The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
先月23年12月に見た映画の紹介
御無沙汰!投稿は2週間ぶりだ。この間、風邪をひいてしまった。この1週間これに煩わされてしまった。年末にダブル・ワクチン接種(コロナとインフル)をしたこともあって、また医者へは行けなかったので、果たしてコロナなのかインフルエンザなのか、単なる風邪なのか不明のままだ。ただ、何故か発熱は全くしていない。しかし体はシンドイことがあった。或いは咳き込んでなかなか完治しない。夜不調になるが、朝は快調なので医者に行く決心がつかないのだ。厄介だ!
また年賀状に関してであるが、一時は100通に迫ったこともあり実は昨年70通余り出したが、60通弱しか返信を頂けていない。中には既に年賀状仕舞いを宣言した人もあり、しかたのないことなのだが、特に返信したくない人にそれを強要した観もあるようで、来年からは発信スタンスの見直しを厳しくする必要があるように感じている。
ところで今年の三賀日の日本は酷かった。元日夕刻に能登半島地震発生、二日目夕刻に羽田での航空機事故と連発した。
能登半島地震が16時10分に起きた。ところが支援に支障をきたしていることはないか。新幹線を東京から伸ばしているが、新幹線のない大阪から金沢まで現状では3時間弱かかるのだ。このため鉄道による関西からの支援が有効さを発揮できていないのではないか。実際には救助・救援・支援は関西からが主力になっているのだ。ところこういう無意味な東京中心の発想が北陸各地の真の利益になっているのか。北陸への新幹線延伸は関西側からの延伸が本筋ではなかったか。それが支援に多少なりとも支障は生じないか。支援の多くは車で隊伍を組んで出かけているが、本隊からちょっとした物の個別の供給や人的支援に障害はないのか。
新幹線を東京から伸ばしているのは単なる関東人の興味本位の餌食になっているだけではなかったか。中央への陳情には役立ったのか?それで良いのか?現にある娯楽番組でこの春の敦賀延伸を紹介していたが、被災地支援に言及することは全くなく、観光できる特に福井の恐竜博物館に気楽に行けるとはしゃいでいた。東京の方々の意識は関西から見れば実に腹立たしいがこんなものなのだ。
この敦賀への延伸がまた小さな障害になるのではないか。急いでいるにもかかわらず乗り換えに無駄な時間や空間を要してしまう。
ところが新幹線の関西からの路線は敦賀から先は未だに決まっていない。米原ルートなのか、湖西線ルートなのかはたまた舞鶴ルートなのかで定まらず揉めている。何故舞鶴なのか、不思議な議論が成立している。
だが僻地を放置してよい、という訳ではない。僻地が放置されそうだから不思議な議論が起きるのだ。
こんなニュースがあるにもかかわらずTV各局は報道を削った正月プログラムを実行した。NHKだけは同じ災害報道を繰り返したのだが。何も一斉に災害報道をせよ、というわけではないが、一斉に正月番組を消化しなくても良かったのではないか。“皆さんやっておられます”の特有な国民性がTV局にもあったのが情けないだけなのだ。
能登地域には2020年末から群発地震活動が続いてきていた。しかし、建物一般の耐震補強はなされてこなかったようなのだ。“国土強靭化”などと威勢のいいスローガンはあったが、肝心の僻地への対策は不十分なまま放置され続けていたのだ。象徴的なのが輪島塗の本社屋7階のビルが近くの店舗兼住宅を押しつぶして転倒していた。よく見ると恐らく耐震基準を満たさない基礎のないビルが生き延びていて、下敷きになった民家では犠牲者が出ていたのだ。今更、軟弱地盤と指摘され直しても仕方あるまい。
さらに、政府の地震調査委員会は主要な活断層について長期評価を公表しているが、今回地震のあった断層は対象外だったという。 このように日本では僻地は意識的に見捨てられているのだ。
だが災害関連死を増加させないために、半ば強制的な2次避難が推進され始めていることは一寸した進歩ではあろう。
そして、避難生活そのものには一向に進化の跡が認められない。30年前の阪神震災から何ら変化ない様子。どうしてこんな国になったのか。誰かが変えるだろうと思っていたら誰もそれをやらなかった!そんなところではないのか。僻地は意識的に見捨てられるのもそういうことではないのか。
それよりももっと目前の仕事で便宜を図って欲しい。そんなところで利権にすがって生きてきてはいないのか。だから政治が腐っていく。そんなところではないのか。
利権ばかりだった首相が暗殺されて、膿がイッパイ溜まっていたことが明らかになってきている。五輪からはじまり、やっと政治家のふところに到った。
そんなところで、自民政治刷新本部が発足した。ところが、そのメンバーの安倍派議員9人にキックバックの疑いがあることが判明した。既にホンマニやる気あるのか?!カッコだけやったらやらん方がエエでぇ!
