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八天堂のクリーム・パン

今、菓子パンの中でクリーム・パンの人気が高い。梅田の大丸地下で良く行列を見かけるが、クリーム・パンのことが多い。私は並ぶのが 嫌いなのでどんなパンかわからないものには並ばないことにしているが。
昔、菓子パンと言えばジャム・パン、チョコレート・パン、アン・パンそれも白餡と小豆餡であって、クリーム・パンは殆ど最後だったように思う。と言うのは、パン屋さんによってクリーム味の当たりハズレが最も大きいパンだったからではないかと思う。それに対し、最近は総体的にクリームの作り方が進歩し、クリーム味が進化して来たためなのかもしれない。

今、もっともポピュラーなクリーム・パンは山崎の薄皮パンではないだろうか。日本全国的に販売し、評判も良いようだ。なるほど、この薄皮パンは他を引き離す卓越した技術のようだ。クリームも癖がなく、ほどよく仕上がっていて良い。何よりも、薄皮のためクリームがたっぷり入っていて 存分に味わえるのだ。

さて、この山崎の薄皮クリーム・パンを さらに皮を意識させないようにしたのが八天堂のクリーム・パンと言えるのではなかろうか。もちろん、両者の間には何の関係もないが、私にはそのように思える。
八天堂のクリーム・パンはカスタード・クリームを基本に幾つかの発展形がある。抹茶、小倉、チョコレートだ。それに生クリームが加わって5種類ある。その中で最も そぐわないような気がして 食べてみて逆に気に入ったのが、小倉餡入りだ。小豆は結構、様々なものに合う。混ぜ合わせる比率を間違わなければ、絶妙だ。他のものは ご想像にお任せで十分だと思う。想像通りの味わいなのだ。
初めて買った時、きなこもあったようだが、テンポラリ-の発売だったようでこれだけ値段が高ったので買わなかった。



この八天堂の店は大阪では、JR大阪駅の中央コンコース北寄りと 南のなんばウォークの近鉄・難波駅の東西の出入口の間にある。というか東側の出入り口の方が近い。どうやら神戸・元町にも あるようだが、あまり目立たない店なのか、意識したことがなく未だ確認していない。
これら大阪の店を数ヶ月前知ったのだが、知った当時は いつも売り切れていた。夕方遅くだったからだ。で、午後4時頃なら有るかと思い行ってみると やっぱり無かった。どうやらタイミングもあるようで難しい、とそれ以降遠ざかっていた。
極最近、思い出して行ってみると、関西での生産力が上がってきたのか 結構残っていて買うことができるようになった。それで先日も買えたのだった。これで買えたのは三度目だったように思う。言わずもがなだが、量産には気をつけて欲しいものだ」。
クリームの鮮度が問題なのか、冷蔵するパンとなっている。なので、買うと保冷材の量を決めるため、持ち帰り時間を聞かれる。こういう時は 大抵1時間と答えることにしている。



この八天堂を知ったのは テレビでのスィーツ店紹介だったように思う。それも 東京の店だった。そこは行列の出来ている店という紹介だったように思う。そして“広島からやって来たスィーツ”との紹介だった。スィーツは普通都会からの発進と思われがちだが、そうなんだ と記憶に残った。で、ある時 ネット検索していて、関西にも出店していることを知り 特に最近なんばに出ることが多くなったので、なんばウォーク店にアプローチしていたのだった。だが、大阪の店では幸か不幸か行列に遭遇したことはない。
なるほど1個ずつ包んでいる紙には“八天堂のふるさとは三原です。”とある。その下に絵地図があり、その下に“広島県のまん中、瀬戸内海に面した三原は、古くから海上交通の要衝として栄えた城下町。やっさ祭り、神明(ダルマ)市、タコの町として有名なところです。”とあり、郷土愛を強く感じ、好ましい印象だ。このように 昔からの文化を背景に、様々な地域から様々な文物が発展し、全国的に人気を博することは、日本全体が活性化して良いことだと思っている。

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