今どきのアイドルは年間５千万円もファンの一人から吸い上げる力があるのでしょうか？

　奈良市の今朝の最低気温は２１．６℃、昼の最高気温は３０．１℃、五條市の今朝の最低気温は１９℃、昼の最高気温は３０．１℃でした。今日も昨日同様雲が多い中、時折日差しも届く、蒸し暑い１日となりました。しかも夜を迎えても気温の低下はゆっくりで、蒸し暑さを覚える夜になっています。雨こそ降っていませんが、まさに梅雨らしい夜になりそうで、安眠熟睡できるのか、少し不安になります。

　さて、三重県度会郡（これは近畿地方の人でないと読めなさそうです。わたらいぐん、といいます）南伊勢町の町立南伊勢病院で、会計を担当していた３０代の男性職員が、２０１９年以降少なくとも１億５千万円を着服していたことが露見しました。病院で昨年度の決算書類を確認した所、複数箇所で合わない部分が発覚、６月７日になって、着服していた当人が町役場を訪れて、自分の犯行であることを自白したそうです。現金の使い道は、「アイドルのコンサートなど」と話しました。病院では赤字解消のため、病床数を２０１９年に減らすなどして経営のスリム化を図っていましたが、今回の巨額着服は経営に大きなダメージを与えることになります。
　しかし、アイドルのコンサートが１億５千万円の主要使途になるなんて、いったいどれだけお金のかかる趣味なんでしょうね？　仕事もあるのに全国ツアーをそうそう追いかけてもいられないでしょうし、そもそもこの３年ほどコロナでその手のコンサートとかも自粛されていたんではないかと思うのですが、本当にアイドルに入れ込んだだけで使い切れたのでしょうか？　一番ありそうなのはやっぱり博打だと思うのですが、先日の山口県阿武町の振込事故も大方返ってきていますし、しっかり精査すれば幾ばくかでも返ってくるんじゃないでしょうか？
　それにしても、経営のスリム化とかで人員を削減したために、重要な仕事も一人任せになってしまってこのように魔が差す人も出てきやすくなっているのかも。人件費は必要コストと割り切って、いかにそれを賄うのかを考えていかないと、結局大損するハメになるというのは航空機や船の事故とかと合い通じるところがあるのかもしれません。