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8月に鑑賞した映画の紹介

最近の政府の政策を見ていると、全てがズレていてゴテゴテ。
このところ何度も言っていることなのだが、コロナ禍急増への後手。“全数把握”の朝令暮改!データ集約のためのDX政策が的外れ。役人の発想がFAX止まり。しかも集めたデータを有効活用していない。韓国に劣る体制。
週末の新聞で“高校の情報科教員、15%が免許なし”との報道があった。未だにこういった実態でどうするの?!

この週末の新聞でトップ記事は“異例の円安、半年で25円下落”だという。1ドル140円が24年ぶりだというのだ。円売りがまだまだ加速するだろうという。
日本経済の停滞が根本の原因だ。中小零細企業の体質改善・合理化・統廃合が進んでおらず、生産性の向上が見られない主たる要因であろう。それは経営のDX化が進まないことによることも大きいのではないのか。

しかも大企業も内部留保を積み上げてガメッテいる。要は将来投資をせずに内部に貯め込んでいる。だが、貯め込んでも円安になれば意味がない。一体、何を考えているのか。経営者は自らの報酬は上げて、人的投資もせずに何をしているのか?日本では財界もズレているのか?

中国では揚子江が干上がっているという。ヨーロッパでもライン川が干上がっているという。ウクライナ危機ばかりではなく、食糧危機が来るのではないかと危惧するが、報道では結構何も反応していない。ここでもズレていてゴテゴテの危機に陥る可能性は高いのではないか。
これに対してパキスタンの洪水。今度は綿花の取り合いだという。世界はどうなってしまうのか?

東京国際会議!何のことか?実は“アフリカ開発に関する”という修飾語が付くTICADのことだ。アフリカ48カ国中、20名の首脳級の参加があったというが、中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)では中国とアフリカ53カ国の首脳が参加しているという。そして600億ドルの支援をしている。このTICADでの日本の支援は300億ドル。どうみても見劣りがする。内容は人材育成、グリーン投資が中心だという。これに対し中国は経済発展に不可欠なインフラ投資が中心だという。何だか日本の支援方向性がズレているのではないか。

ところで、そろそろこの週末から“外国勢力の宗教団体との保守派の腐れ縁”が報道の話題から消え始めてきた印象がある。こうやって、同じことの繰り返しで“お茶を濁し”て、一向に社会の進歩がないという、日本の実情・・・情けない!!


さて、今回は“8月に鑑賞した映画の紹介”としたい。8月には全45本鑑賞。前月比19本増だった。内訳はNHK-BSプレミアムのBSシネマでは13本、ネット経由で20本、レンタル・ビデオ12本であった。このようにネット経由とレンタル・ビデオが多くて、ネット経由前月比8本増、レンタル前月比11本増となっている。
1日に約1.5本の鑑賞と結構、頑張ったことになる。これは基本的には暑さで仕事が無く余裕時間が多かったためと言えようが、多少の寝不足にも見舞われた。それにもかかわらずBSシネマでは13本と前月比1本増と増加幅が少ないのは、2週間の高校野球中継があり、家内にチャンネル権を奪われたせいだ。
8月の終戦記念日という時期的に合わせて、先の戦争にまつわる話が多かった。BSシネマでは“メンフィスベル”、“ひまわり”の2本、ネット経由では“最後の突撃”、“ソ満国境 15歳の夏”、“終戦のエンペラー”、“チャーチル ノルマンディーの決断”、“パシフィック・ウォー”、“最後の戦斗機”、“日本独立”、“ノルマンディ上陸 英軍空挺部隊・敵中突破”の8本である。


先ずは、BSシネマの13本の紹介から。

①8月1日“バッテリー”2007年・日本・監督:滝田 洋二、原作:あさのあつこ「バッテリー」
出演:林遣都、山田健太、鎗田晟裕、蓮佛美沙子、萩原聖人、 岸部一徳、天海祐希、岸谷五朗、菅原文太
やはり、フィクションの要素は逃れられない。こういうスポーツものでは主人公・原田巧の技術的、精神的成長がストーリーの中で必ず強く絡んでくるはずだが、そういった要素がなく、最初からずば抜けた存在で、その成長・変化すらないのが不自然。

