電だが、映画会社が制作で協力せず、映画俳優が出演せず、劇団民芸が協力。そんな作品で大成功。落盤事故で迫力あるシーンは、何かの手違いで危ういことになったためらしい。
④1/10“スパイの妻”2020年・日本・監督:黒沢清・出演:蒼井優、高橋一生、東出昌大
(NHK総合TV・再放映・BSシネマ・“アルマゲドンArmageddon”1998年・米の代わりに鑑賞)
2020年にNHK制作、2020年にNHK BS8Kで放送されたテレビドラマだという。だから再放送を見たことになる。同年に劇場用映画として公開。
主人公の貿易商の夫は、満洲で知った人体実験の世界への暴露公開について計画を秘めていた。当局の手が伸びる寸前で夫婦で亡命を図る。結局、夫は行方不明?神戸でのロケをケチっていたり、筋書きも実話的でない部分が目立って、興醒めの内容。“アルマゲドン”の方が良かった?
⑤1/11“ウォール街 Wall Street”1987年・米・監督:オリバー・ストーン・出演: マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン、ダリル・ハンナ、マーティン・シーン、ハル・ホルブルック、テレンス・スタンプ
Wikipediaでは、金融バブルの時代を反映したが話題を呼び大ヒットし、アメリカでは広く知られた映画だという。この作品は実際のウォール街にも大きな影響を与え、主人公である投資家、ゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行に入社する者や、ゴードンのファッションを真似る者などが後を絶たなかった、と監督が解説で言ったという。一方でストーンは、作中でゴードンと対立し、金融倫理観崩壊を嫌悪するカール・フォックスを登場させたにもかかわらず、ゴードン側の人間ばかり増やしてしまった事は大変遺憾だとその解説で述べている由。
今では非公開情報に基づく金融取引は犯罪と成るが、そうでなかった時代のインチキ取引が中心の話。昔は日本でも、しばしば中小型株で株価操作が行われる仕手戦や、選挙前に不審な動きをする政治銘柄があった。そこには総会屋、ヤクザ、政治家が絡んでいたが、今やそれら全てが違法となった。
⑥1/13“成金泥棒 To Catch a Thief”1955年・米国・監督:アルフレッド・ヒッチコック・出演: ケーリー・グラント、グレース・ケリー、ブリジッド・オーベール、シャルル・ヴァネル、ジェシー・ロイス・ランディス
“The Cat”と呼ばれた宝石泥棒が主人公。警察に捕まり刑務所にいたが、戦時下の爆撃のさなかに脱走し、レジスタンスとともに戦い英雄となった。その功によって事実上の恩赦が下り、今は足を洗いリヴィエラを見下ろす高台の屋敷で悠々自適な生活を送った。そんな町でThe Catと同じ手口の犯罪が頻発。警察に追われながら、真犯人を追う主人公のドタバタ。ヒッチコックにしては珍しい筋立て。グレース・ケリーとブリジッド・オーベールの口論が面白かった。
⑦1/13“キッド The Kid”1921年・米・監督・脚本:チャーリー・チャップリン・出演: チャーリー・チャップリン、ジャッキー・クーガン、エドナ・パーヴァイアンス、リタ・グレイ
チャップリンの無声映画。映画史上初めて喜劇と悲劇の融合が効果的に取り入れられた、という。
恋人に捨てられ、慈善病院からひとり赤ん坊を抱いて退院した女性は悩んだあげく、近くの車に赤ん坊を置き去りにする。車は二人組の泥棒に盗まれ、赤ん坊は貧民街に捨てられる。そこへ通りがかった放浪者が赤ん坊を見つけ、貧しい中育てるという話。女性は女優として成功し・・・それまでのドタバタ泣き笑い劇。
⑧1/17“グッドモーニング, ベトナム Good Morning, Vietnam”1987年・米・監督:バリー・レヴィンソン・出演:ロビン・ウィリアムズ、フォレスト・ウィテカー、ドゥング・タン・トラン、チンタラー・スカパット
ベトナム戦争拡大期の1965年。アメリカが南ベトナムに兵を送り込み続けていたサイゴン(現・ホーチミン市)とその近辺を舞台に、兵士の士気高揚のために送り込まれた一人の空軍DJが、AFN(American Forces Network)で規則無視のハイテンションで型破りなラジオ放送を行う。主人公のエイドリアン・クロンナウアは実在の人物で、ストーリーの多くが本人の体験に基づくという。
⑨1/18“禁断の惑星 Forbidden Planet”1956年・米・監督:フレッド・M・ウィルコックス・出演:ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。地球から遠く離れた別星系の惑星のみを舞台とした最初の映画、という。
宇宙移民がはじまった2200年代。アダムス機長が率いる宇宙船は、20年前に移住しその後連絡を絶った移民団の捜索のために、アルテア4惑星へ着陸する。アルテア4移民団の生き残りは、モービアス博士と、アルテア4で誕生した彼の娘であるアルティラのわずか2名と、モービアスが作り上げたロボット・ロビーだけだった。モービアス博士は、昔に突然滅亡した先住民クレール人の文明を分析・学習し、知識・能力を飛躍的に増進させていた。ロビーや強大なエネルギー生産もその結果だった。だがその副産物、正体不明の怪物も生んでいた・・・。
