クール・ビズ

この夏の初めの　ある会社の　つまらない　お話。
いよいよ　この会社も　顧客の要請もあるので、仕方なく環境マネジメント・システムを導入しようと　担当者を専任し、事務局を　作ったところでした。
「○○マンは　ネクタイをセヨ」、が不文律だった会社でしたが、世間は　ご存知の通り　クールビズが　話題になって　いました。そこで、事務室内空調総元締めの　本社総務部長、省エネも兼ねて、エアコンの設定を28℃、服装をクールビズとして、徹底するよう、自らの権限で社内通達を　出しました。

ところが、社員の一部から　暑くてたまらない、と不平がでて、それがくすぶっていました。で、とうとう　その不満分子が　社長に　言いつけたのです。
社長は　早速　総務部長のところへ、“なんで　そんなこと決めテン”　とやって来ました。当然のことと　決め込んでいた　総務部長　“イヤ　当社も環境を始めますので、省エネにもなるし、昨今の　経営状態では　少しでも　社内の気分を引き締めた方が　良いと　存じまして・・・。”　“そんなことホットケ！！　28℃で　暑い　ゆうとる奴も　おるで！エアコンの設定　28℃にしても　ホンマは　30℃以上になっとるかも知れヘン！・・・実際の温度が問題やから　実際の温度　測ってからにせィ。”　と指示したつもりでした。

総務部長は　バカバカしく思い　この件　放ったらかしにしておきました。
社内では　このやり取り　殆どの　社員知る由もなく　服装のクールビズだけが　浸透し、肝心の　省エネも　気分引き締めも徹底せず　ズルズルと日が過ぎています。まして　本社以外の　工場などでは　思い思いの状態。


この社長　“最近　皆が　オレの言うことを　聞かなくなった”　とボヤク場面が　多く見られるようになったとか。