かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

診断の難しい早期乳がんを病理診断する技術が開発されたとのことです。

2020-10-28 20:07:24 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は8.5℃、昼の最高気温は20.9℃、五條市アメダスの最低気温は5.6℃、最高気温は20.3℃でした。今日は朝から曇り空で、結局一日中雲は切れず日差しはありませんでした。それでもそこそこ気温が上がってきたので、朝の寒さはきつかったものの、昼間はまずまず過ごしやすい気候でした。雨が降るかなと思ったのですが、結局そんな素振りは全く無いまま夜を迎え、明日はまた晴れるそうです。

 さて、大阪大学レーザー科学研究所の芹田和則特任助教、同研究所斗内政吉教授、大阪大学大学院工学研究科の大学院生岡田航介さん(博士後期課程)、フランス・ボルドー大学、ベルゴニエ研究所の国際共同研究チームが、レーザー光を非線形光学結晶に照射した際に局所的に発生するテラヘルツ波を利用し、病理診断でも識別が難しいわずか0.5ミリ未満の早期乳癌を、染色を行わずに高い精度で識別することに成功しました。テラヘルツ波による乳がん組織の識別は、ガン細胞を染色せずに行えることからその将来が期待される技術ですが、光に比べ数百倍長い波長のテラヘルツ波では、比較的小さな早期の乳がん、非浸潤性乳管癌を識別することが困難でした。この早期がんは、染色でも病巣の見た目が進行した浸潤性乳管癌と似ていて病理診断が難しいとされているそうで、本法の成果は、染色もいらない、識別が容易という点で画期的といえます。
 ただこれは、病理診断用に切り出してきたガン組織に照射して判断するもので、人の胸に当てて生体内のがんの存在を探知するものではありません。もしそれができたらもっとすごい話ではないかと思うのですが、こうして技術が進むうちには、いずれレントゲンで撮影するくらいの簡便な方法で、なかなか発見が難しい微小ながんを見つけ、その悪性度を診断して適切な治療法を選ぶような時代が来るんじゃないかと期待されます。

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