10月中旬になりますが、近頃雨が続き気温も下がってきました。
そろそろ秋晴れが欲しいと感じる日々です。
先週など日中は汗ばむ陽気もありましたから
急な寒暖差によって自律神経が乱れ
免疫力の低下で体力を消耗することが起こります。
これを「寒暖差疲労」というそうです。
そこで、今回は高齢者と体温調節についてお伝えいたします。
私たちの身体は自律神経やホルモン系、体性神経系によって
体温が調節されています。
高齢者になると環境温の変化への敵応能力が低下して、
異常高温や寒波襲来のときなど、死亡率が高まるとも言われます。
寒い時に熱放散を防ぐ仕組みが低下して風邪を引きやすく、
低体温のため気道の炎症を起こしやすくなります。
これが、気管支や肺の炎症につながることもあるので
注意が必要です。
また、高温の環境では発汗の始まるまでの時間が長くなるので
暑さへの体温調節能力はかなり低下してきます。
これらのことから、以下を参考までに
・体温調節能力の低下を認識する。
・寒暖の厳しい環境を避けること。
・寒い時は衣服と栄養に気を使う。
・入浴後の湯冷めには特に注意する。
・暑い時に発汗を十分にして、水分も十分に摂取する。
・発汗の後の体温低下に注意する。
・飲酒後の血管拡張と体温低下に注意する。
ちなみに、38℃の高温環境下での発汗の調査で
45~57歳のグループは18~23歳のグループに比べて発汗のはじまるまでの時間が
2倍も長いという調査データーがあります。
参考文献(高齢者のからだと健康 佐藤昭夫 著 )
このように加齢による変化への認識と対応は大切なことですね。
お互いに寒暖差に気を付けて秋を楽しみたいものです。