②8月2日“御法度 Taboo”1999年・日本・監督:大島渚、原作:司馬遼太郎・「前髪の惣三郎」、「三条磧乱刃」
出演: ビートたけし、松田龍平、武田真治、浅野忠信
監督・大島渚の遺作。松田龍平の初出演。考証面では、新選組隊服では定番になっている浅葱色のダンダラ模様を用いず、ワダ・エミがデザイン。実際も黒装束だったという。最後までどんでん返しがある面白い筋立て。男色が幕末の新選組で浸透していたというのも面白い。

③8月3日“メンフィスベル Memphis Belle”1990年・英・監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演:マシュー・モディーン、エリック・ストルツ、テイト・ドノヴァン、D・B・スウィーニー、ビリー・ゼイン、ショーン・アスティン、ハリー・コニック・ジュニア
2度目の鑑賞、あまり感動はなかった記憶だけ。1943年、イギリスのアメリカ軍基地。メンフィス・ベルは爆撃機B-17の中で24回出撃して唯一無傷だった。25回目の任務が終われば、みな英雄として帰還できる。その割にはチーム一体とは言えないのは何故?その最後の爆撃の一幕に、重傷者も出たがハッピーエンド。

④8月4日“ベイブ Babe”1995年・豪、米・監督:クリス・ヌーナン
出演:ジェームズ・クロムウェル、マグダ・ズバンスキー
肝心なところで眠ってしまった。TV放映なので見返せず、最初と最後だけ見た。それでここにアップするのは気が引ける!

⑤8月11日“ひまわり 伊:I Girasoli、英:Sunflower、露:Подсолнухи”1970年・伊・仏・ソ・米・監督:ヴィットリオ・デ・シーカ、音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン、リュドミラ・サベーリエワ
このドラマに悪人は登場しない。意地悪な人もいない。良い人ばかり。それにもかかわらず悲劇が。何が悪いのか、戦争なのだ。具体的にウクライナが舞台とは分かり難く、ひまわり畑の大平原でようやく分かる。

⑥8月15日“レッドクリフ Part I 中題:赤壁、英題:Red Cliff”2008年・中・監督:呉宇森(ジョン・ウー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)、金城武(かねしろ・たけし)、張豊毅(チャン・フォンイー)、張震(チャン・チェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、胡軍(フー・ジュン)、中村獅童(なかむら・しどう)、林志玲(リン・チーリン)
これまで度々のテレビ放映で見ていたが、記憶が断片的であった。今回でそれがつながった印象。だが、改めて一気通貫で見てみると相変わらず曹操が悪者であり、劉備が良い人で、孫権がその良い人に協力する人となっている。そんな古臭い史観でのシナリオが面白い訳ではない。そして登場するエピソードもどこまでが史実でこの映画の創作なのか良く分からない。CGも、もう少し現実的なものとするべきではなかったか。

⑦8月16日“レッドクリフ PartⅡ-未来への最終決戦 中題:赤壁2:決戦天下、英題: Red Cliff II”2009年・中・監督:呉宇森(ジョン・ウー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)、金城武(かねしろ・たけし)、張豊毅(チャン・フォンイー)、張震(チャン・チェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、胡軍(フー・ジュン)、中村獅童(なかむら・しどう)、林志玲(リン・チーリン)
Part1同様、イメージ中心の映像づくり。劉備軍の存在感がない。周瑜の妻・小喬や孫権の妹・尚香らの振る舞いがわざとらしく、史実とは思えない。

⑧8月17日“夢を生きた男/ザ・ベーブ The Babe”1992年・米・監督:アーサー・ヒラー
出演: ジョン・グッドマン、ケリー・マクギリス、トリニ・アルバラード、ブルース・ボックスライトナー
ベーブ・ルースが野球で活躍した時期の映画。親に捨てられ、少年院出身とは知らず。ヤンキーズに移籍時、ニュー・ヨークでアルカポネとの付合いがあったことを臭わすシーンがあったのが気になる。彼の人なつっこさが良かったのか?トップ・ガンのケリー・マクギリスが二人目の夫人として出演。

