かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

定年になったら何をしましょうか。

2010-02-26 22:40:36 | Weblog
 同僚と10ン年後に迫った定年の後どうしようか、という雑談をしておりました。私など、正直言って何をしたものやらとんと見当もつかないでいるのですが、同僚の一人は農業で身を立てるつもりで、既に農地を整備し、いくつかの果樹を植えて準備に勤しんでいるそうです。果物は苗木を植えてから本格的に果実を収穫できるまでには、長いものですと10年以上は優にかかりますから、今から準備して丁度いいくらいというわけです。そんな話を聞いて、なるほど、老後は晴耕雨読も理想的だな、と思ったりもいたしました。そもそも大学は農学部にしたのも、将来食糧危機になったら自分の食い扶持は自分で作ることができるようにその知識と技術を身につけよう、と中学生の時考えたのが発端ですし、それからすれば、孔子の言のごとく、十有五にして云々と一生を決定し、老後を完結する事に繋がるわけです。もっとも、正直なところ私は野菜にしろ果物にしろ、植物の栽培にはどうも自信が無いので、そう簡単に理想の生活を営むことも出来そうにありません。同僚にそう告げると、今や農業も植物を栽培がうまければ良い、という時代ではなく、何を作り、どう売るのか、というようなマーケティングや、資金の確保や財務管理などのマネジメントも出来ないとダメで、それを一人でこなそうというのはよほどの才能が無いと無理。つまりは、それぞれ異なる能力を持つ者が手を取り合う組織にしていかないと、規模の拡大も出来ない、要は適材適所だ、と。なるほど、そう言われれば、自分にも農業で役に立てる部分があるかもしれない、と思えるようになりました。一応専門教育は受けているわけですし、仕事もそれなりに関係あるところについておりますし、農学系中心に大学の先生などともつながりがありますし、それら基礎知識や人脈を駆使するようにすれば、十分やっていけるのではないか、というわけです。
 まあそんな夢物語を語り合っていたわけですが、事が十数年後の日本の状況、という話にずれて行った際には、どうも暗澹たる未来しか描けず、気分も落ち込んでしまいました。例えば人口動態。急即な高齢化と少子化で、人口ピラミッドは明らかにピラミッドで無くなって鐘形から花瓶のように細く土台がすぼまった形になってきます。子供たちの数が減り、若者の数が減り、年寄りばかりになって年金も完全に破綻する、という嫌な未来ですが、どうしたらいいのかさっぱり見当も付きません。一方大陸は今こそ我が世の春を謳歌していますが、おごれるものも久しからず、で、我が国に輪をかけて高齢化が加速度的に進行しているそうですし、それだけじゃなくて水の汚染や食糧不足、民族対立など、不安定要因が山のようにあって、ひょっとしたらこの10数年のうちに内戦でもおこりかねないように感じます。そうなるととんでもない数の難民が発生して、列島に押し寄せてくることでしょう。それは、中国の戦国時代や秦漢の争い、三国時代などの戦乱期に大量の難民が大陸から押し寄せて我が国の歴史を大きく揺さぶったような事が現代に発生するかも、という事で、数百万、あるいはそれを超える中国人がやってきたとき、我が国はどうあがいても変質せざるを得ない、という事態に陥ります。そんな話をしていましたら、民主党が外国人地方参政権、なんて頑張っているのも、ひょっとしてひょっとしたらそんな未来を見据えて未来の新たな大票田にしておこう、なんていう深慮遠謀があったりするのではなかろうか、なんて、夢想してしまいました。まあ何にせよ、みたくはない未来です。うーん、なにかいい夢が描ける未来像はできないものでしょうか。

コメント
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