健康塾通信

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春風にのって・・

2008年03月15日 23時58分50秒 | Weblog
さあ、うららかな春の到来です。暖かい日中はコートをぬいで軽やかな服装で外出しやすくなりました。

この時期は年度替りになるので進学や就職、引越しなどと新しい出発の時期でもあります。

その反面、春は新芽の芽吹くときで、風が強くそれに乗って花粉が飛び交う憂鬱なときでもあります。

ちまたでは「木の芽どき」などという言葉もあるように、健康面ではストレスを受けやすい季節なのです。


春は五行の「木」にあたり、
五臓では「肝」
五腑では「胆」
五志(感情の分類)では「怒」
五味は「酸」
五宮(五臓と関連のふかい感覚器官)は「眼」
五気(五臓の病気の原因となる外気)は「風」などに配当されます。

このように「春」は「肝」が亢進して、於血が上昇して顔や頭、皮膚等身体の上部に症状が出やすくなります。
また日本は寒暖の差も激しく、風も強い日が多いので体調を崩しやすくなるのです。


おもな病や症状

・自律神経失調症
・精神不安
・うつ病
・頭痛
・生理不順
・眼病
・花粉症
・吹き出物
・だるさ
・肩こり
・イライラなど

春の養生

①食べ物
・酸味のもの(酢の物、梅干、レモン、柑橘類、苺など)を食べる
 酸味は「肝」の働きを正常にして、疲労回復、精神のイライラを抑え、眼の疲れを 取り胃腸の働きを高めます。

・旬の食材を食べる
 アスパラガス、筍、ふき、山椒、ワラビ、ぜんまい、うど、
 よもぎ、タラの芽、菜の花、新キャベツ、あさつき、胡麻、ハトムギ、
 ひじき、レバー、ニシン、カツオ、鯛、アサリ、ハマグリ、シジミなど。

②生活面
・怒りや緊張を解き、精神的なストレスに注意する。
・春は天地の生気が発動し、人体の陽気の多くなる時期なので
 早寝早起きを心がけ、心身ともにのびのびとした気持ちで活動しましょう。
・季節の変わり目は自律神経も乱れやすいので特に失調症では冷えに注意しましょう。
 体を温める食品は ニンニク、ネギ、生姜、唐辛子、山椒、味噌など。


③健康法
・気分転換に散歩
・半身浴
・気功やヨガなど
 

この季節、花粉症も年々増加し気分的にイライラも募ってしまい痛めてはいけない「肝」に影響を与えそうです。
まずは自分流の精神をリラックスできることと、下半身を冷えから守る工夫などを見つけてください。
そして春風が心地よく感ずる過ごし方をしたいものですね。