羽田での航空機事故について。その管制塔と海保機との交信記録は次のようだ。ここでJA722Aとは海上保安庁の災害支援機のこと。
17:45:11
JA722A(海上保安機.一番目出発予定機)から
TOWER JA722AC.
TokyoTowerから
JA722A Tokyo TOWER good evening, No.1, taxi to holding point C5.
17:45:19
JA722A(海上保安機.一番目出発予定機)から
Taxi to holding point C5 JA722A No. 1. Thank you.
この交信でイミフなのはNo.1(ナンバー・ワン)の単語。何のナンバー・ワンなのか意味不明なのだ。こういう曖昧な交信が行われているとは全くもって信じられない・
しかも、こういう会話のせいなのか、滑走路への誤進入について2007年から22年までの16年間で32件が記録されているという。だが、それへの抜本対策が16年間も放置され続けたことになる。そういう点で、今回の事故はいずれ発生するはずの事故だったことになる。このAI時代に最先端の技術が使われていなかったことに又マタ驚きを覚えるのだ。
実は、管制指示の聞き間違い等による滑走路誤侵入事故を防止する信号機のようなものとしてストップバーライト(STBL)というものがあるという。ところが、羽田の事故で海保機が進入した“C5”にも設置されていたが、12月27日から運用停止中だったというデマのような情報もある。これが事実であれば大変なことだ。
この事故後、福岡空港でタイのLCCの旅客機が着陸後に進路を誤り、立ち往生したという。このように地上滑走で結構問題があるのならば、何が問題なのか、とくに誘導路から離発着の滑走路に侵入或いは横断する場合の対処法を十分に検討する必要があるように思う。
さて、新年になって既に2週間経った。このタイミングで前年末の話を持ち出すのは気が引けるが、ここで12月に見た映画の紹介をしたい。12月に見た映画は16本と数は少なかった。これは12月に仕事が結構あったことの影響だ。
ところで12月からBS1とBSプレミアムが統合し、プレミアムが廃止されたが、NHK・BSシネマは放映時間帯も変わらず存続している。それでいつもと変わらず、BSシネマは鑑賞できていたが、仕事が多くて8本にとどまった。
レンタルビデオは5本。内、名探偵ポアロ・シリーズは3本で、この12月でコンプリートした。また、TV録画は3本となった。
以下にBSシネマから詳細を示す。
①12月1日“決断の3時10分 3:10 to Yuma”1957年・米・監督:デルマー・デイヴィス
出演:グレン・フォード、ヴァン・ヘフリン、フェリシア・ファー、レオラ・ダナ、ヘンリー・ジョーンズ、ロバート・エムハート、リチャード・ジャッケル、ジョージ・ミッチェル
明らかにB級映画。グレン・フォードが主役でなく、地味なヴァン・ヘフリンが主役で一寸感狂う。強盗団首領ウェイドの手下も腕が悪く、ウェイド自身も簡単にしてやられて、そうか大変だったネ、で終わり!?汽車に乗せて護送するというが鉄道側の受け手もないまま勝手に貨物車に両者乗り込んでいる。ユマでどうなるのか?西部開拓史の一場面だろうが・・・何だかネェー。
②12月6日“かもめ食堂 ruokala lokki”2006年・日本・監督:荻上直子
出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ、マルック・ペルトラ、タリア・マルクス
日本人女性がフィンランドのヘルシンキで開いた食堂を舞台に、日本人女性3人と現地のフィンランド人が交流を繰り広げていく様子を見せてくれる。それぞれの個性的人生をゆったりと描いている。それがなんとも良い。フィンランドはロシアとの厳しい闘争があり、決してのんびりした国民性ではないはずだが、ムーミンやサンタクロースの国柄からかそんな印象を日本人に与えているのだろうか。フィンランド人はモンゴル系フン族の末裔のハズ!
③12月7日“鳥 The Birds”1963年・米・製作・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ティッピ・ヘドレン、ロッド・テイラー、ジェシカ・タンディ、スザンヌ・プレシェット
これはもう2度以上見ている。だが、ラストがどうだったか忘れていて見入ってしまった。確かに鳥が集団で人を襲うことは考えられないはずだが、・・・。
④12月11日“ローマの休日 Roman Holiday”1953年・米・製作・監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート
あくまでもオードリーが可愛い。何てことない映画なのだが、何なんだろう!?
