かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

トラブルを乗り越え制作進行!

2011-01-09 21:53:50 | Weblog
 今日も朝から新刊制作を進行しました。外に出たのは、昨日洗濯して乾ききっていなかった一部の衣類を干し直すのと、それを回収するために出た2回だけ。後は、食事やトイレを除き、ひたすら本作りの一日でした。が、いきなり最初からトラブル発生です。先日印刷した表紙ですが、黒色の部分がこすれてひっかき傷状に削れていたのを発見したのです。
 表紙印刷に使っているのは富士フィルムの「画彩」と言う銘柄のインクジェット専用光沢紙です。値段の割に発色が良くて、綺麗な光沢で腰のある紙なので、随分以前から表紙はこの「画彩」一本で製作しています。ただこれには弱点があって、顔料インクはきっちり定着しないのです。うちの同人誌制作用プリンタはHP社のもうかなり古いモデルなのですが、カラーは染料インクなのに対し、黒は顔料インクを使用しています。当時から売りは、黒の顔料インクが創りだすレーザー並みのシャープな文字印刷で、これがあるゆえに私も愛用を続けているのですが、顔料は光沢紙では染料と違って紙に吸収されずに表面に残ってしまうため、こすると簡単に剥げ落ちてしまう欠点があったのをすっかり失念しておりました。
 何とか残りのまだはげていない分の黒インクを、剥げ落ちないように定着させる方策はないものか、としばし悩んだのですが、即解決する手段はどうしても見つからず、迷った挙句結局全て印刷し直すことにしました。
 プリンタは幸いなことに黒のインクカートリッジを外してカラーのインクカートリッジだけにしても、印刷できます。その際、黒はシアン、マゼンダ、イエローの三色混合で表現されるため、締まりの無い色合いになってしまうのですが、そのかわり光沢紙で印刷しても剥げ落ちる心配はありません。紙は何とかぎりぎり冊子分はありますし、後心配なのは印刷途中のインク切れなどで紙が無駄に消費され、枚数が不足するような事態が発生するかも?位のもので、大急ぎで作業にとりかかり、午前中には再印刷を終えて、昼からは既に用意してあった本文と張り合わせ、本の形にして、最後の三方仕上げ断ちにとりかかりました。結局夜までに三分の二の裁断を終え、残りは明日仕上げることに致しました。
 まあ大変なトラブルもありましたが、予定通り明日には全て一応の完成に持っていくことができそうです。

コメント
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