⑩1/24“ホワイトナイツ白夜 White Nights”1985年・米・監督:テイラー・ハックフォード・出演:ミハイル・バリシニコフ、グレゴリー・ハインズ、イエジー・スコリモフスキ、ヘレン・ミレン、イザベラ・ロッセリーニ
世界的なバレエダンサーは、ソ連からアメリカに亡命した経歴を持つ。ある日、彼を乗せた東京行きの飛行機が機体不調でシベリアに不時着し、KGB幹部に拘束されてしまう。しかしこのバレエダンサーは、黒人のタップダンサーで、ベトナム戦争の忌避脱走したソ連への亡命者と再度米国への脱出を図る。米国万歳の映画。
⑪1/25“ウェストワールド Westworld”1973年・米・監督・脚本:マイケル・クライトン・出演:ユル・ブリンナー、リチャード・ベンジャミン
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。ユル・ブリンナーがロボット役とは珍しい。
最新科学で作られたテーマパークが暴走するという着想を後に監督・脚本のマイケル・クライトンは「ジュラシック・パーク」に発展させた、とwikipediaにあった。
⑫1/26“おとうと”2010年・日本・監督:山田洋次・出演:吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、石塚義之、加藤治子、小林稔侍
鶴瓶が、吉永小百合の弟役をやった、と自慢する映画。wikipediaによれば、“1960年に『おとうと』を撮った市川崑監督に捧げられた。病に倒れた弟に姉が鍋焼きうどんを食べさせるシーン、そしてふたりがリボンで手をつないで眠るシーンがオマージュとして反復されている。”とある。兄や姉は東京弁。弟だけが何故かベタベタの関西育ち、差別されて育ったことを示すのか。そうならば何故差別されたのか、そこが問題だと思うが筋書きがよく見えない。
⑬1/27“天井桟敷の人々 Les enfants du Paradis「天国(=天井桟敷)の子供たち」”1945年・仏・監督:マルセル・カルネ・出演: アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ブラッスール、マルセル・エラン、マリア・カザレス、 ルイ・サルー
wikipediaによれば、“第二次世界大戦中、ヴィシー政権下にあったフランスで製作された。製作期間に3年3か月を費やし、製作費は16億円にのぼる、当時としては破格の規模で作られた大作映画となった。作品は第一幕『犯罪大通り』(Le Boulevard du Crime)と第二幕『白い男』(L'Homme Blanc)の2幕構成になっている。「愛し合う者同士にはパリも狭い」といった名台詞を生み出したジャック・プレヴェールの脚本でも知られる。”
ようやく見た名画。舞台は1820年代のパリ、だという。つまり凱旋門など都市整備前の雰囲気を出していると聞いていた。長時間なのでくたびれた。
⑭1/28“シノーラ Joe Kidd”1972年・米・監督:ジョン・スタージェス・出演:クリント・イーストウッド、ロバート・デュヴァル、 ジョン・サクソン、ステラ・ガルシア
日本題シノーラは、メキシコとの国境に近いアメリカ・ニューメキシコの田舎町の名、時は1900年。白人の地主と、メキシコ人の農民との土地所有権をめぐる衝突が背景にある。クリント・イーストウッドはその実力闘争に巻き込まれる話。
⑮1/31“タワーリング・インフェルノ The Towering Inferno”1974年・米・監督:ジョン・ギラーミン・出演:スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、フレッド・アステア、フェイ・ダナウェイ、ジェニファー・ジョーンズ
BSプレミアムで、2度目の鑑賞。超高層ビルでの火災パニック映画。
wikipediaでは、“地上550メートル・138階、サンフランシスコにそびえ立つ世界最大の超高層ビルが、その落成式の日に地下の発電機の故障から火災を発し、やがて数百人の生命を飲み込む炎の地獄と化して燃え上がる。その大惨事を中心に、直面した人々のドラマを描く映画”、とある。
プロデュース段階では気合が入った映画?突っ込みどころ満載で、これもシナリオがいい加減でパニックありきとなり過ぎ。
敷設した電線が規格には適合しているが、設計者から見ると超高層ビルの負荷には耐えられないものを使用していたことが火災原因。米国では電気系統の試用運転無しで引き渡するのか。落成式前に居住区には既に入居者がいる。火災発生後は大半がCO中毒で死ぬはずだが、そんなシーンは皆無。やたら爆発していたが何が爆発するのか。あれほどの火災では鉄骨が曲がって、それが原因でビル全体が崩壊してしまう。まして巨大水槽が上階にあれば持たないハズ。