本作の原案(ストーリー)は実際には⑦で紹介のダルトン・トランボが執筆したもの。
⑤12月12日“東京物語 デジタル・リマスター版”1953年・日本・監督・脚本:小津安二郎
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聰、三宅邦子、香川京子
核家族の問題というより、年寄りの余生の問題だ。戦後直ぐにそれが語られていて驚く。夫が戦死した未亡人のこともあるが。
⑥12月14日“めまい Vertigo”1958年・米・製作・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア
キム・ノヴァクの衣装がエロい。米国でのこの頃の衣装は皆そうなのだが。この手の映画での犯罪が巧く成立するのにはかなりの偶然で成立させているが、そう巧く運ぶのか。マデリンを殺して直ぐに塔から投げ捨てられるのか。そうでなければ死亡推定時刻が合わなくなるはずで、そこで犯罪はバレる。
⑦12月18日“トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 Trumbo”2015年・米・監督:ジェイ・ローチ
出演:ブライアン・クランストン、ダイアン・レイン、ヘレン・ミレン、ルイ・C・K、エル・ファニング、ジョン・グッドマン、マイケル・スタールバーグ
ハリウッド・ブラックリストが存在しえたとしても、米国には正に様々な考え方があり、それが日本人には理解を超える部分ではないか。特に、トランボを支えたのはキング・ブラザーズ・プロダクションの存在ではなかったか。そこへ、カーク・ダグラスやオットー・プレミンジャーが登場し再浮上するきっかけを得た。それにしても地下で脚本を制作するエネルギーが凄い!米国には再浮上できる社会的素地があるのが日本とは大きく異なる。
⑧12月20日“東京タワー オカンとボクと、時々、オトン”日本・監督:松岡錠司、原作:リリー・フランキー
出演:オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫
何なんでしょう!何か良い!樹木希林、内田也哉子の親子配役も良い!考え方や生活が柔軟で本質を外さないオカン、スゴイ!原作を読んでいないが東京タワーとの関連がもうちょっと濃いのでは?ミズエとボクは別れたというが、本当はどうなんだ!?大いに気になる。
以下にはレンタルビデオの紹介5本を紹介する。先ずは名探偵ポアロ・シリーズ3本の提示である。この3本でポアロ・シリーズはめでたくコンプリートした。
⑨12月23日“名探偵ポアロ・ヘラクレスの難業 The Labours of Hercules”2013年・英・監督:アンディ・ウイルソン
出演:デビッド・スーシェ、オーラ・ブレイディ、エレノア・トムリンソン、ルパート・エヴァンズ、ナイジェル・リンゼイ、パトリック・ライカート、ローナ・ニクソン・ブラウン、スティーブン・フロストイ、イソベル・ミドルトン、トム・チャドボン、トム・オースティン、フィオナ・オショーネシー
中々複雑な構成で難しい。冬のスイスの山荘ホテルの隔絶した舞台。ポアロが謎解きをするが、いつもながらどうやって見抜いたのかが明かされないのが残念。まっ!とにかくマラスコーは取っ捕まった。
⑩12月24日“名探偵ポアロ・オリエント急行の殺人 Murder on the Orient Express”2010年・英・監督:フィリップ・マーティン
出演:デビッド・スーシェ、トビー・ジョーンズ、ブライアン・J・スミス、デビッド・モリシー、ジェシカ・チャスティン、セルジュ・アザナヴィシウス、アイリーン・アトキンス、スザンネ・ローター、デニス・メノーシェ、バーバラ・ハーシー、ヒュー・ボネヴィル、マリ=ジョゼ・クローズ、スタンレー・ウエーバー、エレナ・サチン、ジョセフ・モウル、サミュエル・ウェスト
1974年の映画より良い出来に感じた。“殺人という罪・法と正義の対立”をどのように解消するのか?の難問。このシーンが冒頭から繰り返し出てくる。このドラマではポアロは犯人を地元警察にどのように語ったのか明確にはしていないが、映画では確か真相を明かさなかったはずだ。列車の疾走する遠景は模型を使ったような気がする。
⑪12月25日“名探偵ポアロ・カーテンーポワロ最後の事件 Curtain: Poirot's Last Case”2013年・英・監督:ヘティ・マクドナルド
出演:デヴィッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、アリス・オル=ユーイング、ショーン・ディングウォール、アンナ・マデリー、エイダン・マカードル、フィリップ・グレニスター、ヘレン・バクセンデイル、ジョン・スタンディング、アン・リード、マシュー・マクナルティー、クレア・キーラン、デイビット・イェランド
やはりわざとらしさが残るお話。正直、ポアロが殺人を犯して死ぬとは!?あまりすっきりしない。だが、これで何とか名探偵ポアロ全70話をコンプリートした。最後くらい、ミス・レモンやジャップ警部も登場してもよかったのでは?
