徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

世界で批判される「予防接種に及び腰」な日本の姿勢

2015年03月04日 08時12分24秒 | 小児科診療
 こんなニュースが目に止まりました;

ワクチン支援表明せず 日本、G7で唯一  国際社会から非難も
(2015.3.2:共同通信)
 貧しい国に暮らす子ども向けワクチン調達のため、各国政府などが出資する国際組織「GAVIアライアンス」(本部・ジュネーブ)が募る2016~20年の活動資金に対して、先進7カ国(G7)で日本が唯一、拠出を表明していないことが1日、分かった。
 今年は、各国首脳が秋に米ニューヨークに集まり貧困や飢餓の撲滅を目指した「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」の後継目標を決める重要な年。貧困対策に非協力的だとして、国際社会から非難の声が上がりかねない事態だ。



 外務省国際保健政策室は、拠出をやめるわけではないが、1年ごとに予算を組む日本の現行ルールでは、16年以降の拠出要請には14年度の時点で明確に応じられないと理由を説明する。
 ただ過去には、長期的な資金提供を前もって宣言し、後の予算編成に反映させるという対応をとった例は多くある。拠出表明できないのは、もともと国際的な医療支援の予算が少ない中で、エボラ出血熱対策への支援が増えたことも背景にあるとみられる。
 GAVIは00年に設立。14年末までに各国政府や民間から約120億ドル(約1兆4千億円)を集め、先進国ならば普通に受けられるはしかや肺炎球菌などの基本的なワクチンを、最貧国の4億人以上の子どもに提供した。日本も11年から拠出を始め、GAVIによると、14年までに約3600万ドルを提供している。
 GAVIは1月末、16年からの5年間に 新たに75億ドル を集めるという目標を掲げ、1月末にベルリンで各国を集めた増資会合を開催。英国が約23億ドル、米国が8億ドルなど、日本を除くG7各国が軒並み支援を表明した。中国や韓国など日本の近隣諸国も拠出を決めた。
 GAVIのセス・バークレー事務局長は「増資会合までに日本の拠出表明が出なかったことは非常に残念だ。今後も資金協力を期待し続けたい」とコメントした。


 今までは資金を提供してきました。
 その際、外国の識者から「日本は外国人にワクチン接種費用を提供しているのに、なぜ自国民にワクチン接種が一部有料なのか?」と質問されて答に困った、という記事を読んだことがあります。
 今後は「日本国民のみならず外国人にもワクチン接種は自己責任、自己負担で行うべし」という意思表明なのでしょうか。
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