⑨8月23日“天地明察 The Samurai Astronomer”2012年・日本・監督:滝田洋二郎
出演:岡田准一、宮崎あおい、佐藤隆太、市川猿之助、横山裕、笹野高史、岸部一徳、中井貴一、松本幸四郎
江戸初期に実在した暦の改革者・安井算哲、和算を完成させた・関孝和、史上最強の棋士・本因坊道策という「知の巨人」の物語。当時使われていた宣明暦は、800年以上使われたが誤差が蓄積し、実際2日先行していた。中国の授時暦を元に算哲らが観測して求めた日本と中国との経度差を加味して独自の大和暦を完成させ、朝廷は貞享暦として定めた。和算で無理数をどう扱っていたのか気懸りだが、本作では言及無いが、Wikipediaによれば、関は“無理数などの不尽数を連分数や分数で近似する零約術について論じた”とあった。

⑩8月25日“勝利への脱出 Escape to Victory”1981年・米・監督:ジョン・ヒューストン
出演:シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン、マックス・フォン・シドー、ペレ、ボビー・ムーア、オズワルド・アルディレス、キャロル・ロール
BSシネマで2度目の鑑賞。Wikipediaによれば“1942年8月に第二次世界大戦下のウクライナで行われた、ディナモ・キエフの選手を中心に編成された「FCスタルト」対ドイツ空軍の兵士により編成された「フラッケルフ」との親善試合をモデル。史実では2試合が行われ5-1、5-3とスタルトの勝利に終わるが、面目を潰されたドイツ軍は報復としてスタルトの選手達をバビ・ヤールなどの強制収容所(スィレーツィ強制収容所)へ送り、多くの選手達が処刑されている。”映画では、興奮した群衆に紛れて捕虜たちは脱出するが、結末は示されていない。作中、ペレのオーバーヘッド・シュートが見られる。

⑪8月29日“地獄の7人 Uncommon Valor”1983年・米・監督:テッド・コッチェフ
出演:ジーン・ハックマン、ロバート・スタック、フレッド・ウォード、パトリック・スウェイジ、アリス・ラウ
BSシネマで2度目の鑑賞。やっぱり2度目は分かり易い。ここでもCIAは悪役で救出妨害工作。

⑫8月30日“友だちのうちはどこ? ペルシア語: خانه دوست کجاست ؟‎、英語: Where Is the Friend's Home?”1987年・伊蘭・監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ババク・アハマッドプール、ホダバフシュ・デファイ、アハマッド・アハマッドプール、イラン・オリタ、ラフィア・ディファイ
大人は子供の言うことを聞かず、要求ばかりしている。これがイラン社会の実相なら、社会の進歩は遅いのではないか。

⑬8月31日“ラッシュアワー Rush Hour”1998年・米・監督:ブレット・ラトナー
出演:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、トム・ウィルキンソン
“本作はジャッキー・チェンが出演した米国映画で初めて米国国内での興行収入が1億ドルを突破した作品”だという。
香港変換直前、米英中が仲が良かった時代の作品。ハチャメチャ娯楽作品。


以下はネット経由のもの20本。

⑭8月1日“モデル 欲望のランウェイ The Model”2016年・丁・監督:マッツ・マチースン
出演:マリア・パーム、エド・スクライン、シャーロット・トマシェフスカ、 ヴィルジル・ブラムリー、マルコ・イルソ、ドミニク・オルバーン
デンマークの片田舎からフランスのパリに16歳の女の子を一人で出すことがあり得るのだ。その主人公はもう一度返り咲いたのだろうか。そんなエネルギーが彼女に残っているとは見えなかった。

