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2014年の花見―今年の京阪神のさくら

コンパクトカメラの内容を整理してみると、今年は結構 京阪神の桜を撮っていた。そこで、今年これまで撮った桜をここで、御紹介したい。ここで、神戸と大阪は 偶然通りかかったついでの産物。京都もセミナー聴講に訪れたついでに立ち寄った花見の結果だ。

そこで、まず神戸の桜から。場所は 弓弦羽(ゆづるは)神社の参道と本殿脇のしだれ桜。あのゴールドメダリスト羽生結弦選手が、その名前が同じなので祈願したという神社だ。阪急・御影駅のすぐそば、南側東方にある。その由緒は、神社のホームページによれば、“往古、神功皇后三韓より御凱陣の際、(賊が反旗を翻したのを、討つため)皇后自ら当地で弓矢甲冑を納めて熊野大神を斎奉しご祈念されたところ、戦には大勝し”たことによる、という。御神徳は、“創設故事により「厄除開運・家内安全・諸願成就」または近年ではみちびきの御神徳により、「交通安全守護・恋愛成就」”とのこと。



いつも満開の桜の下で、ふと思い出すのは

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ

の上の句だ。和歌には無教養で全くなじみがないので、下の句は忘れてしまっているし、この歌の詠み人も知らずに居るが、調べると西行とのこと。こういう“風流”を楽しめば、思わずこの方面の教養を 蘇えらせる効果があるものだと、我ながら感心する次第だ。“願はくば”本歌取りで下の句を考えてみたいが、この行為は今や“コピペ”として十字砲火を浴びる避雷針と化してしまう破目となるのであろうか。

次は、いつも御世話になっている中之島図書館に向かう途中の水晶橋からの眺めだ。いつもなら、図書館の前庭にある桜が目に留まるのだが、今年は残念ながら改築工事で、囲われており桜は切られたのかどうか分からない。無風流慎むべしだが、どうなのだろうと思いつつ梅田に向かう途中水晶橋にさしかかり、振り返ったらこんな桜のある風景だった。



さて、次は京都の桜。午後に四条烏丸でPM2.5のセミナーのあった日に、午前中を京都でどのように過ごすべきか考えて、花見が良いと思い至り、そのようにした。当日は絶好の晴天であった。阪急電車で西院に出て、京福電鉄で北野白梅駅まで乗り、そこから やや500m北上して、平野神社を訪れることにした。
この京福電車は、四条大宮から嵐山に向かう複線の本線と、帷子の辻駅から北野白梅駅までの単線の支線で構成されている。そして部分的に路面走行となる 今では珍しい電車であるが、京都の主要な部分を通っていないので、あまり乗る機会のない電車だ。それでも廃線にならずに、立派に現役で、市民の足をサポートしている。昔、東映映画村に行ったことがあり、その時乗ったような気がするが、今となっては記憶が曖昧だ。だが、改めて乗ることにしたら、何故だか気持ちがわくわくしたし、実際に乗ってみて楽しくもあった。拠点駅以外は無人駅なので、乗り方が良くわからなかったが、どうやら車輛の後ろから乗って前から降り、降りる時に運転手に運賃を渡す仕組だ。



帷子ノ辻でのタイミングの良い乗り換えに失敗し、予定より10分遅れの電車に乗ってしばらくすると、車内アナウンスがあり鳴滝駅から宇多野駅の間は、“線路の両脇に見事な桜並木が続き、(約200mの)「桜のトンネル」と呼ばれています。”と言っていた。予め知らなかったので車窓から全面に見える見事な桜を見るだけ、カメラを出す余裕なく撮影は断念。また、途中駅で 御室仁和寺という駅があり、しまった仁和寺の桜もあった!と思ったがこれも断念。次回のチャンスがあるかどうかは分からないが、次の機会としよう。

いよいよ北野白梅に到着して、計画通り駅前の通りを北上。ゆるやかな傾斜があるのでまさしく北上でゆっくり歩いたが、10分もせず到着。
桜は、様々な種類が植わっているようだ。見事な満開状態であった。何故だか 要所要所に動物のオブジェというかフィギュアが置いてあり、少々興ざめ。中には それを見て泣いている幼い子も居た。



次に、平野神社の東側の鳥居を抜けて、そのまま東進。北野天満宮の裏門に出る。折角なので、ここから天神さんへ参る。ここは、桜もほとんどなくやや落ち着いた雰囲気の中を参拝。こちらは誰もが知る梅の本場。京都は、さすがに見るものが多い。どうやら遠方からの観光客が多いように感じる。
天神さんの境内を出て、南下。中立売通を歩いて東進し、堀川通との交差点で南下を開始。途中に “宮本武蔵、吉岡一門決闘の地。これより北西一帯北の松原下の松原下がり松”との立て看板があった。あの決闘は一乗寺下り松であったが、本当はここか?そして、下立売通との交差点から東進し、京都府庁表門に到着。たまたまここで、丁度 観桜祭が催されていて、その最終日であった。実は、府庁舎旧本館は、歴史的建造物として公開されている。そして、その中庭に桜がある。桜は力強さは感じないが、優雅に咲いていた。



この府庁舎旧本館は、“1904年(明治37)に建設された煉瓦造2階建築、後期ルネッサンス様式を採り入れたロの字形で各府県庁舎では現存最古。建築史的な価値も高く国の重要文化財に指定されている。なお1971年(昭和46)以降第1号館、第2号館(いずれも6階建)が旧本館の周辺に新築された。”とある。ドラマ“八重の桜”で登場する第2代府知事植村正直は、1875~1881年在任のため、残念ながら当の知事や山本覚馬等はこの旧館を舞台に活動した訳ではないようだ。だが、その外観は非常に優美だ。
今は使っていない旧知事室は2階にあるので、一旦階段を上がり2階を周回する。その階段も非常にデザインが良く、昔の役所としての威厳を感じる。旧知事室を含め各部屋を覗くと作品展示物もあり、それらを見て回る。一部、納税相談等実務に使っている部屋もあり、少々緊張する。



さて、旧本館周回終了のあたりで正午過ぎ。府庁舎を出て、四条烏丸に向かって南下しつつ、途中に大衆食堂がないか歩きながら探す。午後はセミナーなので備えねばならぬ。


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