かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

いい加減、飯のタネと言わんばかりなドラマ仕立てな報道もどきはもう止めてほしいと切に願います。

2022-04-27 20:28:07 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は20.1℃、昼間の最高気温は21.5℃、五條市の今朝の最低気温は18.5℃、昼間の最高気温は20.5℃でした。昨夜の雨は一時相当強く降りました。22時頃から23時頃にかけては、トタン屋根を叩く雨音が凄まじく、ちょっと怖いくらいに降っていました。それから程なく雨脚は鈍りましたが結局朝になっても雨は残り、ようやく上がったのは昼前になっていました。その後も天気の回復はゆっくりで、結局日中日差しがさすことはありませんでした。そのために1日の気温の変化も実に乏しく、夜になってようやくどんどん下がってきて少し変化があったと感じられる程度でした。明日は一転して晴れの好天に恵まれるそうなので、晴れてくる時間や風向き、風の強さ次第では、明け方は少しばかり冷えこんで来るかも知れません。

 さて、知床観光船沈没事故について、観光船を運用している会社の社長が記者会見で土下座した、という正直どうでも良い話がトップニュースとして取り沙汰されていますが、毎度このような事故があったときに感じるのは、不要な報道が多すぎないやしないでしょうか? ということです。もちろん亡くなられた方はお気の毒だと思いますし、遺体が見つかった方もまだ見つからない方も、遺族の皆さんの心痛の程は想像するに余りある辛さであろうと思います。ただ、船上で結婚を申し込むつもりのカップルが、とか、犠牲になった子供が可愛い子だったという遺族の方の声などの情報は、御遺族には極めて重要な情報に違いありませんが、我々報道を観ているだけの非当事者にとっては、有り体に言えばなんの意味もありません。自分がその情報を知ったとしても役立てられそうなことは何もありませんし、せいぜい「かわいそうに・・・」という思いがより深まるだけです。これでは我々はただ感情を揺さぶられるだけでお涙頂戴のドラマを観ているのとなんら変わりなく、その手の報道は、被害者や御遺族の方々をそんな見世物に晒しているだけでしかありません。この方々の尊厳がただひたすら踏みにじられているだけじゃないでしょうか? 報道側はなんのかんの理屈をこねて自らの正当性を証建てようとしますが、なんのことはない、ただただ視聴率や部数を確保したいだけの欲得からの行動の後ろ暗さを、大義名分で糊塗しているだけに感じられてなりません。
 我々当事者ではない圧倒的大多数の人間にとって本当に必要な情報は、事故が起こったこと、その事故の状況や背景・原因、そして、今後それを防ぐにはどうしたらいいのか、だと思います。例えば、天候の急変に対する船長の判断ミスや会社というか社長の杜撰な経営はそれなりに取り沙汰されていますが、そもそもこんな危険海域で一般客を多数載せて操業している船に対して、免許制度も安全確保のための規定もほぼ皆無に等しいなんてあまりに規制がゆるすぎると思いますが、それに対してもっと監督官庁や政治家への取材なり識者のコメントを求めるなりして、多くの情報を報道して欲しいです。

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