⑫12月20日“愛の白昼夢”1980年・日本・監督:小原宏裕
出演:畑中葉子、風祭ゆき、小笠原弘、青山恭子、今井久、荻原賢三、野々すみれ、浅見小四郎、堀広道、新井真一、遠田利章、篠原久季、小林朝夫、西本アンリ、松本信子
おまけでついでに借りたが畑中葉子はヒット曲“カナダからの手紙”を出した後、結婚引退、8ヵ月後に離婚、この作品で再起をはかった由だが不発?さらに彼女の“後ろから前から”はこの作品のオープニング曲とは!とにかく、もうちょっとましではないかと思ったが脚本も台詞も演技も酷い!これでよく金がとれるネ。パンツを穿いた全裸にセーダイ・オッパイ出すだけ。SEXもウソっぽさ丸出しの駄作。ロケはボートハウスの旧竹田宮別邸(現・北原照久氏邸)か?
⑬12月28日“コードネーム・ストラットン Stratton”2017年・英・監督:サイモン・ウェスト
出演:ドミニク・クーパー、オースティン・ストウェル、トーマス・クレッチマン、ジェンマ・チャン、タイラー・ホークリン、コニー・ニールセン
2度見てようやく分かった。バロフスキーにつながって行くところが分かり難いがMI6の上司から面が割れた。だがバロフスキーがドローンで何をやろうとしていたのか不明のまま終わった。ドラマの主題には影響はないのだが。
次にTV放映映画の録画したものを見たのを紹介する。
⑭12月2日“ランナウェイ逃亡者 The Company You Keep”2012年・米・監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、スーザン・サランドン、ジャッキー・エヴァンコ、ブレンダン・グリーソン、ブリット・マーリング、アナ・ケンドリック、テレンス・ハワード、 クリス・クーパー、リチャード・ジェンキンス
TV大阪・シネマクラブ23/11/1・CM込みで1時間50分放映。本来の実上映時間121分。
過激派組織ウェザーマンに属していて、1980年のミシガン銀行襲撃とその際の守衛殺害の容疑で指名手配されていた男の物語。だが実は男はその事件に参加しておらず、その証言を元仲間のミミに求めるため探し出す。一旦は逮捕されるがミミの証言でめでたく無事無罪放免。だが、死んだ人と偽って生きた罪はあるだろう!果たして30年も疑われ我慢して生きる人生ってありうるんだろうか?
⑮12月5日“6デイズ/7ナイツ Six Days Seven Nights”1998年・米・監督:アイヴァン・ライトマン
出演:ハリソン・フォード、アン・ヘッシュ、デヴィッド・シュワイマー、ジャクリーン・オブラドーズ、テムエラ・モリソン、アリソン・ジャニー、クリフ・カーティス、ダニー・トレホ、デレク・バスコ、ベン・ボード
関テレ・シネマパラダイス23/12/3・1時間55分放映。本来の実上映時間109分。津波情報が右側画面に映ったまま。ラブ・コメディ、気楽に見れた。ハリソンフォート50歳の役柄、歳相応。南太平洋の島で遭難して本当の恋が目覚めて、めでたしめでたし。
この日、昼にBSシネマで“日本沈没”(監督:森谷司郎)を見たが、何度見てもワクワク感無く面白くなく眠ってしまったので口直しに見た。
⑯12月10日“素敵な人生の始め方 10 Items or Less”2006年・米・監督:ブラッド・シルバーリング
出演:モーガン・フリーマン、パス・ベガ、ボビー・カナヴェイル、アン・デュデック、ジョナ・ヒル、ダニー・デヴィート、リー・パールマン
サンTVシネマスタジアム。23/12/2放映、CM込みで1時間27分の上映時間。実上映時間82分。字幕。
日本的な映画の作り。ロケ先のスーパーで優秀なレジ打ちだが、25歳で人生に絶望しているスカーレットがモーガンに会って励まされて次第に元気になって建設会社の秘書に転職しようとしていく様を示す。見ていて嬉しくなる小品。クリント・イーストウッドにTシャツの選び方を教わったという台詞が出てくる。