そのいい加減さにかかわらず、映画の前後で消防士に感謝しようと、押しつけがましい。
以下は、ネットで見た11本。記載は鑑賞した日毎に示した。だから見た本数と、冒頭に付記した番号は合わない。
⑯1/4“金融腐蝕列島 呪縛”2002年・日本・監督:原田眞人・原作:高杉良・出演:役所広司、仲代達矢、椎名桔平、風吹ジュン、若村麻由美、佐藤慶
日本有数の都市銀行の経営幹部の不正融資疑惑で腐敗していた。それが不況と共に崩壊する話。
⑰1/5“金融腐蝕列島 再生”2002年・日本・監督:佐藤純彌・原作:高杉良・出演:村上弘明、伊武雅刀、益岡徹、小野武彦、中川安奈
こちらは、題名が示すようにどちらかといえば銀行の健全化しようとする端緒の話。
⑯、⑰を見て思ったことだが、他方でヤクザ映画も見ていたがシノギの話は皆無だった。恐らく実は、巨大化したヤクザつまり広域暴力団はバブルで不正融資を受け、地上げで儲けていたのではないか。金融・不動産業界に食い込んでいた。ついでに政治家とも繋がっていたハズ。それがバブル崩壊と軌を一にして、金融健全化と暴対法の強化徹底で、姿を消した?本当だろうか。ムシロ、ヤクザが実業界へ溶け込んだのだろうか。しかしバブル崩壊時、金融機関とのマサツが映画のように一部ででも話題になったことはあったが、政治家とのマサツは一切表に出てこなかったように思う。これはどういうことだろう、不思議だ。上手く隠しおおせたのか。司法当局を上手く抑え込めたのか。実態や如何に?日本国の上層部が闇の世界に取り込まれていることはあるまいな。ゾ~ッとする憶測?
⑱1/5“ANON アノン Anon”2018年・米・独・英・監督:アンドリュー・ニコル・出演:クライヴ・オーウェン、アマンダ・サイフリッド、コルム・フィオール
全ての人間の記憶は記録・検閲され、プライバシーが完全に失われた近未来社会に、何故か殺人事件が発生。捜査線上に浮かんだのは、“記録がない女(ANON=匿名)”だった……SFモノ。正直、何だかよく分からないまま、終わった。こういう映画、苦手。
⑲1/5“極道の妻たち NEO”2013年・日本・監督:香月秀之・出演:黒谷友香、原田夏希、今井雅之、長嶋一茂、大杉漣、小池里奈
これで、私には“極妻”シリーズの見納め。それにしても、岩下志麻のいない“極妻”は七味のないうどんのような・・・。長嶋一茂は意外にも、役はこなしたか。原田夏希の使用する煙管が歌舞伎のように異様で滑稽だった。メイクも異様。
⑳1/6“首領への道 11,12,13”2000,2000,2001年・日本・監督:南部英夫、原作:村上和彦
主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉑1/7“首領への道 14,15”2001,2001年・日本・監督:南部英夫、石原興・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉒1/8“首領への道 16”2001年・日本・監督:津島勝・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉓1/9“首領への道 17”2002年・日本・監督:津島勝・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉔1/10“首領への道 18~22”2002,2002,2002,2002,2002年・日本・監督:津島勝、石原興、津島勝、津島勝、石原興・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
㉕1/11“首領への道 23,24”2004,2005年・日本・監督:津島勝、石原興・主演:清水健太郎、白竜、中野英雄
⑩~㉕これで、私には“首領への道”シリーズの見納め。日本統一には未だ途上で終わった。第11作から全14本だ。
島田組三代目組長・桜井鉄太郎(清水健太郎)と、若頭・越智俊英(白竜)、島田組幹部・井波慎二(中野英雄)の3人で、桜井を日本のドンに押し上げようという話。
越智・白虎会二代目会長は桜井との舎弟関係を返上し子分となり、島田組若頭となる。そこへ光和銀行プロジェクト推進部次長だった井波が、双子兄弟兄の亡・金沢慎市の夢を実現するために島田組に加わり桜井の子分となり、兄の金沢組を再興し二代目組長となる。概ね、そこから見たシリーズ13以降が始まる。
盃を交わす場面になると原作者・村上和彦氏が媒酌人として登場し、口上を述べるのが面白い。
㉖1/12“T.R.Y.”2003年・日本・監督:大森一樹、原作:井上尚登・出演: 織田裕二、渡辺謙、黒木瞳、邵兵、丹波哲郎、石橋蓮司、伊武雅刀、夏八木勲
駄作というより愚作。原作もいい加減なら、映画も造りが雑過ぎる。どうして日本の映画はこうも造りがダメなのか、情けない。それにもかかわらず、制作に結構多くの人と組織がかかわっているのは何故か?「T.R.Y.」パートナーズは当然として、東映、角川書店、フジテレビ、電通、アイ・エヌ・ピー、SIDUS HQ?
