かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

古い樹を植え替えるのも残すのも所詮は人間のエゴなのだから、せめて美しくなるようにすればよいでしょう。

2015-03-23 21:01:20 | Weblog
 昨夜は寝心地が良すぎたのか、夢を観た、という意識も全くないまま、気がついたら朝になっておりました。なんだか久しぶりに熟睡してスッキリした気分です。

 さて、東京では早くも桜が開花したそうです。昨年より2日早いとのことで、さてこの冬は果たして寒かったのか暖かかったのか、よくよく考えてみてももうひとつはっきりした答えが思い浮かびません。今朝からの寒の戻りも考えると例年より寒い日が多かったようにも感じますし、その割に一度も朝の通勤で危ないと思ったことが無かったですから、全体としてはやっぱり暖冬だったのではないか、とも思えますし、寒暖入り混じったなんとも言いがたい冬だったと言うしかなさそうです。一方で、東京ではソメイヨシノの老木化が問題になってきているそうです。毎日新聞配信のニュースですが、東京の桜の名所の多くは昭和30年台のもので、次の東京五輪の頃には、大半が寿命を迎えそうだという話もあるようです。ソメイヨシノには60年寿命説と言うのがあって寿命が短い樹とのことですが、まあ本当に竹のようにある歳になると一斉に枯れてしまうというものではないにしても、老木化すると病気にも弱くなるし樹も脆くなって簡単に折れたりしがちですし、ソメイヨシノが成長が早く寿命が短い樹であることは間違いないので、そんな性質を元に「60年で寿命」と言われるようになったのかもしれません。それで植え替えるにしても、桜はいや地現象と言って古い樹を抜いて新しく同じ種の樹を植えても生育が良くなく、枯れることもあるため、どうしても植え替えるなら、その周りの土ごとごっそりと掘りとって、新しい土を持ってこなくてはなりません。別に桜にかぎらず、桃とか梅、野菜のたぐいでも同じことで、およそ植物一般に言えることではありますが、それなりに長いこと見慣れて楽しんできた桜が、老木化を境にそこでは見られなくなるとしたら確かに寂しいもので、東京では行政が古い木を伐採して新たに植え替えようとする計画を、市民が反対する例もあるのだそうです。とは言えいずれ放置しておけば枯れるよりなく、折れて倒れたりしたら危険極まりないことですから、植物の生理生態も理解しないまま一時の感情に左右されて反対をする、というのも大人げない話です。
 延命措置もあるのでしょうけれど、それよりも今植え替えておけばオリンピックの時には若々しい元気な樹が艶やかに街を彩ってくれることでしょう。まあ東京都民でもない私がどうこう口出しする話ではないのでしょうけれど、このニュースを見て、私の住んでいる町で同じような事が持ち上がった時には積極的に植え替えを主張しようと思いました。

コメント
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