小児科医の強みは、風邪症状を訴えて受診された患者さんに見通しを説明できることです。
ただ、多分に自分の経験により左右される内容でもあります。
件名のような質問を受けた時、どう答えるか?
それを検討した論文があります;
★ Duration of symptoms of respiratory tract infections in children: systematic review(BMJ 2013年12月11日オンライン版)
論文の中から興味あるデータを抜粋します。
まずは英国と米国のガイドライン比較。
英国立臨床評価研究所(NICE)では,
・急性中耳炎の場合4日
・急性の咽頭痛で1週間
・一般的なかぜで10日間
・急性咳嗽あるいは気管支炎で3週間
と記載されています。
一方、米国疾病管理センター(CDC)の患者向け情報では,
・咽頭痛の場合1~2週間
・一般的なかぜ症状は2週間程度
・咳嗽は2~8週間以内
と記されています。
二つを比較すると、症状持続期間の設定は英国<米国の傾向があるようです。
さらに、本論文の目玉であるシステマティック・レビューの結果は・・・
・耳の痛み:7-8日
・咽頭痛:2-7日
・クループ:2日
・気管支炎:21日
・急性咳嗽:25日
・一般的な風邪:15日
・非特異的気道感染症:16日
というもの。
どれをみても、風邪から回復するまで約2週間、咳が治まるまで3-4週間かかることが示されています。
私は患者さんに「風邪はふつう約1週間で治ります」と説明してきました。
ちょっと長目に修正した方がよさそうですね。
ただ、多分に自分の経験により左右される内容でもあります。
件名のような質問を受けた時、どう答えるか?
それを検討した論文があります;
★ Duration of symptoms of respiratory tract infections in children: systematic review(BMJ 2013年12月11日オンライン版)
論文の中から興味あるデータを抜粋します。
まずは英国と米国のガイドライン比較。
英国立臨床評価研究所(NICE)では,
・急性中耳炎の場合4日
・急性の咽頭痛で1週間
・一般的なかぜで10日間
・急性咳嗽あるいは気管支炎で3週間
と記載されています。
一方、米国疾病管理センター(CDC)の患者向け情報では,
・咽頭痛の場合1~2週間
・一般的なかぜ症状は2週間程度
・咳嗽は2~8週間以内
と記されています。
二つを比較すると、症状持続期間の設定は英国<米国の傾向があるようです。
さらに、本論文の目玉であるシステマティック・レビューの結果は・・・
・耳の痛み:7-8日
・咽頭痛:2-7日
・クループ:2日
・気管支炎:21日
・急性咳嗽:25日
・一般的な風邪:15日
・非特異的気道感染症:16日
というもの。
どれをみても、風邪から回復するまで約2週間、咳が治まるまで3-4週間かかることが示されています。
私は患者さんに「風邪はふつう約1週間で治ります」と説明してきました。
ちょっと長目に修正した方がよさそうですね。