また年賀状に関してであるが、一時は100通に迫ったこともあり実は昨年70通余り出したが、60通弱しか返信を頂けていない。中には既に年賀状仕舞いを宣言した人もあり、しかたのないことなのだが、特に返信したくない人にそれを強要した観もあるようで、来年からは発信スタンスの見直しを厳しくする必要があるように感じている。
ところで今年の三賀日の日本は酷かった。元日夕刻に能登半島地震発生、二日目夕刻に羽田での航空機事故と連発した。
能登半島地震が16時10分に起きた。ところが支援に支障をきたしていることはないか。新幹線を東京から伸ばしているが、新幹線のない大阪から金沢まで現状では3時間弱かかるのだ。このため鉄道による関西からの支援が有効さを発揮できていないのではないか。実際には救助・救援・支援は関西からが主力になっているのだ。ところこういう無意味な東京中心の発想が北陸各地の真の利益になっているのか。北陸への新幹線延伸は関西側からの延伸が本筋ではなかったか。それが支援に多少なりとも支障は生じないか。支援の多くは車で隊伍を組んで出かけているが、本隊からちょっとした物の個別の供給や人的支援に障害はないのか。
新幹線を東京から伸ばしているのは単なる関東人の興味本位の餌食になっているだけではなかったか。中央への陳情には役立ったのか?それで良いのか?現にある娯楽番組でこの春の敦賀延伸を紹介していたが、被災地支援に言及することは全くなく、観光できる特に福井の恐竜博物館に気楽に行けるとはしゃいでいた。東京の方々の意識は関西から見れば実に腹立たしいがこんなものなのだ。
この敦賀への延伸がまた小さな障害になるのではないか。急いでいるにもかかわらず乗り換えに無駄な時間や空間を要してしまう。
ところが新幹線の関西からの路線は敦賀から先は未だに決まっていない。米原ルートなのか、湖西線ルートなのかはたまた舞鶴ルートなのかで定まらず揉めている。何故舞鶴なのか、不思議な議論が成立している。
だが僻地を放置してよい、という訳ではない。僻地が放置されそうだから不思議な議論が起きるのだ。
こんなニュースがあるにもかかわらずTV各局は報道を削った正月プログラムを実行した。NHKだけは同じ災害報道を繰り返したのだが。何も一斉に災害報道をせよ、というわけではないが、一斉に正月番組を消化しなくても良かったのではないか。“皆さんやっておられます”の特有な国民性がTV局にもあったのが情けないだけなのだ。
能登地域には2020年末から群発地震活動が続いてきていた。しかし、建物一般の耐震補強はなされてこなかったようなのだ。“国土強靭化”などと威勢のいいスローガンはあったが、肝心の僻地への対策は不十分なまま放置され続けていたのだ。象徴的なのが輪島塗の本社屋7階のビルが近くの店舗兼住宅を押しつぶして転倒していた。よく見ると恐らく耐震基準を満たさない基礎のないビルが生き延びていて、下敷きになった民家では犠牲者が出ていたのだ。今更、軟弱地盤と指摘され直しても仕方あるまい。
さらに、政府の地震調査委員会は主要な活断層について長期評価を公表しているが、今回地震のあった断層は対象外だったという。 このように日本では僻地は意識的に見捨てられているのだ。
だが災害関連死を増加させないために、半ば強制的な2次避難が推進され始めていることは一寸した進歩ではあろう。
そして、避難生活そのものには一向に進化の跡が認められない。30年前の阪神震災から何ら変化ない様子。どうしてこんな国になったのか。誰かが変えるだろうと思っていたら誰もそれをやらなかった!そんなところではないのか。僻地は意識的に見捨てられるのもそういうことではないのか。
それよりももっと目前の仕事で便宜を図って欲しい。そんなところで利権にすがって生きてきてはいないのか。だから政治が腐っていく。そんなところではないのか。
利権ばかりだった首相が暗殺されて、膿がイッパイ溜まっていたことが明らかになってきている。五輪からはじまり、やっと政治家のふところに到った。
そんなところで、自民政治刷新本部が発足した。ところが、そのメンバーの安倍派議員9人にキックバックの疑いがあることが判明した。既にホンマニやる気あるのか?!カッコだけやったらやらん方がエエでぇ!
羽田での航空機事故について。その管制塔と海保機との交信記録は次のようだ。ここでJA722Aとは海上保安庁の災害支援機のこと。
17:45:11
JA722A(海上保安機.一番目出発予定機)から
TOWER JA722AC.
TokyoTowerから
JA722A Tokyo TOWER good evening, No.1, taxi to holding point C5.
17:45:19
JA722A(海上保安機.一番目出発予定機)から
Taxi to holding point C5 JA722A No. 1. Thank you.
この交信でイミフなのはNo.1(ナンバー・ワン)の単語。何のナンバー・ワンなのか意味不明なのだ。こういう曖昧な交信が行われているとは全くもって信じられない・
しかも、こういう会話のせいなのか、滑走路への誤進入について2007年から22年までの16年間で32件が記録されているという。だが、それへの抜本対策が16年間も放置され続けたことになる。そういう点で、今回の事故はいずれ発生するはずの事故だったことになる。このAI時代に最先端の技術が使われていなかったことに又マタ驚きを覚えるのだ。
実は、管制指示の聞き間違い等による滑走路誤侵入事故を防止する信号機のようなものとしてストップバーライト(STBL)というものがあるという。ところが、羽田の事故で海保機が進入した“C5”にも設置されていたが、12月27日から運用停止中だったというデマのような情報もある。これが事実であれば大変なことだ。
この事故後、福岡空港でタイのLCCの旅客機が着陸後に進路を誤り、立ち往生したという。このように地上滑走で結構問題があるのならば、何が問題なのか、とくに誘導路から離発着の滑走路に侵入或いは横断する場合の対処法を十分に検討する必要があるように思う。
さて、新年になって既に2週間経った。このタイミングで前年末の話を持ち出すのは気が引けるが、ここで12月に見た映画の紹介をしたい。12月に見た映画は16本と数は少なかった。これは12月に仕事が結構あったことの影響だ。
ところで12月からBS1とBSプレミアムが統合し、プレミアムが廃止されたが、NHK・BSシネマは放映時間帯も変わらず存続している。それでいつもと変わらず、BSシネマは鑑賞できていたが、仕事が多くて8本にとどまった。
レンタルビデオは5本。内、名探偵ポアロ・シリーズは3本で、この12月でコンプリートした。また、TV録画は3本となった。
以下にBSシネマから詳細を示す。
①12月1日“決断の3時10分 3:10 to Yuma”1957年・米・監督:デルマー・デイヴィス
出演:グレン・フォード、ヴァン・ヘフリン、フェリシア・ファー、レオラ・ダナ、ヘンリー・ジョーンズ、ロバート・エムハート、リチャード・ジャッケル、ジョージ・ミッチェル
明らかにB級映画。グレン・フォードが主役でなく、地味なヴァン・ヘフリンが主役で一寸感狂う。強盗団首領ウェイドの手下も腕が悪く、ウェイド自身も簡単にしてやられて、そうか大変だったネ、で終わり!?汽車に乗せて護送するというが鉄道側の受け手もないまま勝手に貨物車に両者乗り込んでいる。ユマでどうなるのか?西部開拓史の一場面だろうが・・・何だかネェー。
②12月6日“かもめ食堂 ruokala lokki”2006年・日本・監督:荻上直子
出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ、マルック・ペルトラ、タリア・マルクス
日本人女性がフィンランドのヘルシンキで開いた食堂を舞台に、日本人女性3人と現地のフィンランド人が交流を繰り広げていく様子を見せてくれる。それぞれの個性的人生をゆったりと描いている。それがなんとも良い。フィンランドはロシアとの厳しい闘争があり、決してのんびりした国民性ではないはずだが、ムーミンやサンタクロースの国柄からかそんな印象を日本人に与えているのだろうか。フィンランド人はモンゴル系フン族の末裔のハズ!
③12月7日“鳥 The Birds”1963年・米・製作・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ティッピ・ヘドレン、ロッド・テイラー、ジェシカ・タンディ、スザンヌ・プレシェット
これはもう2度以上見ている。だが、ラストがどうだったか忘れていて見入ってしまった。確かに鳥が集団で人を襲うことは考えられないはずだが、・・・。
④12月11日“ローマの休日 Roman Holiday”1953年・米・製作・監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート
あくまでもオードリーが可愛い。何てことない映画なのだが、何なんだろう!?