⑮8月6日“最後の突撃”1957年・日本・監督:阿部豊
出演:水島道太郎、安井昌二、葉山良二、大坂志郎、三島耕、二谷英明、牧真介、二本柳寛、小杉勇
旧陸軍の思考論理が理解できなければ、この映画は分からないはず。だが、やっぱり分からない。将校に責任があるのは分かるが、失敗を自決で償うこと、否、それが失敗なのか。失敗は作戦参謀の責任ではないのか。それにもかかわらず、平気で詰め腹を切らす。結局、現地軍将校は銃殺。この前の戦争の日本軍はこれの繰り返しか。

⑯8月8日“サボタージュ Sabotage”2014年・米・監督:デヴィッド・エアー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、サム・ワーシントン、オリヴィア・ウィリアムズ、テレンス・ハワード、ジョー・マンガニエロ、ハロルド・ペリノー、マーティン・ドノヴァン、マックス・マーティーニ、ジョシュ・ホロウェイ、ミレイユ・イーノス
1千万ドルを巡っての攻防だったが、結局はブリーチャーの家族の敵を取るための、賄賂だったのか。持って回ったややこしさ?

⑰8月8日“ソ満国境 15歳の夏”2015年・日本・監督:松島哲也、原作:田原和夫
出演:金澤美穂、木島杏奈、澤田怜央、柴田龍一、清水尚弥、清水尋也、、三村和敬、六車勇登、吉田憲祐、金子昇、香山美子、田中泯、夏八木勲
東北の震災被害者と戦時にソ満国境に送られた中学生の体験とをダブらせた巧い構成。日中朝の複雑な関係が見られる。

⑱8月10日“デス・ウィッシュ 【吹替版】 Death Wish”2018年・米・監督:イーライ・ロス
出演:ブルース・ウィリス、ヴィンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー、ディーン・ノリス、キンバリー・エリス、ボー・ナップ、ジャック・ケシー
犯罪都市シカゴで自宅に強盗に襲われた外科医。妻が死に娘が意識不明の重症。犯人逮捕に警察も手一杯で埒が明かないことを知って自警に動く話。警察が手に負えなくなるほど犯罪多発すると大変だ。

⑲8月12日“終戦のエンペラー Emperor”2012年・米・監督:ピーター・ウェーバー
出演:マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、片岡孝太郎、初音映莉子、中村雅俊、西田敏行、片岡孝太郎、桃井かおり
考証的に変なところがあると思ったが、米国製の映画だということで少々納得。変なところとは、東京から静岡まで終戦直後の道路事情で車で3時間とは考えられない。それからつい最近NHK特集で知ったが、昭和15年には日本ではハワイアン・ブームがあったという親米的雰囲気だったという。その当時は東条も反米的ではなかった由。この映画では嫌米的風潮を装っていたがフィクションではしっかり考証しないと。トミー・リー・ジョーンズのマッカーサー、片岡孝太郎の昭和天皇はよかった。

⑳8月13日“殿、利息でござる!”2016年・日本・監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、羽生結弦、松田龍平、草笛光子、山崎努
軽妙な作りで面白かった。原作は磯田道史の評伝「穀田屋十三郎」で、18世紀の仙台藩吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)を元にしている由。羽生結弦が殿様役。

㉑8月14日“13ディズ Thirteen Days”2000年・米・監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ケビン・コスナー、ブルース・グリーンウッド、スティーブン・カルプ、ディラン・ベイカー、ルシンダ・ジェニー、チャールズ・エステン
エンド・ロールでキャストのトップにU-2パイロットが出て来たのには驚いた。主役のケビン・コスナー:大統領特別補佐官ケネス・オドネルは2の次だった。この映画はその大統領特別補佐官の目を通して、1962年のキューバ危機を描いたもので、全編を通じて緊張が走る13日間をよく表現している。矢張りケネディのリーダシップが目立つ。

