今後定期接種化が予定されているB型肝炎ワクチンに関する記事を見つけました。
一般の方にはピンと来ないワクチンですが、医療関係者の中では定期接種化が待望されてきました。
そのポイントは、
・「元祖がんワクチン」である。
・日本は垂直感染(=母子感染)対策のみ、水平感染対策が抜け落ちている。
・保育士の湿疹から園児に感染拡大した集団発生例もある。
・近年見られるようになったジェノタイプAは慢性化しやすい、つまりがん化のリスクが高い。
・感染既往者は、ガンの治療で免疫抑制状態になると、休眠状態のウイルスが再活性化し劇症感染(de novo 肝炎)化して命を落とすことがある。
現在は任意接種ですが、意識の高いご家族は乳児早期からB型肝炎ワクチンを接種希望する例が増えています。
世界標準なので、外国の方は当たり前のように接種希望されます。
私の子どもたちも、当然接種済みです。
■ B型肝炎ワクチン…0歳児に3回 定期接種へ
(2015年3月19日 読売新聞)
慢性化すると、肝硬変や肝臓がんを発症する恐れがあるB型肝炎の感染を防ぐため、早ければ2016年度から予防接種法に基づいた子どもへのB型肝炎ワクチンの定期接種が実現しそうだ。
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染で起きる。ウイルスは感染者の血液などに潜み、消毒が不十分な注射針を複数の人に使ったり、性交渉を通じたりして感染が広がる。また、母親が感染していると、出産時に赤ちゃんも感染する恐れがある。
思春期以降に感染しても、無症状のまま自然に治る人は多い。一部は、全身の疲労感や発熱、吐き気などの症状が出る急性肝炎を起こす。急性肝炎も自然に治ることが多いが、1割はウイルスが感染し続けるとみられている。一方、抵抗力が不十分な乳幼児が感染すると、ウイルスが排除されずに持続感染が起きやすい。感染が続くと、一部は慢性肝炎を起こし、肝硬変や肝臓がんに進行する。
国内の持続感染者は、献血者の調査から人口の約1%とされる。世界保健機関の推計では、持続感染者は世界に約2億4000万人おり、年78万人が肝硬変や肝臓がんなどに進行し亡くなっている。B型肝炎はワクチンで予防できるため、同機関はすべての乳幼児への予防接種を推奨している。
ワクチンの乳幼児期の定期接種制度を導入しているのは2013年7月末現在で182か国。日本では、妊婦検診で感染が確認された母親に対して、1986年から母子感染対策として出産後直ちにワクチンを子どもに接種させることを公費で認めているが、それ以外での接種は自費となっている。
だが、B型肝炎に詳しい済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科顧問の藤沢知雄さんによると、B型肝炎ウイルスは、唾液や汗、涙などにも含まれており、家族や子ども同士の濃厚な接触で、傷口などから感染する恐れがある。さらに、近年では、成人になってから感染しても持続しやすい遺伝子型のウイルスが、欧米から国内に広がる懸念も指摘されている。
藤沢さんは「保育園での集団感染も報告されている。思春期以降の感染を防ぐためにもワクチン接種を受けることが大切」と話す。
一般の方にはピンと来ないワクチンですが、医療関係者の中では定期接種化が待望されてきました。
そのポイントは、
・「元祖がんワクチン」である。
・日本は垂直感染(=母子感染)対策のみ、水平感染対策が抜け落ちている。
・保育士の湿疹から園児に感染拡大した集団発生例もある。
・近年見られるようになったジェノタイプAは慢性化しやすい、つまりがん化のリスクが高い。
・感染既往者は、ガンの治療で免疫抑制状態になると、休眠状態のウイルスが再活性化し劇症感染(de novo 肝炎)化して命を落とすことがある。
現在は任意接種ですが、意識の高いご家族は乳児早期からB型肝炎ワクチンを接種希望する例が増えています。
世界標準なので、外国の方は当たり前のように接種希望されます。
私の子どもたちも、当然接種済みです。
■ B型肝炎ワクチン…0歳児に3回 定期接種へ
(2015年3月19日 読売新聞)
慢性化すると、肝硬変や肝臓がんを発症する恐れがあるB型肝炎の感染を防ぐため、早ければ2016年度から予防接種法に基づいた子どもへのB型肝炎ワクチンの定期接種が実現しそうだ。
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染で起きる。ウイルスは感染者の血液などに潜み、消毒が不十分な注射針を複数の人に使ったり、性交渉を通じたりして感染が広がる。また、母親が感染していると、出産時に赤ちゃんも感染する恐れがある。
思春期以降に感染しても、無症状のまま自然に治る人は多い。一部は、全身の疲労感や発熱、吐き気などの症状が出る急性肝炎を起こす。急性肝炎も自然に治ることが多いが、1割はウイルスが感染し続けるとみられている。一方、抵抗力が不十分な乳幼児が感染すると、ウイルスが排除されずに持続感染が起きやすい。感染が続くと、一部は慢性肝炎を起こし、肝硬変や肝臓がんに進行する。
国内の持続感染者は、献血者の調査から人口の約1%とされる。世界保健機関の推計では、持続感染者は世界に約2億4000万人おり、年78万人が肝硬変や肝臓がんなどに進行し亡くなっている。B型肝炎はワクチンで予防できるため、同機関はすべての乳幼児への予防接種を推奨している。
ワクチンの乳幼児期の定期接種制度を導入しているのは2013年7月末現在で182か国。日本では、妊婦検診で感染が確認された母親に対して、1986年から母子感染対策として出産後直ちにワクチンを子どもに接種させることを公費で認めているが、それ以外での接種は自費となっている。
だが、B型肝炎に詳しい済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科顧問の藤沢知雄さんによると、B型肝炎ウイルスは、唾液や汗、涙などにも含まれており、家族や子ども同士の濃厚な接触で、傷口などから感染する恐れがある。さらに、近年では、成人になってから感染しても持続しやすい遺伝子型のウイルスが、欧米から国内に広がる懸念も指摘されている。
藤沢さんは「保育園での集団感染も報告されている。思春期以降の感染を防ぐためにもワクチン接種を受けることが大切」と話す。