本作の原案(ストーリー)は実際には⑦で紹介のダルトン・トランボが執筆したもの。
⑤12月12日“東京物語 デジタル・リマスター版”1953年・日本・監督・脚本:小津安二郎
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聰、三宅邦子、香川京子
核家族の問題というより、年寄りの余生の問題だ。戦後直ぐにそれが語られていて驚く。夫が戦死した未亡人のこともあるが。
⑥12月14日“めまい Vertigo”1958年・米・製作・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア
キム・ノヴァクの衣装がエロい。米国でのこの頃の衣装は皆そうなのだが。この手の映画での犯罪が巧く成立するのにはかなりの偶然で成立させているが、そう巧く運ぶのか。マデリンを殺して直ぐに塔から投げ捨てられるのか。そうでなければ死亡推定時刻が合わなくなるはずで、そこで犯罪はバレる。
⑦12月18日“トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 Trumbo”2015年・米・監督:ジェイ・ローチ
出演:ブライアン・クランストン、ダイアン・レイン、ヘレン・ミレン、ルイ・C・K、エル・ファニング、ジョン・グッドマン、マイケル・スタールバーグ
ハリウッド・ブラックリストが存在しえたとしても、米国には正に様々な考え方があり、それが日本人には理解を超える部分ではないか。特に、トランボを支えたのはキング・ブラザーズ・プロダクションの存在ではなかったか。そこへ、カーク・ダグラスやオットー・プレミンジャーが登場し再浮上するきっかけを得た。それにしても地下で脚本を制作するエネルギーが凄い!米国には再浮上できる社会的素地があるのが日本とは大きく異なる。
⑧12月20日“東京タワー オカンとボクと、時々、オトン”日本・監督:松岡錠司、原作:リリー・フランキー
出演:オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫
何なんでしょう!何か良い!樹木希林、内田也哉子の親子配役も良い!考え方や生活が柔軟で本質を外さないオカン、スゴイ!原作を読んでいないが東京タワーとの関連がもうちょっと濃いのでは?ミズエとボクは別れたというが、本当はどうなんだ!?大いに気になる。
以下にはレンタルビデオの紹介5本を紹介する。先ずは名探偵ポアロ・シリーズ3本の提示である。この3本でポアロ・シリーズはめでたくコンプリートした。
⑨12月23日“名探偵ポアロ・ヘラクレスの難業 The Labours of Hercules”2013年・英・監督:アンディ・ウイルソン
出演:デビッド・スーシェ、オーラ・ブレイディ、エレノア・トムリンソン、ルパート・エヴァンズ、ナイジェル・リンゼイ、パトリック・ライカート、ローナ・ニクソン・ブラウン、スティーブン・フロストイ、イソベル・ミドルトン、トム・チャドボン、トム・オースティン、フィオナ・オショーネシー
中々複雑な構成で難しい。冬のスイスの山荘ホテルの隔絶した舞台。ポアロが謎解きをするが、いつもながらどうやって見抜いたのかが明かされないのが残念。まっ!とにかくマラスコーは取っ捕まった。
⑩12月24日“名探偵ポアロ・オリエント急行の殺人 Murder on the Orient Express”2010年・英・監督:フィリップ・マーティン
出演:デビッド・スーシェ、トビー・ジョーンズ、ブライアン・J・スミス、デビッド・モリシー、ジェシカ・チャスティン、セルジュ・アザナヴィシウス、アイリーン・アトキンス、スザンネ・ローター、デニス・メノーシェ、バーバラ・ハーシー、ヒュー・ボネヴィル、マリ=ジョゼ・クローズ、スタンレー・ウエーバー、エレナ・サチン、ジョセフ・モウル、サミュエル・ウェスト
1974年の映画より良い出来に感じた。“殺人という罪・法と正義の対立”をどのように解消するのか?の難問。このシーンが冒頭から繰り返し出てくる。このドラマではポアロは犯人を地元警察にどのように語ったのか明確にはしていないが、映画では確か真相を明かさなかったはずだ。列車の疾走する遠景は模型を使ったような気がする。
⑪12月25日“名探偵ポアロ・カーテンーポワロ最後の事件 Curtain: Poirot's Last Case”2013年・英・監督:ヘティ・マクドナルド
出演:デヴィッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、アリス・オル=ユーイング、ショーン・ディングウォール、アンナ・マデリー、エイダン・マカードル、フィリップ・グレニスター、ヘレン・バクセンデイル、ジョン・スタンディング、アン・リード、マシュー・マクナルティー、クレア・キーラン、デイビット・イェランド
やはりわざとらしさが残るお話。正直、ポアロが殺人を犯して死ぬとは!?あまりすっきりしない。だが、これで何とか名探偵ポアロ全70話をコンプリートした。最後くらい、ミス・レモンやジャップ警部も登場してもよかったのでは?