旧日本陸軍に上海司令本部があったのか?上海には海軍陸戦隊が駐屯が史実のハズ。だから上海事件で中国国民党軍と戦ったのは海軍だった。歴史の初歩も知らない原作。
その陸軍上海司令部司令官が参謀肩章をつけているのは何故か。司令官と参謀は別人であるのが原則。軍を実際に動かせる司令官は佐官クラスが普通であり、参謀と司令官両方の同意が必要だったハズ。226事件では大隊、中隊クラスを尉官で勝手に動員したからの軍法会議モノで全員処刑となった。ラストシーンで鉄道の操車場が舞台だったが戦前の鉄道でコンクリートの枕木を敷設しているのは異様に近代的で戦前ではありえない。突っ込みどころ満載の愚作。
㉗1/15“これがシノギや!”1994年・日本・監督:西村昭五郎・出演:筧利夫、金山一彦、麿赤兒、田中忍、潮田恭代、八名信夫
ヤクザに絶対上る株を買わせて損失をださせた証券マンがヤクザの構成員になるドタバタ話。シノギとはいうものの、不正融資や地上げは関係なしで、ケチなビラ貼りのシマ争い。
㉘1/25“実録・国粋 竜侠”2007年・日本・監督:辻裕之、脚本:白土勉・出演:本宮泰風、小沢和義、四方堂亘、宮本大誠、岡崎二朗、大沢樹生、白竜、川地民夫
主人公の森谷政治は、実在の森田政治(もりた まさじ、1913年11月 ~1987年9月)で、その伝記的映画のようだ。通称“独眼竜の政”。東京都出身。
衝撃的だったのは、冒頭のナレーションで、“社会主義の台頭に対抗するため、原内閣が任侠団体を集め右翼団体・大日本国粋会を設立した”と言っていたことだ。日本の右翼は、そもそも任侠→ヤクザだったのだ。それを後押ししたのが原敬内閣の内務大臣・床次竹二郎(立憲政友会)だという。
㉙1/26“実録・国粋 竜侠・完結編”2007年・日本・監督:辻裕之、脚本:白土勉・出演:本宮泰風、小沢和義、四方堂亘、宮本大誠、岡崎二朗、大沢樹生、白竜、
㉘の完結編。
㉚1/26“愛とセックスとセレブリティ Spread”2009年・米・監督:デヴィッド・マッケンジー・出演: アシュトン・カッチャー、アン・ヘッシュ、マルガリータ・レヴィエヴァ、セバスチャン・スタン
美しい容姿のニッキは、年上の金持ちの女性に身体を売って暮らしており、弁護士のセレブ女性のところに転がり込んでいた。そんなニッキはある日、ウエイトレスのヘザーに一目ぼれして・・・のドタバタ。
㉛1/30“実録・大阪やくざ戦争 報復(第1巻)、(完結編)”2002年・監督:石原興(第1巻)、津島勝(完結編)・出演:梅宮辰夫、鶴田さやか、山本昌平、清水健太郎、薬師寺保栄
wikipediaによれば、“1975年7月26日から1978年11月1日に掛けて大阪府周辺で実際に起こった三代目山口組と二代目松田組との抗争事件「大阪戦争」を元に描かれた”とある。
1月は正月もあり、思わず沢山の映画を見たものだ。印象に残っていないものが結構あるものだ。
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