かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「#広がれありがとうの輪」。なんて胡散臭い、と感じる私はやっぱりひねくれているんだろうか?

2020-12-07 21:04:49 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は2.8℃、昼の最高気温は15.5℃、五條市アメダスの最低気温はー0.3℃、最高気温は15.1℃でした。今朝も寒かったですが、五條市は3日連続の氷点下です。朝から無風状態で快晴の青空が広がったための放射冷却現象なのだろうと思いますが、まだ12月上旬というのになんとも厳しい冬です。ただ天気がいいぶん昼の気温はぐっと上がり、今日も15℃を超えました。朝寒いけれど昼は暖かい、まるで春先のような天気ですが、現実には来週あたりから気温がぐっと下がって昼間も冬らしくなるそうですから、気をつけないといけません。

 さて、厚生労働省が、新型コロナウイルス感染予防の徹底と医療従事者や感染者、その周囲の人々に対する差別・偏見をなくすため、「感染予防の重要性」や「医療従事者をはじめ身近の人への感謝の想い」をSNSで推し進めるプロジェクト、「#広がれありがとうの輪」をこの4日(金)から開始しているそうです。共感の輪を広め、責め合うのではなく励まし合うことで感染症に強い社会の実現を目指すとのこと。企画に賛同する組織や個人のSNSアカウント等を通じて、「#広がれありがとうの輪」を付けて趣旨に賛同する想いとともに情報発信や拡散をしてもらいたいとのことで、更にSNS発信以外の方法・アイデアの提案も募集しているのだそうな。
 まあやるなとまでは申しませんが、なんだかこの手の事は、お上による善意の押しつけっぽい印象があってあまり素直に「いいことだ」と賛同しかねる感じがします。まあ私がひねくれているだけなのかもしれませんが、正直に申し上げて「気色悪い」もしくは「気味が悪い」です。なにかその手の善意を全面に押し出すことで重要な何かを隠そうとしているんじゃないか? とか、やらずもがなの疑惑を感じてしまったりもします。最前線で踏ん張っている医療従事者へ礼を述べ応援をするのは当然の話しで、何も厚労省に音頭を取っていただかないといけない話ではありません。ただ世の中道理の通じないヒトも確かにいて、いわゆるモンスター化した患者さんやその家族達に悩まされている医療機関も多々あるやに聞いていたりします。そういった人たちに厚労省のこの呼びかけが届くかと言うと残念ながら難しそうな気がします。
 それよりも、コロナ禍で赤字になってボーナスも出ないという窮状に追い込まれている医療機関の人々にしっかり手当していく必要があるでしょう。そのための予算措置をするのが監督機関でもある厚労省のもっとも重要な仕事の一つであろうと思いますが、この来年度予算の時機に厚労省は一体どれだけそのために力を注いだのか、その努力のほどをまずは「#広がれありがとうの輪」で発信して、自ら医療従事者へのエールを送る姿勢を示されるのが良いのではないかと思います。


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