昨日夜行バスのことをブログに書いたことで、昔、バスに乗っていた時のことを色々と思い出しました。例えば拙著「悪夢の純情」を書いた時は、夜行高速バスで行って朝からあちこち東京を歩き回って取材し、結局その時のメモの三分の1くらいしか使わなかったのですが、色々と発見もあって楽しい一時を過ごしました。また、Macがメインマシンだった頃は、秋葉原で出物のアップグレード用マザーボードが出ている、という情報を見て、休みを幸い夜行バスで行って、その日の夜行バスで帰ってくる、という弾丸ツアーもやりました。今から考えるとなんともバカバカしい事をしたものだ、と苦笑の一つも出てくるのですが、当時の大阪ではMacのパーツなんてまず手に入りませんでしたし、バス代を出しても、同一スペックの新品を買うよりは遥かに安く付きましたから、十分元はとれたのです。
バスだけじゃなくて、青春18切符を使って、JRの夜行快速に乗ったこともあります。それも、最近の特急車両を使った豪華快速「ながら」じゃなくて、繁忙期だけ走らせる臨時の通常車両のを。対面4人がけの、今なら間違いなくエコノミー症候群と騒がれかねないような固いシートと垂直の背もたれのやつで、品川から大垣まで一晩かけて移動したのです。この時の車両がまた汚いもので、掃除してないのか、米粒ほどの小さなGが床を何匹も這いずり回っていて、これは寝てるとエライ目に合うかも? と、一緒に乗った友人と二人、膝を突き合わせて朝まで徹夜で頑張ろうとしたのですが、途中でいつの間にか寝てしまい、到着したらしたで、早朝の大垣駅ホームで大阪に向かう列車を待って寒さに震える体たらくでした。そう言えば、コミケの帰り夜行快速で戻ってきて、その足で京都市内の取材をしたこともありましたっけ。「夢都妖木譚」のためのもので、いい加減身体はふらふらなのに綾小路通をひたすら西に端っこまで歩きづめにして、翌日すっかり寝込んでしまったんでした。
良い思い出というと、多分その当時、たしか大垣か名古屋くらいから熱海まで直通の各駅停車の列車が昼間走っていて、ちゃんとトイレもついていましたし、乗り換え無しでひたすらのんびりやってくれるので重宝したことがあります。ただ、東海道線を各停で走ると、愛知を過ぎた後は停る駅停る駅ひたすら静岡県で中々次の神奈川県にならないので、一体静岡とはどんだけ大きな県なのか、と途方にくれたりはしました。三島から先が豪雨で一時東海道線が運休してしまい、沼津から御殿場線に乗るかまだ動いていた新幹線に三島で乗り換えるかさんざん迷った末に、遠回りするよりは、と断腸の思いで新幹線に乗ったこともありました。今にして思えば、あの時こそ御殿場線に乗る最初で最後の機会だったのかもしれません。
すっかり忘れたようでいて、ふとしたきっかけで思い出は蘇るものです。今はさすがにもうそんなバカをやるだけの体力が無いのが寂しいといえば寂しいですが、昼間ののんびり旅行くらいならまだまだ出来そうですし、いつかまた、遠出するときは新幹線や飛行機を使わず、各停乗り継いで行き来したいと密かに願っていたりします。
バスだけじゃなくて、青春18切符を使って、JRの夜行快速に乗ったこともあります。それも、最近の特急車両を使った豪華快速「ながら」じゃなくて、繁忙期だけ走らせる臨時の通常車両のを。対面4人がけの、今なら間違いなくエコノミー症候群と騒がれかねないような固いシートと垂直の背もたれのやつで、品川から大垣まで一晩かけて移動したのです。この時の車両がまた汚いもので、掃除してないのか、米粒ほどの小さなGが床を何匹も這いずり回っていて、これは寝てるとエライ目に合うかも? と、一緒に乗った友人と二人、膝を突き合わせて朝まで徹夜で頑張ろうとしたのですが、途中でいつの間にか寝てしまい、到着したらしたで、早朝の大垣駅ホームで大阪に向かう列車を待って寒さに震える体たらくでした。そう言えば、コミケの帰り夜行快速で戻ってきて、その足で京都市内の取材をしたこともありましたっけ。「夢都妖木譚」のためのもので、いい加減身体はふらふらなのに綾小路通をひたすら西に端っこまで歩きづめにして、翌日すっかり寝込んでしまったんでした。
良い思い出というと、多分その当時、たしか大垣か名古屋くらいから熱海まで直通の各駅停車の列車が昼間走っていて、ちゃんとトイレもついていましたし、乗り換え無しでひたすらのんびりやってくれるので重宝したことがあります。ただ、東海道線を各停で走ると、愛知を過ぎた後は停る駅停る駅ひたすら静岡県で中々次の神奈川県にならないので、一体静岡とはどんだけ大きな県なのか、と途方にくれたりはしました。三島から先が豪雨で一時東海道線が運休してしまい、沼津から御殿場線に乗るかまだ動いていた新幹線に三島で乗り換えるかさんざん迷った末に、遠回りするよりは、と断腸の思いで新幹線に乗ったこともありました。今にして思えば、あの時こそ御殿場線に乗る最初で最後の機会だったのかもしれません。
すっかり忘れたようでいて、ふとしたきっかけで思い出は蘇るものです。今はさすがにもうそんなバカをやるだけの体力が無いのが寂しいといえば寂しいですが、昼間ののんびり旅行くらいならまだまだ出来そうですし、いつかまた、遠出するときは新幹線や飛行機を使わず、各停乗り継いで行き来したいと密かに願っていたりします。