かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

人は、たかだかアニメにハマったくらいで36名を焼き殺す暴挙に及ぶことができるものなんでしょうかね?

2023-12-09 21:29:41 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は3.9℃、昼の最高気温は18.2℃、五條市の今朝の最低気温は2.6℃、昼の最高気温は19.5℃でした。今日は朝からよく晴れましたが、午後は雲が出てきて日が陰り勝ちになりました。それでもこの12月としては尋常でない気温が記録されるのですから、日差し云々よりも温かい空気が流れ込んできているのでしょう。と言いつつ風向が北寄りなのが不思議なのですが。この好天気は明日まで続き、週明けからは2日雨となって、その後はグッと冷え込むのかと思ったら相変わらず12月らしからぬ気温が続くようです。いつまで続くのかみものですが、スタッドレスにいつ履き替えるか、伸ばし伸ばしになってしまったのが少々厄介です。

 さて、2019年7月に起きた京都アニメーション放火殺人事件の裁判において、青葉被告が初めて遺族らに謝罪の言葉を述べたとのことです。裁判では、遺族らと生存した被害者の意見陳述を青葉被告が聞き、被告人質問が行われ、犠牲となったアニメーター池田晶子氏の夫が質問、「寺脇(池田)晶子に対してどう思うか?」と尋ねたところ、青葉被告が「申し訳ないと思います」と回答しました。また、池田氏がキャラクターデザイン・総作画監督を務めた「涼宮ハルヒの憂鬱」について、今でも好きかと問うたところ、「手本にすべき作品だが魔性の作品でそういう作品と出会わなければ事件を起こさなかった。今も『人を狂わせる作品』という認識だ」などと述べたとのことです。うーん、もう少し掘り下げた解説がないと、被告が何を言いたいのか私にはよく理解できそうにありません。「人を狂わせる作品」というのがどういうことなのか、魔性の作品と出会わなかったら事件を起こさなかった、ということは、ハルヒのアニメにそういった事件を誘発させる何らかの誘導因子があったということなのかというと大分ズレていそうな気がしますし、単にアニメにハマって道を踏み外したという程度のことなのかな? という気も致します。だとすると、アニメにハマって自分も作品を書いてみようと触発されたために、応募した作品を剽窃される結果になった、アニメを見ていなければ作品を書くことも応募することもなかった、と言いたいのでしょうか? だとすると随分身勝手かつ迂遠な事件への影響という気が致しますが、さて。

 それにしてもこの裁判、弁護士も36人を殺し、33名に重軽傷を負わせたという、明治維新以来の最多放火殺人傷害者について、その罪の重さで争うことは到底無理と思ったのか、死刑制度自体を野蛮と主張して死刑判決を回避しようとされたようです。どんな被告であれ弁護しなければならないというのはなんとも因果な商売だと思います。いっそ、このような情状酌量の余地がわずかも認められそうにない被告については、限界ギリギリまで弁護に挑んだ末これ以上は無理と判断された場合は白旗を揚げる権利を弁護士に与えてもいいんじゃないかという気が致します。

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