今朝の奈良市アメダスの最低気温は19.2℃、昼の最高気温は22.8℃、五條市アメダスの最低気温は17.5℃、最高気温は20.7℃でした。今日は朝から強い雨が降り、湿気が強いためか気温の割には蒸し暑く、通勤通学には少々厄介な空模様でした。そんな雨も午前中で上がりましたが、日差しは結局現れること無く、気温は低いままでした。その割にはやっぱり蒸し暑く感じたのですが、今の職場が6階建の建物の5階にあって色々と熱気が上がってくるからなのかもしれません。
さて、今日の午前11時15分頃、岡山県高梁市の中学校で、理科の実験中に生徒9名が体調不良を訴え、市内の病院に救急搬送されるという事件がありました。実験は、中学2年生を対象に、硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させるというもので、換気のため窓を開け、換気扇も回していたとのことですが、まず3人が硫化水素の匂いを嗅いだ後気分が悪くなって保健室に行き、その後更に5人が体調不良を訴え、更に騒ぎを聞いた3年生の女子1人まで気分が悪くなって救急搬送されるという事態に至ったのだそうです。結局9人とも軽症で命に別状はなかったとのことでした。
その夜の保護者会で、市の教育委員会は、「手順に問題はなかったが、生徒や保護者に迷惑を掛けて申し訳ない。詳しく原因を調べ、再発防止に努める」とコメントしたとのことですが、さて、現場に居合わせたわけでもなく、事情を詳しく知るわけでもないのに口幅ったい物言いになってしまいますが、一体これはそれほど大騒ぎするほどのことだったのか? と若干の疑問を感じないでもありませんでした。硫化水素はたしかに毒物で、1000ppmもあればヒトは即死しますし、低濃度でも暴露時間が長ければ命に関わります。実際に火山の近くなどでまれに死亡事故がおきたりもします。今回の実験でどれくらいの硫化水素が発生したのか不明ではありますが、市教委の言うように手順に問題がなかったのだとしたら、その発生量はそう多くはなかったのではなかろうかと思われます。ただ、試験管かフラスコかビーカーかは判りませんが、化学反応で生じた臭気を嗅ぐための基本操作を行わず、鼻を実験器具の口近くに寄せて直接嗅ぐ、なんてことをして高濃度のガスを吸ったとしたら、中毒の可能性もあるでしょう。あるいは、単に卵の腐った臭いが不快で気分が悪くなった、というようなことだったのかもしれません。
それにしても、安全確保は必要にしても実験である以上100%の安全は保証されませんし、そういった状況で正しい手順を守って安全に物事を取り扱うための基礎訓練といった学習要素も、学校での実験にはあったりするんではないかとも思います。科学実験なんていう楽しいものが、このような事態で縮小したり中止されたりしないよう、学校現場は努めていただきたいと思わずにはいられません。
さて、今日の午前11時15分頃、岡山県高梁市の中学校で、理科の実験中に生徒9名が体調不良を訴え、市内の病院に救急搬送されるという事件がありました。実験は、中学2年生を対象に、硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させるというもので、換気のため窓を開け、換気扇も回していたとのことですが、まず3人が硫化水素の匂いを嗅いだ後気分が悪くなって保健室に行き、その後更に5人が体調不良を訴え、更に騒ぎを聞いた3年生の女子1人まで気分が悪くなって救急搬送されるという事態に至ったのだそうです。結局9人とも軽症で命に別状はなかったとのことでした。
その夜の保護者会で、市の教育委員会は、「手順に問題はなかったが、生徒や保護者に迷惑を掛けて申し訳ない。詳しく原因を調べ、再発防止に努める」とコメントしたとのことですが、さて、現場に居合わせたわけでもなく、事情を詳しく知るわけでもないのに口幅ったい物言いになってしまいますが、一体これはそれほど大騒ぎするほどのことだったのか? と若干の疑問を感じないでもありませんでした。硫化水素はたしかに毒物で、1000ppmもあればヒトは即死しますし、低濃度でも暴露時間が長ければ命に関わります。実際に火山の近くなどでまれに死亡事故がおきたりもします。今回の実験でどれくらいの硫化水素が発生したのか不明ではありますが、市教委の言うように手順に問題がなかったのだとしたら、その発生量はそう多くはなかったのではなかろうかと思われます。ただ、試験管かフラスコかビーカーかは判りませんが、化学反応で生じた臭気を嗅ぐための基本操作を行わず、鼻を実験器具の口近くに寄せて直接嗅ぐ、なんてことをして高濃度のガスを吸ったとしたら、中毒の可能性もあるでしょう。あるいは、単に卵の腐った臭いが不快で気分が悪くなった、というようなことだったのかもしれません。
それにしても、安全確保は必要にしても実験である以上100%の安全は保証されませんし、そういった状況で正しい手順を守って安全に物事を取り扱うための基礎訓練といった学習要素も、学校での実験にはあったりするんではないかとも思います。科学実験なんていう楽しいものが、このような事態で縮小したり中止されたりしないよう、学校現場は努めていただきたいと思わずにはいられません。