⑫12月20日“愛の白昼夢”1980年・日本・監督:小原宏裕
出演:畑中葉子、風祭ゆき、小笠原弘、青山恭子、今井久、荻原賢三、野々すみれ、浅見小四郎、堀広道、新井真一、遠田利章、篠原久季、小林朝夫、西本アンリ、松本信子
おまけでついでに借りたが畑中葉子はヒット曲“カナダからの手紙”を出した後、結婚引退、8ヵ月後に離婚、この作品で再起をはかった由だが不発?さらに彼女の“後ろから前から”はこの作品のオープニング曲とは!とにかく、もうちょっとましではないかと思ったが脚本も台詞も演技も酷い!これでよく金がとれるネ。パンツを穿いた全裸にセーダイ・オッパイ出すだけ。SEXもウソっぽさ丸出しの駄作。ロケはボートハウスの旧竹田宮別邸(現・北原照久氏邸)か?
⑬12月28日“コードネーム・ストラットン Stratton”2017年・英・監督:サイモン・ウェスト
出演:ドミニク・クーパー、オースティン・ストウェル、トーマス・クレッチマン、ジェンマ・チャン、タイラー・ホークリン、コニー・ニールセン
2度見てようやく分かった。バロフスキーにつながって行くところが分かり難いがMI6の上司から面が割れた。だがバロフスキーがドローンで何をやろうとしていたのか不明のまま終わった。ドラマの主題には影響はないのだが。
次にTV放映映画の録画したものを見たのを紹介する。
⑭12月2日“ランナウェイ逃亡者 The Company You Keep”2012年・米・監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、スーザン・サランドン、ジャッキー・エヴァンコ、ブレンダン・グリーソン、ブリット・マーリング、アナ・ケンドリック、テレンス・ハワード、 クリス・クーパー、リチャード・ジェンキンス
TV大阪・シネマクラブ23/11/1・CM込みで1時間50分放映。本来の実上映時間121分。
過激派組織ウェザーマンに属していて、1980年のミシガン銀行襲撃とその際の守衛殺害の容疑で指名手配されていた男の物語。だが実は男はその事件に参加しておらず、その証言を元仲間のミミに求めるため探し出す。一旦は逮捕されるがミミの証言でめでたく無事無罪放免。だが、死んだ人と偽って生きた罪はあるだろう!果たして30年も疑われ我慢して生きる人生ってありうるんだろうか?
⑮12月5日“6デイズ/7ナイツ Six Days Seven Nights”1998年・米・監督:アイヴァン・ライトマン
出演:ハリソン・フォード、アン・ヘッシュ、デヴィッド・シュワイマー、ジャクリーン・オブラドーズ、テムエラ・モリソン、アリソン・ジャニー、クリフ・カーティス、ダニー・トレホ、デレク・バスコ、ベン・ボード
関テレ・シネマパラダイス23/12/3・1時間55分放映。本来の実上映時間109分。津波情報が右側画面に映ったまま。ラブ・コメディ、気楽に見れた。ハリソンフォート50歳の役柄、歳相応。南太平洋の島で遭難して本当の恋が目覚めて、めでたしめでたし。
この日、昼にBSシネマで“日本沈没”(監督:森谷司郎)を見たが、何度見てもワクワク感無く面白くなく眠ってしまったので口直しに見た。
⑯12月10日“素敵な人生の始め方 10 Items or Less”2006年・米・監督:ブラッド・シルバーリング
出演:モーガン・フリーマン、パス・ベガ、ボビー・カナヴェイル、アン・デュデック、ジョナ・ヒル、ダニー・デヴィート、リー・パールマン
サンTVシネマスタジアム。23/12/2放映、CM込みで1時間27分の上映時間。実上映時間82分。字幕。
日本的な映画の作り。ロケ先のスーパーで優秀なレジ打ちだが、25歳で人生に絶望しているスカーレットがモーガンに会って励まされて次第に元気になって建設会社の秘書に転職しようとしていく様を示す。見ていて嬉しくなる小品。クリント・イーストウッドにTシャツの選び方を教わったという台詞が出てくる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 2023年の年末... | 初詣のハシゴ―... » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |