かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

生還者の方々がよく生きて帰れたものだとただ驚くばかりな噴火の様子でした。

2014-10-01 23:25:51 | Weblog
 御嶽山の災害、ついに死者47名を数える戦後の火山災害で最悪の事態となりました。しかも、そもそも噴火当時、山頂付近に一体何人いたのかがはっきりしないといいますから、ひょっとしたら、まだまだ被害者の数が増えるのかもしれません。ささやかながら、亡くなられた方の冥福を祈りたいと思います。合掌。

 それにしても、活火山の火口近くまで観光地化して普通にヒトが上がれる環境というのも考えものかもしれません。登山がいくら自己責任とは言え、普通に途中までロープウェーが通り、手軽に3千m級の山に行ける環境が整っているわけですし、その点、重装備の訓練されたヒトしか寄せ付けないような危険度の大きい山とは違い、だれでも気軽に行けてしまうわけです(最近は、たまにそういう近寄りがたい山にハイキング気取りで行こうとする輩もいるようですが)。そんな観光地化した山に行くのまで自己責任、というのも、少々酷な気がいたします。
 今回、私が動画を観た時は、煤煙が急激に山肌を流れ落ちてきて登山客がそれに巻かれる、というシーンだけでしたが、今回の被害は糞石の衝突によるものが多い、というニュースを読み、改めて検索してその映像を観てみました。もう、石の塊が次から次へとかなりの速度で飛び散り、山肌の岩にあたって盛大に砕け散る様がはっきりと写っていました。正直、これは怖い。仮に飛んでくる石がこぶし大としても、こんな頻度と速度で飛んできた日には、頑丈なヘルメットや鎧兜で前進を固めていないとたちまち骨折や昏倒などのひどい目にあいそうです。ましてや、1m四方の岩の下敷きになっている例が多数ある、とか、軽自動車大の岩が飛んできたとか、もう想像を絶する世界です。生きた心地がしない、というのが想像だけで実感されてしまうくらい、阿鼻叫喚の地獄絵図だったのでしょう。
 我が国の特殊な環境からすれば、火山観測や研究は手を抜いてはいけない分野なのだと改めて通関した次第。国家財政厳しき今日、確かに経済性は無視できないにしても、最大限の努力を傾けて国力のリソースを割き、調査研究し続けないと行けないでしょう。事業仕分けの件は事業仕分けとして、これからどうするかを為政者の方々には意識してもらいたいものです。

コメント
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