㉒8月14日“ゴーギャン タヒチ、楽園への旅 Gauguin - Voyage de Tahiti”2017年・仏・監督:エドワール・ドゥリュック
出演:ヴァンサン・カッセル、チュアイ・アダムズ、マリック・ジディ
画家ポール・ゴーギャンが初めてタヒチに赴く直前の1891年のパリからフランスに戻るまでの1893年までを描いている。
奥さん家族、そしてテフラが気の毒。芸術家とはそんなものなのだろう。

㉓8月15日“チャーチル ノルマンディーの決断 Churchill”2017年・英・監督:ジョナサン・テプリツキー
出演:ブライアン・コックス、ミランダ・リチャードソン、ジョン・スラッテリー、エラ・パーネル、ジェームズ・ピュアフォイ
国の指導者としての決断、実行前の発狂せんばかりの覚悟、実はそれだけで人生の大半のエネルギーを使ってしまいそうだ。首相になればそれがそれ一つだけではないのだから大変だ。チャーチルは英国王と相当近しい関係だったのだ。

㉔8月16日“桜姫”2013年・日本・監督:橋本一
出演:日南響子、青木崇高、麻美ゆま、平間美貴、星野あかり、七海なな、マリエム・マサリ、HIRO、クロちゃん、野々村真、平山祐介、風祭ゆき
映像技術だけが見れる映画で、高校生制作のハチャメチャ作品のようなモノ。時間潰しに仕方なしに見た、としかいえない、恥ずかしい内容だった。歌舞伎の演目「桜姫東文章」(鶴屋南北)が原案のようだが、歌舞伎の方が面白いようだ。

㉕8月18日“パシフィック・ウォー USS Indianapolis: Men of Courage”2016年・米・監督:マリオ・ヴァン・ピーブルズ
出演:ニコラス・ケイジ、トム・サイズモア、トーマス・ジェーン、コディ・ウォーカー、マット・ランター、ジェームズ・レマー、竹内豊
非常に辛い戦争現実の矛盾だらけのストーリー。これが現実。米映画は大抵この映画のように現実の矛盾を鋭く突いて来るので巧い作りになっている。日本側の潜水艦官庁も素晴らしい対応だ。

㉖8月20日“手錠―ロスト・ヴァージン やみつき援助交際”2002年・日本・監督:サトウトシキ
出演:佐々木日記、斉藤知香、佐倉麻美、松永大司、向井新悟、田畑宏和、いまおかしんじ
虚無、行き当たりばったり人生の一端の過去10年を示す。それでも楽しい一日を求めて生きる。人生、どう生きても先は分からない、所詮そんなものかも知れない。意外と深い!

㉗8月22日“極道戦争 武闘派”1991年・日本・監督:中島貞夫
出演:中井貴一、松山千春、増田恵子、千葉真一、丹波哲郎、西岡徳馬、品川隆二、中尾彬、火野正平
何だか生産性の無い話。滅びの美学も感じない。ヤクザ映画の限界か!

㉘8月23日“最後の戦斗機”1956年・日本・監督:野口博志
出演:葉山良二、芦川いづみ、大坂志郎、牧真介、河野弘、弘松三郎、西村晃、長弘、中原啓七、植村謙二郎、渡辺美佐子、高友子、雨宮節子、広岡三栄子
終戦直後なので米軍の飛行機を使って撮影の様子。ビーチクラフト機でもなさそうなので、何を使ったのか気懸り。当時、自衛隊の機体か?特攻隊の話。

㉙8月28日“226 THE FOUR DAYS OF SNOW AND BLOOD”1989年・日本・監督:五社英雄
出演:萩原健一、三浦友和、竹中直人、本木雅弘、加藤昌也、川谷拓三、佐野史郎、安田成美、有森也実、南果歩、名取裕子
分かっている史実を淡々と描写。昭和維新に青年将校が決起したが見通しが甘く、あっさり目論見は崩壊してしまう。登場する戦車が車高が高くて面白い。

㉚8月28日“インモラル・ルーム Welcome Home”2018年・米・監督:ジョージ・ラトリフ
出演:アーロン・ポール、エミリー・ラタコウスキー、リッカルド・スカマルチョ、ケイティ・ソーンダーズ
盗撮とネットの悪用。有り得る犯罪!見知らぬ土地で相手を信頼し過ぎるとこうなる。刺激的で面白かった。

㉛8月29日“日本独立 Indepenndennce of Japan”2020年・日本・監督:伊藤俊也
出演:浅野忠信、宮沢りえ、小林薫、柄本明、松重豊、浅田美代子、アダム・テンプラー、ベネディクト・セバスチャン、野間口徹、青木崇高
終戦直後の憲法改正作業。日本政府側は最後まで“第9条(戦争放棄・戦力不保持)”反対にこだわったが、マッカーサーに押し切られた。マッカーサーは“ドイツ人は45才の成人だが、日本人は12才の少年だ”との偏見を持っていた。出来の良い映画だ。だが白洲次郎が具体的に何に活躍したのか詳細不明。漫才のミルク・ボーイの意味が分かった。吉田満が吉田茂の長男とは知らず。

㉜8月29日“若頭暗殺”2015年・日本・監督:山本芳久
出演:布施 博、中野英雄、小沢和義、谷村好一、川原英之、深水三章、小沢 仁志
昔気質の主人公と組織の延命のため脱皮を図る勢力の確執。息詰まる話。

㉝8月30日“ノルマンディ上陸 英軍空挺部隊・敵中突破 The War I Knew”2014年・英・監督:イアン・ヴァ―ノン
出演:ポール・ハリソン、ガイ・ウィルズ、ジェームズ・ボーイランド、アダム・ウッドワード、リチャード・ドブソン、ソフィー・スケルトン
実話のようだが、ポンコツの寄せ集めメンバーで良く敵中突破ができたものだ。


レンタルビデオ12本は次のようだ。

㉞8月2日“二重性活 女子大生の秘密レポート Fucking Berlin”2016年・独・監督:フロリアン・ゴシック
出演:スヴェニア・ヤング 、クリストフ・レトコフスキ 、ルドルフ・マーティン、オイグン・バウダー
ドイツ・ベルリンが舞台なので分からないが、あり得そうな話。映画では実話としてはいたが、それにしても主人公の女子大生に性のタブーが無さすぎる。

㉟8月3日“モンロア 愛を巡るそれぞれの理由 MON ROI”2015年・仏・監督:マイウェン
出演:エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・カッセル、ルイ・ガレル、イジルド・ル・ベスコ
主演のエマニュエル・ベルコが第68回カンヌ国際映画祭で女優賞受賞し、第41回セザール賞主要8部門にノミネートされたという、ラブ・ストーリー。主人公は女性弁護士。それが、ジョルジオという男の言葉に翻弄される、そんなことも有り得るのか。

㊱8月7日“欲望の航路 Fidelio, l'odyssée d'Alice”2014年・仏・監督・脚本:ルーシー・ボレト
出演:アリアーヌ・ラベド、メルビル・プポー、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、パスカル・タニャティ、ジャン=ルイ・クロック、トマ・シメカ
貨物船の女性機関士の奔放な恋。まぁ人生楽しんでる。だが、本当の恋人と目指す男から恋を掴むのか、結論の出ないところで終わっている。

㊲8月9日“パッション Passion”2012年・仏、独・監督/脚本:ブライアン・デ・パルマ
出演:レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス、カロリーネ・ヘルフルト、ポール・アンダーソン、ライナー・ボック、ベンヤミン・サドラー、ミヒャエル・ロチョフ
話が急にスリラー・モノになる驚き。ビジネス上の功績の取り合いの話かと思っていたが。睡眠薬で幻惑され、主人公が殺人鬼となってしまう恐ろしさ。映画としての面白さはあった。

㊳8月11日“嵐電 RANDEN The Coming and Going on a KYOTO Tram”2019年・日本・監督:鈴木卓爾
出演:井浦新、大西礼芳、安部聡子、金井浩人、窪瀬環、石田健太、福本純里、水上竜士
京都人の嵐電に対する思いが少しでも分かればと思い見た。嵐電にまつわる“不思議な話”。それは深夜の嵐電でキツネとタヌキの夫婦に出会うと相思相愛のカップルは別れる、という都市伝説、ホンマ?そういった話に3つの恋愛模様が絡む、という筋立てだが食い付きが難しい。しかもいずれも別れずに落ち着く?ドイコト?主要撮影駅は竜安寺駅(スタート・エンディング)、太秦広隆寺駅(メイン)、帷子ノ辻駅、御室仁和寺駅だと推測できる。

㊴8月12日“大奥”2006年・日本・監督:林徹
出演:仲間由紀恵、西島秀俊、井川遥、及川光博、杉田かおる、松下由樹、浅野ゆう子、高島礼子
江戸時代の江島生島事件。上野・寛永寺、芝・増上寺へ前将軍家宣の墓参り代参で、芝居の後、江島は生島新五郎らを茶屋に招いて宴会を開いたが、帰路大奥の門限に遅れて、その規律の乱れを咎められた由。ドラマとは違い、史実では生島は遠島とのこと。恋愛事件とは違う?権力闘争と恋愛事件が絡んでいた方が面白い!

㊵8月17日“陽炎 KAGERO”1991年・日本・監督: 五社英雄
出演:樋口可南子、荻野目慶子、本木雅弘、かたせ梨乃、川谷拓三、竹中直人、白竜、夏八木勲、神山繁、、丹波哲郎、仲代達矢
監督と豪華俳優陣で何とか持った映画。原作がしっかりしているものと思って見たが、シナリオがもう少し現実味に欠ける。工夫が要る。そうなると常次郎の動きが鍵だろうか?

㊶8月18日“阪急電車 片道15分の奇跡”2011年・日本・監督:三宅喜重
出演:中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、芦田愛菜、谷村美月、相武紗季
これもTV放映で度々あったが、その度に満足に見るには逃していたが、やっと見た。女性の人生の機微を語っている。電車が効果的に使われていて巧い。小林で降りたことがないのが少々残念。豪華俳優陣で“嵐電”とは異なるテイスト。

㊷8月20日“ニューヨーク、愛を探して Mothers and Daughters”2016年・米・監督:ポール・ダドリッジ
出演:セルマ・ブレア、ナタリー・バーン、エヴァ・アムリ、スーザン・サランドン
ニュー・ヨークの様々な母娘関係を、並列で一気に取り上げた母性愛賛歌である。

㊸8月21日“情事の終わり Welcome Home”2012年・白・監督:トム・ヒーン
出演:マナ・デポー、クルト・ファンデンドリッシェ、ネイダー・ファーマン、フェリペ・マファソリ、キャロル・ウェイヤーズ
恋人に束縛されたくない女性が長旅に。それから帰って来たが、それを理解できない恋人に、行き場を失い、自転車で飛び出して車と接触し、亡くなる。孤独な現代人の悲劇か。

㊹8月27日“パッセンジャーズ  Passengers”2008年・米・監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、デヴィッド・モース、アンドレ・ブラウアー
あまり見たくないタイプの映画。結局、何なの?と言いたくなる。アン・ハサウェイ絶頂期の映画。

㊺8月31日“北の蛍”1984年・日本・監督:五社英雄
出演:仲代達矢、岩下志麻、夏木マリ、早乙女愛、隆大介、成田三樹夫、佐藤浩市、丹波哲郎、露口茂
史実がベースのようだ。過酷な明治初期の開拓途上の北海道では公共工事にあたり労働力が不足し、道内の囚人が充てられた。そこへ男女の愛憎が織り込まれていて面白い。
だが月潟(形)典獄の酷薄な人間性、永倉新八の関与等、全体としてムリな創作の色が濃い。京都の芸妓ゆうが簡単に国事犯の囚人から典獄に乗り換えている。一流の芸妓がそう簡単に男を替えるものだろうか。極寒の冬の話なのにクマの登場や、“北の蛍”の表題がイミフ。


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