コロナのせいで郵便ポストに栓をするなんてことが起きるとは・・・。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は２．９℃、昼の最高気温は１４．９℃、五條市アメダスの最低気温はー０．４℃、最高気温は１４．７℃でした。今朝も快晴の青空が広がり、案の定気温は凍てつく寒さとなって五條市では今冬２回目の氷点下になりました。昼間も、お昼ごろに一時雲が流れてきて日が陰る時間もありましたが、基本一日上天気で、軽く風も流れており、洗濯物はよく乾きました。今夜も空は見事に晴れており、この分ですと明日朝も強い冷え込みに見舞われるのは確実と思われます。まあ日曜日なのですし、ゆっくり布団の中で惰眠を貪るのが良さそうです。

　さて、札幌市内で、あちこちの郵便ポストの口にガムテープが貼られ、郵便物が投函できないようにされるという話がありました。これはいたずらとか事件とか言うような話ではなく、管轄の郵便局で職員一人が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになったため業務をほぼ休止することとなり、配達や回収が十分に行えないことから利用できるポストを限定したということだそうです。幸いこの郵便局ではその後濃厚接触者もいないことから、保健所の助言を受けてポスト封鎖を解除したそうですが、今まで新型コロナ禍は自分が感染しない限り割と他人事なところがありましたが、こうして社会システムに直接的な影響を及ぼす様子を見ると、多少は深刻さも増してくるというものです。
　しかし、病院にしても保健所にしても、この郵便ポストの件にしても、結局新型コロナウイルスの蔓延という一大危機に対応するには組織の余裕が全然足らない事が明らかになったということなのでしょう。何にもなければ日常的には少人数で回せるからと、これまで我が国では合理化とか行革とかとにかく組織からヒトを減らせという活動を推し進めてきましたが、いざ一朝事あるときには全く人手が足らなくなって組織崩壊の危機を迎えるという、なんとも困った事が生じています。もちろんコストという問題もあるわけですから日頃から余計な人員を置いておくのもどうかとは思いますが、ならば万一のときには、軍隊が予備役を招集して急速に体制を整えるように、不足するところにしっかり手当する余力を別途持っていなければならないんじゃないかと思います。今回のコロナ禍は、そんな日本の現状の危うさを浮き彫りにする良い機会だったんじゃないでしょうか。これがもっと致死率が高く感染力が強い病原体のパンデミックならどうなっていたことかと思えば、十分幸運の範疇に入る出来事だったのではないかとあとで振り返ることになるんじゃないでしょうか。