かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

No.2の粛清処刑なんて、中世宮廷劇を観ているような錯覚を覚えます。

2013-12-13 23:22:04 | Weblog
 北朝鮮のナンバー2にして金正恩第1書記の後見人の張成沢氏が解任され、処刑されましたが、更に、体制引き締めのため張氏に連なる勢力の粛清が進められる見通し、とのことですが、遥か昔の王朝交代劇などならともかく、いまだにこんなフィクションっぽいことが堂々とまじめに行われているということに、ちょっとばかり驚きを覚えました。ネット上の情報を見ていますと、中国寄りの後見人に対し、金正恩氏はうっとおしい中国から距離を置きたくて煙たく思っていた、というような話もとか、経済失政の責任をおっかぶせた、とか、色々とそれらしい情報がありますが、一体どれが本当なのかがさっぱりわからないのがまた彼の国らしいです。就任当初はその手腕が疑問視されたことも多々あったように記憶していますが、体制強化に重要人物を粛清出来るだけの実力はつけている、ということなのでしょうね。
 それにしても、確かに後見人なんてのはうっとおしいものでしょうし、それがもしトップの威を借りて不正なことに手を染めていたりなんかしたら激怒するのもあるのでしょうが、命のやりとりに直結するのは、独裁国家ならではの光景なのでしょう。
 問題はこの粛清がきっかけとなって俄然北朝鮮が活動を活発化させたりしたらどうなるか、というところのように思えます。体制が安定化して力をつけてくればもちろんですし、不安定化した場合でも、引き締めのために対外的な方向へ関心を逸らすようなことを目論んだりもありそうですし、いよいよもって南進を始めたりするようなことになりはしないか、という危惧を覚えます。もし第二次朝鮮戦争が始まったりしたら、我が国はどうするのか、と言うのも大変気になるところですが、なるべくならかかわり合いに成らずに済むものならそれに越したことはないと思います。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする