かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

高レベル放射性廃棄物の最終処分場候補、まずは文献調査から始まりそうです。

2020-10-09 20:19:05 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は16.4℃、昼の最高気温は19℃、五條市アメダスの最低気温は16℃、最高気温は18.1℃でした。ただ最高気温は、台風が接近しているせいか、夜になってから更新されています。その台風ですが、どうやら明日お昼ごろ紀伊半島沖を通過、東へと進んで、そのまま列島には上陸せずに太平洋へ向かうみたいです。新幹線も10日運休を取りやめたようですし、風の心配はあまりしなくて済むかもしれません。ただ、雨は降り続いています。というか、一向に止むことがないまま、ひたすら降っています。降り始めからの総雨量も100mmを超えました。明日の台風通過まで更にあとどれだけ積み上がってくるか、見ものではあります。

 さて、原子力発電所から排出される、高レベルの放射性核廃棄物を地中深く埋め込む最終処分地として、北海道西部の積丹半島にある神恵内村が文献調査の受け入れを表明しました。泊原発を挟んだ反対側の寿都町も文献調査受け入れのための応募書を提出しており、原発に近い2つの自治体が、最終処分場選定に向けた第一歩を踏み出すことになります。神恵内村の高橋昌幸村長は、「村民に対する報告会を11日に4地区で開きたい」と記者会見で述べるとともに、「請願にあった文献調査まで」との認識も示し、処分場の建設まで認めたわけではないという立場のようですが、なにしろ第1歩を踏み出すのが大変な話ですから、大きく事が前進したというのは間違いない話ではないかと思います。
 まあ文献調査というのは現地を実際に調査するのではなく、『地域別に整備されている地質図などの文献・データ、地質などに関する学術論文などを収集し、情報を整理します。それらの情報をもとに、地層の著しい変動(火山・火成活動、断層活動、隆起・侵食などによるもの)がないこと、最終処分を行おうとする地層に有用な鉱物資源がないこと、地下施設の建設が困難となるような強度の弱い地層がないことなど、施設建設地としての不適切な地層状況がないかを確認します。』とのことで、それが済んで危なくなさそうだ、処分場にしても惜しくはなさそうだ、というのを確かめてから、次の段階に入るかどうかを改めて問いかけるものなのだそうです。
 それにしても、これだけ原発が動いて過去からの廃棄物が積み上がっている我が国において、最終処分地の建設は避けて通れない話なのですから、文献調査くらい全国一律にやったらいいんじゃないかと思います。あくまで地学的にふさわしいかどうかを判断し、次に経済的に構わないかどうかを評価する。それくらいのことでどうして自治体の受け入れ表明や住民への説明が必要になるのか、私には理解できません。全国一律調査の上でいくつか候補地を選び、それぞれの自治体へ交渉を持ちかけるのが筋なんじゃないかと思うのです。
 どうも理解に苦しむ「第一歩」ですが、なにはともあれ動き出したのは間違いないのですから、このまますんなり最後まで進んで欲しいと願うばかりです。

コメント
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